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女神様の娘になりました。  作者: 峠岬 嶺
幕間─番外編? クラウディア主神 創造の女神フェリシアの祈り
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始まりに続く祈り…。『助けになりたい!』

ストックが…。

ストックが切れる…。


今回の投稿は、シアさん視点だけで終わるかも?

早く、本編に戻りたい…。


お父さんとの街中散策~。

読者様、寄り道したりして、スミマセン。

「後は…【魔力適性】【技能(スキル)】【固有技能(ユニークスキル)】【加護】【称号】の5つですね」


「魔力? 魔法が使えるんだ…」


 魔法と聞いて、結愛(ゆな)さんの瞳が、キラキラと輝きを増します。

 外見と相俟って、とても可愛らしいですね。


「ええ。クラウディアは、─────」


 クラウディアは、魔素を充分に満たした、思いを具現化出来る世界です。


 もう、数万年も昔の話となります──私達【管理者】にとっては、数十年程度の感覚です──が。

 クラウディアは、私の喜びから発生したのです。


 当時自分の世界を持っていなかった私は、哀しみと怒りから生まれた、自分の世界の荒廃と崩壊を見届け、精神に沢山の傷を負ったラズヴェルトが心配で、永い時を彼に寄り添い過ごしていました。

 少し歳上の彼に、寄り添ううちに、彼の良いところも、悪いところも、1つずつ意図する事無く、自然に理解してゆき、いつの間にか、静かにゆっくりと、彼に惹かれていましたっけ。


 彼が自分の世界の崩壊を見届け、私に『君の存在が救いとなった、管理者としての永き時を、これからも共に在って欲しい』と告げてくれた時に、溢れんばかりの愛しさと、これからも共に寄り添える幸福に、喜びの感情を御しきれず、クラウディアは生まれました。

 それ故か、クラウディアは、生き物に優しい環境を保つため、核から潤沢に魔素を注ぎ、永い時を穏やかな流れの上で、繁栄と衰退を繰り返し、歴史を紡ぎ続けています。


「適性全てを表示すると、長くて邪魔ですから、統合しておきますね。

 次が─────」


 魔法やその使い方、属性等について、簡単な説明を終えました。

 スキルや加護、称号についても、粗方お教えしたので、何と無くの理解はしてもらえたでしょうか?

 まぁ、今は分からなくとも、器に馴染めば、自然と理解出来る筈…。

 こと魔法については、心配はいらない筈です。


 魔力適性は、元々高めだったのと、精神の治療の際に、私の加護を与えたままだった事も作用したみたい。

 全属性使用可能ですね。

 器の方は、勿論どの属性にも適応出来る様に創ったし、問題無し♪


 さて、次はスキルですね。

 ぁ、持ち越した経験値が、結構在りますね。

 これも統合すると、最上位スキルが、幾つか出来ます♪

 結愛さんてば、元々スペック高めなんですねぇ。


 ユニークスキルは、言葉に困らない様に【世界言語理解】と、魔素の濃度に対応出来る様に【環境適応】。

 安心して暮らせる様に、【攻撃無効】は必須で、後々必要になるかもだから、【無限収納】も…かな?

 それと“私が結愛さんとお話ししたい”ので、【神託】も…必要ですね。

 ぁ、【精霊視】も付けましょう!

 精霊は、ちっちゃ可愛いので、見えるのは良いことですよね♪


「わぁ、いっぱい…。いいの?」


 見た目が若返ってしまった以上、幅広く問題に対処出来る事は大切です!

 私が与えられる中で、使えそうなスキルは、片端からあげておいた方が、安心ですよね♪


「はい♪(私の自己満足ですから♪)ところで、結愛さん。動物とかペットって好きですか?」


「うん。好きだよ? 何で?」


 結愛さんの安全を考えるのは、大変でも楽しい作業でしたが、これは結愛さんに嫌がられたら、私には強いる事が出来ません。

 結愛さんは、受けてくださるでしょうか…。

 余計なお世話かも…。


 ………。

 でも、私は結愛さんが心配です!

 私は我儘なんです!

 嫌がられても、提案すべきですよね!

 提案だけなら、駄目で元々……それでも結愛さん、出来る事なら、受け入れてください!


「…知らない世界で、家族と云える存在がいないのは、寂しいです…。

 転生出来ていれば、新しい家族だって居た筈です。

 だからこそ、せめて“愛玩動物”としてでも良いので、管理者達の用意した【家族】を、受け入れてもらえませんか?……」


 ……………。

 沈黙が痛いです。

 彼等(管理者達)から提案され、私も必要だと思って、あの子(三柱の女神)達から借り受けましたが…。

 駄目……でしょうか…。


「分かった…。けど、条件を出してもいい?」


「勿論です」


 随分迷った様でしたが、結愛さんが了承してくれたので、条件の提案は、問題ありません。

 私は間髪入れずに頷きました。


「……あのね……え~と。シアの事……【お母さん】だと……思ってても……いい?

 ……神様相手に、不遜 「そんな条件で良いのですか?」 ……っえっ!?」


 結愛さんの提案に、被せる様に確認した私に、結愛さんの方が驚いたみたいです。

 結愛さんは、ずっと【姉】として【保護者】で居たらしく、少し話しただけの私の事を、【憧れのお姉さん】であり、【理想の母親像】だと言ってくれました。

 私の【弟妹】や【娘・息子】が居るなら、その人達が羨ましいと迄。


 家族と言われて、結愛さんは1番最初に、私と母娘になれたら良いのにと思ったそうです。

 私は、駄目出し覚悟の提案だったと聞かされて、驚いたくらいですよ?


「勿論です!! ───」


 結愛さんの事を知る度に、結愛さんの事を愛しいと思う感情が、大きくなっていきます。

 世界を創らない様にするのが大変な程なのです。


【管理者】である私は、クラウディアで一緒に生活する事は出来ません。

 だからこそ、結愛さんには沢山の【幸せの欠片(生活の助けとなるモノ)】と、安全に生活する為の【守護の力(守護獣)】を、受け取って欲しい。


 大歓迎を態度で示せば、結愛さんは泣き笑いの様な表情で、私を見つめました。


「よろしくお願いします。お母さん」


「はい。此方こそ、宜しくお願いいたします♪」


 お母さん……素敵な響きですねぇ。

 うふふ。

 可愛らしくて、愛しい娘が増えました。


 あの子(三柱の女神)達に向けるのと変わらない愛情を注ぎましょう♪

 私の精一杯で支えましょう。

 見守ることしか出来ずとも、伝える努力を怠らずに。

 娘達の気持ち(こころ)を守りましょう。


「喋り方、変えた方が良い?」


「いえいえ。そのままで大丈夫ですよ。

 ぁ、でも、私からの呼び方は、変えさせてもらいますね♪

 娘に“さん”付けは変ですから」


「うん。敬語もいらないよ? お母さんでしょ?」


「ふふっ。そうね♪ お母さんだものね♪ じゃあ、これでステータスは決定!」


 登録を終えたステータスウィンドウを確認します。

 ………。

 うん。大丈夫ですね♪

 足りない様なら、あとでこっそり増やしましょ♪

 クラウディアは、彼方の世界より、物理的な危険が多いので、過保護なくらいが、丁度良いでしょうしね。


 守護獣達も、狼、虎、鷹と攻撃力の強い子達です♪

 強くて格好良い子達ですが、ちょっと大きいかしら…。

 ぁ、大丈夫ですね。

 って、あら?

 ちょっと…やり過ぎた…かしら。

 まぁ、大丈夫よね♪

あと二話か三話で、シア様視点は終了予定です。


が、そこでストックを増やすために、お休みを貰う事になりそうです。

取り敢えず、シア様視点終了を目指して、頑張ります!


偶数日投稿ですので、次回は9月2日。

一日余計に間が開きます。スミマセン。






未だに『新しい物語』の主役に邪魔されつつ、作者は頑張ってるつもりです。

ホント、どうしてくれましょうかね?

来年辺りから、週一投稿ででも、放出するか?

いや、それだと混乱するかな?

二つの事を同時に処理できる人を尊敬します…。


取り敢えず、もうちょっと考えよう…。

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