表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
女神様の娘になりました。  作者: 峠岬 嶺
第6章─賑やかにレッツゴー♪ 街中散策も、楽しいイベントでっす!
90/169

ラディオールの街、再び♪ 検問前のお騒がせが、当たり前になりつつあります…。

スミマセン。

今日は何時もに増して短い…。

2000文字いってません。

ストック無いと、ホントに辛い…。

「と、止まれ! 止まれ~! いったい、何事だ!?」


 阿鼻叫喚の悪者さん達が力尽きて沈黙した頃、ラディオールの街の第2防護壁に到達しました。


 あはは。

 土煙を上げて、人を乗せた大型獣が迫って来れば、誰だって困惑しますよね~。

 驚かせてスミマセン……。


「ああ、犯罪者を連れて来ました。引き取りを願いたいのだけど」


「犯罪者? 引き摺ってるソレか?」


 お父さんが用件を伝えると、衛兵さんが蔦の先を確認します。

 一応、第1防護壁の門から伝達がされていたのか、私達を詰問したりはせず、多少ぞんざいではあったけど、きちんと対応してくれました。


「ええ。ドラゴンの幼生体を、捕獲目的で襲った冒険者です。

 冒険者組合(ギルド)と領主様へ、報告を」


「な!? ドラゴンの幼生体!? わ、分かった。情報提供及び、襲撃者捕獲に感謝する!

 上官へと報告を上げるので、暫し聴取に協力してくれ」


 第2防護壁の検問所で足止めの形になりそうですね。

 ラディオールの街は、4層の防護壁があって、それぞれに検問所があります。

 私が通った事があるのは、第1と第2だけです。


 第1は、一番外側の壁で、内側にあるのは、農耕地だけです。

 魔物さんを警戒する為の砦型で、壁は厚手なのですが、検問所は通行証さえあれば、(ほぼ)素通り出来ます。

 警戒すべきは、魔物さんであり、他の害意は第2防護壁の検問所で、弾かれるかららしいですよ?


 第2は、農耕地と居住区を隔てる壁です。

 商店街なども、この壁の内側にあります。

 お母さんと来た時は、第2防護壁の検問所を通る時に、衛兵さんを困らせてしまいましたね。

 今思い出すと、ちょっと恥ずかしいです。


 第3防護壁の向こうは貴族街で、第4防護壁は城壁。

 第4防護壁の中には、領主様のお城が在るだけらしいです。

 まぁ、私は見た事がないので、知識として知ってるだけで、実感は無いです。

 生活にあまり関係無いので、覚えてなくても問題無いですよね?


「問題ありませんよ? ああ、出来れば、聴取は私だけで。

 子供達は、街中へと散策に出しても構いませんか?」


 おや?

 考え事をしてたら、絶妙なタイミングで肯定されちゃいましたね♪

 いやいや。

 お父さんの肯定は、私じゃなくて、衛兵さんの言葉に対してですよね。

 わ、分かって、ます、よ? うふふ♪


「ああ。正規の検問さえ受ければ、大丈夫だ。…と、騎乗している獣は、契約獣か? そうでないなら、門は通せんが…」


「ええ。私ではなく、妻の契約獣ですが、子供達の守護を命じてあります。

 一時的に、契約が私へと譲渡されていますから、問題は無いかと」


 ぁ、私達は解放されるんですね。

 大丈夫ですよ~。

 レグルス達は、大人しいですから。


「成る程。この状態なら、大丈夫です。お子様方は、検問へと進んでください。

 ぁ、契約獣は縮小出来るのでしたら、お願いします!」


 衛兵さんは、レグルス達に魔道具を近付けて何かを確認し、検問の列へと、私達を誘導してくれました。


「? なぁに?」


「…契約確認の魔道具…契約内容や…契約状況が判る…。…かなり希少…」


 衛兵さんが持ってた魔道具を見つめながら、ラメル姉さんを見上げたら、後ろからリュニベール姉様が答えてくれました。


 お父さんとエディ兄さん──兄さんが悪者さん達を引き摺ってます…。──は、衛兵さんと検問所の中に向かったので、私はお姉ちゃん達とクリスお兄ちゃんの5人で、列に並んでます。

 レグルス達は、既に小さくなってるので、待ち時間中は、構い倒しましょう♪


「普通は、商売上の契約内容や、隷属刑受刑者の状況判断なんかに使う魔道具(ヤツ)だな」


 成る程。

 ラメル姉さんの追加情報が、本来の使い方だけど、契約獣の契約確認にも使えるんですね。

 やっぱり、魔道具は便利です♪


 子犬サイズのシリウスを撫でながら、レグルスの前に猫じゃらしを準備。

 ふりふりさせつつ、レグルスの様子を確認。

 ………。

 ぁ、素知らぬ顔して、そっぽを向きつつ、尻尾が揺れてます。

 気にしてますね。

 大きく揺らしてみれば、お髭がピクピクしてます。

 そろそろ猫(虎…?)パンチが炸裂しますかね?


「次! 急いでくれ」


 おや?

 呼ばれちゃいました。

 ぁ、エディ兄さんも戻って来てますね。いつの間に…。

 ………。

 ぁ、レグルスが悄気(しょげ)た…。

 ご、ごめんね?

 街に入ったら、またやろうね?


 ピシパシと尻尾で私を軽く叩く、いじけモードのレグルスを抱き上げて、お兄さんズの後をトテトテと追いかけます。

 ちょっと焦って、転げそうになりましたよ。


 お姉ちゃん達が、私の後ろ姿を、微笑ましげに見ていたそうですが、呼ばれた事と「急いで」の指示に焦る私には、全然気が付けませんでした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ