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女神様の娘になりました。  作者: 峠岬 嶺
第6章─賑やかにレッツゴー♪ 街中散策も、楽しいイベントでっす!
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散策前の腹拵え♪ 美味しい串焼き、いかがですか?

散策開始~♪

「エディにぃたん! あしょこ! あのく()やきやさん!」


 無事に検問を終え、お父さんだけを検問所に残して、街中散策開始です♪

 今回は、前回と違って、散策が主。

 なので、最初に満喫するのは、商店街。

 レッツ食べ歩き♪ です♪


「お? アレか? 旨そうな匂いだなぁ♪」


「うましょうじゃ、ないの! おいしいの!」


 エディ兄さんの手を引いて、前回お世話になった串焼き屋台に案内します。

 私は右手をエディ兄さん、左手をフォーレお姉ちゃんと繋いでます。

 迷子と誘拐対策だそうです。

 ………。

 迷子は兎も角、誘拐……。

 まぁ、何事にも安全を確保する対策は必要と。

 微妙ですが、一応納得はしましょうか。


「ほんとだね…いい匂い」


 クリスお兄ちゃんも、右手をラメル姉さん、左手をリュニベール姉様と繋いで、こちらも安全確保です。

 お姉ちゃん達は、大丈夫だと言ってましたが、お父さんからの“最重要指令”だとかで、問答無用で繋がれてました。

 お父さんの心配性は、娘4人平等に発揮されてますね~。


 本当は、フォーレお姉ちゃんも、エディ兄さんの右手に繋がれる筈だったんですが、「ユナが良い!」と私の左手を取りました。

 エディ兄さんは、一応ダメ出ししましたが、絶対離さない事を約束させて、今の状態に落ち着いたんです。


「ん? 嬢ちゃん? ユナの嬢ちゃんじゃねぇか!」


「あ! ブロドおじしゃま!」


 ガザンさんの串焼き屋台に近付けば、屋台の前に見知った顔が。

 私が気が付く前に、名前を呼ばれて、初めて私達以外に、お客さんがいた事を認識しました。

 以前会った時は、衛兵さんの制服姿でしたが、本日は休日仕様なのか、一般的な街人と同じ様な服装です。


「なんだぁ? ちびっ子、ブロドと知り合いだったのか?」


 屋台の向こう側から、覗き込む様にして、ガザンさんが聞いてきます。

 そう言えば、この2人は、擬似親子的な関係だと、ブロドおじ様が言ってましたね。


「ガザンさん! おひしゃち(・・)ぶりでしゅ♪ ブロドおじしゃまには、まえにきたとき、おせわになりまちた!

 …おしごとのジャマをしちゃったの…」


「なぁに、言ってんだ。あんなのは、邪魔の内にゃ入らん。

 その日の内に謝ってくれたし、差し入れまで貰ったしな!

 そう何度も落ち込むな。な?」


「あい。ありがとぉ」


 以前来た時、検問所で泣いた事を思い出して、ちょっと落ち込みます。

 なんで泣いたか、微妙に思い出せません。

 何か凄くショックだったのは確かなんですが…。

 ブロドおじ様に慰められて、なんとか復活。

 さて。


「ガザンしゃん、くしやきくだしゃい!」


「応よ。幾ついる?」


「ん~と」


 この屋台に来た目的は、美味しい串焼き!

 サクッと購入しましょう♪

 何本いりますかね?


「俺、3本」「僕は2本」「私も」「あたしは1本」「…ぼく…半分…」


 家族を見れば、それぞれ食べたい本数を口にします。

 お兄さんズが5本、お姉ちゃん達が3本半と。


「じゃ、ベルねぇしゃまは、わたしとはんぶんこ、しよ? おとぉしゃんは、2ほん?

 3ぼん、たべるかな? レグルしゅたちは、1ぽんずちゅ()ね!」


 自分の分は、前と同じく、お父さんの分から、少し貰おうと思ってましたが、ベル姉様が半分しか食べれないなら、それを貰いましょう♪

 これで9本。

 お父さんには3本で、レグルス達がそれぞれ1本。


「ガザンしゃん、15ほん、くだしゃい!」


「お、また大量買いだな! 直ぐ焼けるから、ちぃっと待ってな」


 串焼きは1本50(ゴルド)なので、15本で750G。

 銅貨(50円)15枚。細かくなりすぎますね…。

 大銅貨(100円)8枚? …まだ、細かいか。

 面倒なので、銀貨(1000円)で買っちゃいましょう♪


「あい。さきに、おだいはらいましゅ。ぎんか1まいで、いいでしゅか?」


「応よ。いっぱい買ってくれたんだ、1本分はオマケしてやるよ」


 お釣りに大銅貨(100円)3枚を貰って、あとは串焼きが焼けるのを待ちましょう♪


「ユナ、計算も出来るのか?」


「おかぁさんが、おしえてくりぇた~♪」


 会計の為に離していた手を繋ぎ直せば、エディ兄さんが感心した様に呟いたので、正直に答えたら、空いてる右手で頭を撫でられました。


 えへへ。

 褒められた♪


「あ、お金は僕が払うよ」


「いいの! おかぁさんがくれた、おだちん(・・・・)いっぱいなの♪

 ガザンさんのく()やき、たべてみてほちいから、わたしがかうの!」


「「「~~~っ(健気!)」」」


「いいのかい? ありがとう」「…ありがと、ユナ…」


 “串焼き食べたい!”は、私の我儘ですもん。

 自費で購入するのは、当たり前です。

 それに、お母さんに持たされたお金が、全然減らないのです…。

 お兄さんズも、お姉ちゃん達も、協力してくださいね♪


 ご機嫌で宣言したら、エディ兄さんとフォーレお姉ちゃん、ラメル姉さんが、それぞれ空いてる手を握り締めて、プルプルしてます。

 ? どうしました?


 クリスお兄ちゃんとベル姉様は、笑顔です。

 不思議に思って、首を傾げたら、ベル姉様に撫でられました。

 何故?

エディ君、フォーレ、ラメル?

それは、誤解……。

ユナちゃんの所持金、1000億近くあるよ?


シア様…子供に与える金額じゃないです。


ユナちゃんは、あまりの大金に、殆んど無限収納に死蔵してます。

その上で、銅貨と銀貨、金貨を魔導鞄で持ち歩いてます。


それだって、5000万……有り得ませんね。

使ったのは、串焼きだけ……。


ユナちゃん、お父さんにお金預けませんか?

金額に現実味がありません。

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