始まりに続く祈り…。『頑張ります!』
よっしゃっ!
間に合った~♪
なんとか、ストック無しのギリギリ投稿で、凌ぎきったぞ~。
(^_^)/□☆□\(^_^)
誰か私を誉めてください…。
(´;ω;`)
私、頑張った! ι(`ロ´)ノ
「では、1度眠って貰います。次に目覚めたら、転移する場所を選んでください」
1度昏睡状態の様にして、【浄化】の過程を飛ばし、【治療】を優先しなければ。
結愛さんの傷は酷すぎて、既に精神にかなりの損傷を受けています。
慎重に丁寧に、だけど時間をかけず応急処置をし、繊細で緻密な修復が必要です。
所要時間は、少なく見積もって、…20年程…かしら。
「結愛さんの身体は、私が一生懸命創ります。私に出来る精一杯で、結愛さんの幸せを考えます」
器(転移体)を創るのにも、5年から10年は必要だし、クラウディアの一般常識や、必要な専門知識なんかを染み込ませるのに、30年くらいかかるはず。
結愛さんがあの世界でそのまま暮らしていれば、本来の寿命は80年程だったらしい──あの世界の【管理者】に確認しました──ので、全ての工程を終えるのは、丁度本来の寿命を迎える頃になりそうですね。
「だから、安心して眠ってください。おやすみなさい、結愛さん」
握っていた彼女の両手を離し、立ち上がってテーブルを回り込みます。
不思議そうに座ったままの結愛さんを抱き締めて、そっと頭を撫でさせてもらいます。
一撫で事に精神に眠りを促し、ゆっくりと結愛さんの意識が遠退くのを感じます。
眠りに落ちる間際に、結愛さんは安堵するかの様に、吐息混じりの就寝の挨拶を呟いた。
「おやすみ。シア」
さぁ、頑張らなくては!
私に出来る限りの全力を尽くしましょう。
言葉を交わして、余計に強く感じました。
彼女を、結愛さんを助けたい。
「おやすみなさい。結愛さん」
決意も新たに、最後の一撫でをして、力の抜けた精神体を、横抱きで抱き上げます。
結愛さんの世界では、“お姫様抱っこ”とか言うのでしたっけ?
*~*~*~*~*
結愛さんを眠らせてから、5年。
やっと、応急処置が出来ました!
これで消滅だけは免れた筈です。
「精神の活性化を図って、なんとか安定させられましたが…。
やはり、傷が大きかったですね。…3歳くらいでしょうか」
応急処置を終えた精神体は、治療の為の活性化により、その姿を大分若返らせる事で、ギリギリ存在を維持しています。
ここからは、今まで以上に繊細で緻密な作業が要求されますね。
傷跡を出来る限り小さく薄くしなくては。
「結愛さん。私、頑張りますからね!」
昏々と眠る結愛さんの頭を撫でて、気合いを入れ直します。
そぉっと、そっと、力を流し込み、精神体に負荷が掛からないギリギリを見極めます。
ほんの僅かな力加減で、傷が開いてしまったり、残しておくべき傷を消してしまったりと、本当に、本当に難しいです。
それでも、絶対治してみせます!
待っててください、これ以上理不尽な思いは、絶対にさせませんから!
*~*~*~*~*
「おぉ~い、フェリシア! 進捗はどうだ?」
あと少しで【治療】が終わる頃、結愛さんを巻き込んだ張本人達が、様子を見に私の世界に訪れました。
「どう? 治りそう?」
「シアちゃんは~、【浄化】や【治療】が上手だもん~、治るよね~」
「治せますか? かなり酷い状態でしたし、消滅しかけてましたよ?」
好き勝手に発言する【管理者】達に、一瞬殺意が沸きかけましたが、その感情は呑み込みます。
私達の強い感情は、要らぬ事故を誘発しかねません。
だからこそ、私達【管理者】は感情制御を学ぶのです。
「あと少しですよ。シアの邪魔はしないでくださいね?」
【治療】作業に集中する私を案じて、私の恋人であり、クラウディアにおいては、夫でもあるラズヴェルトが、彼等を牽制してくれます。
「なんだ、ラズも来てたのか。邪魔はしねぇよ。なんか手伝える事は無ぇか?」
「私達だって、責任は感じてるのよ!」
「可哀想な事しちゃったよね~」
「少しでも、彼女に詫びたい」
彼等の声を聞き流しながら、それなら集中の必要な【治療】作業中は、来訪を控えて欲しいなぁなんて、思考が微かにずれた途端、ピリッと静電気の様な痛みを感じます。
「─っ!」
「「「「あ」」」」
咄嗟に流し込む力を調整して、開きかけた傷を治します。
結愛さんの全体を確認して、他に余波が無いか調べ、無事だった事に安堵し、集中力を最大限に引き上げます。
他の事に気を捕られている場合ではありません。
作業以外の事は、ラズに丸投げして、私は結愛さんを助ける事だけに集中です!
私の意識の外では、【管理者】達をラズヴェルトが、延々と叱りつけて居たそうです。
後で聞かされて、苦笑するしかありませんでした。
*~*~*~*~*
さて、【治療】は終わりました。
ふふふ。
頑張りましたよ、私!
うん。
小さな傷は残しましたし、これだけ薄ければ、精神が歪む事は無いでしょう♪
さぁ、彼女の、結愛さんの為の身体を創りましょう♪
っと、その前に。
あの子達に、話を通さなくては、いけませんね。
私が器を創れば、結愛さんは【眷族】となります。
私は既に他の【眷族】を創り出していますから、彼女達にも報せるのが当然です。
どの様に話すべきでしょうか……。
前書きで、戯れ言をほざいた峠岬(作者)です。
ストック無し投稿のあまりの忙しなさに、テンションが変です。
いつも通り、ストック貯蓄のお休みをいただこうと思います。
物凄く中途半端な所で投稿をぶったぎり、読者様には本当に申し訳ありません。
ちょこっとお待ちください。
次の再開は、8月22日の予定です。
でも…予定は未定~♪
遅れたり、早まったりするかも~です。
( °∇^)]
いや、嘘だろ?
作者は超小心者なので、強迫観念に駈られ、ある程度『宣言』は守ります。
ええ、そりゃもう、ガチでヘタレですよ?
(;¬_¬)