1日の終わりは、お母さんの声で。お友達報告と、次の約束♪
うわぉっ!?
ギリギリ投稿です。
……あれ?
書く時間、1日多かった筈なのに…。
何故にギリギリ?
『お母ぁ~さぁ~んっ、聞いて、聞いて!』
お風呂上がりの高揚のままに、お母さんの女神像に突撃する勢いで、本日夜の報告です!
『ユナ? どうしたの?』
不思議そうな優しい声が聞こえて、いつも通り気持ちが少ぉ~し落ち着きました。
まだまだ、衝撃から来る高揚感は、抜けきってないですけどね?
『お父さんが兎さん!』
『兎さん?』
『そう! 真っ黒、垂れ耳、ロップイヤー!』
いや、今日1番の驚きでしたよ…。
うん。
直前にあった、竜族リムの人化も飛んじゃうくらい、お父さんの兎姿は驚きでした。
『ちょっと待ってね? ………あら。あら、あら、まぁ♪
ラズが可愛いわ♪ あら? うふふ。ユナとフォーレも兎さんなのね♪』
神域では、クラウディアでの営みを、“窓”と呼ぶ大きな姿見のような鏡で、覗くことが出来るそうで、お母さんも時々それを見てるんだって。
今も“窓”を覗いたのか、私やお姉ちゃんの装いが分かったらしい。
『うん。お揃い♪ ぁ、お母さん! お友達! お友達出来たよ!』
そうでした!
お揃い繋がりで、1番報告したかった事を思い出しましたよ!
『? あぁ。この子ね? 早速お泊まり会なのね♪
あら? この子………竜族?』
窓に映しているのが、私達のお部屋らしく、リムの姿も見えたみたい。
ちゃんと紹介するのは、もう少し後になっちゃうけど、初めて出来たお友達だもん、出来るだけ早く報告したかったんだよね。
『そう! リムっていうの! 竜の姿もね、人化した時と同じで、綺麗な深紅の鱗に、キラキラ紅茶色のお目めで、すっごく可愛いの♪』
『そう。初めてのお友達ね。
近い内に、ちゃんと紹介してもらいたいわ。
今年の内はもう無理だけど、来年の早い内に、またそちらに降りるから、その時は紹介してね?』
『うん!』
わぁ♪
またお母さんに会えるんだ!
うわぁ。
何しよう? いつ会えるかな?
今年はもう駄目でも、新年を迎えるまで2ヶ月ちょっと。
ほんの少し我慢すれば、ちゃんと会えるんだもん、大丈夫。
お母さんに会えたら、リムを紹介して、ピクニックもしたいし。
教えてもらいたい事も、いっぱいある!
ぁ、お母さんとも“お揃い”してみたいなぁ。
『今日はね、色んな事があったよ♪ 朝はいつも通り家事を済ませて───』
朝からの行動や、出先で会った動物達、そこで起こった事や、リムとの出会い。
お母さんとのお話は、どうしても時間を忘れちゃう。
最近は、話してる途中で、寝落ちする事も何度か。
それでも、朝と夜のお母さんとのお話は、私にとって何より楽しみな日課です♪
*~*~*~*~*
『また明日。おやすみなさい、ユナ』
『はぁい。おやすみなさい、お母さん』
お話の最後は、いつもちょっとだけ寂しい。
だけど、お母さんの声を毎日聞けるのは、素直に嬉しいです。
クラウディアに来た当初は、お母さんには、もう会えないなんて思ってたけど、3ヶ月に1度くらい、短い時間とはいえ会えるし、お姉ちゃん達やお父さん、お兄ちゃん達も居てくれます。
レグルス達だって、私を守ってくれるって言ってました!
寂しく感じる事はあるけれど、ずっと寂しいだけじゃ無いから…。
“また明日”が言えるんです♪
【神託】の効果を切って、ベッドへと戻ります。
奥から順番に、リム、私、フォーレお姉ちゃん、お父さんが横になります。
いつもは小さくなって、それぞれの寝床に寝てるレグルス達も、今日はちょっと特殊。
レグルスは玄関ホールで、倉庫の中の悪者さん達を逃がさない為の見張りを。
アルタイルも、レグルスとの交代要員として、リビングルームの止まり木で頑張るそう。
シリウスだけは、私達と同じ部屋にいるけど、小さくはならずに、ベッドに寄り添う様に、床に寝そべってます。
「さぁ、明日は街に行きますよ? 早く休んで、体調を調えてください」
ベッドに入った私達に、お父さんが優しく声をかけてくれます。
明日は、悪者さん達をラディオールの街まで運んで、衛兵さん達に引き渡し、冒険者ギルドで事情説明もしなきゃです。
晩ご飯をあげていた間に、悪者さん達の事情も少しだけ聞き出したんですが、悪者さん達は冒険者でした。
とある事情で、竜族の捕獲を依頼されたそうです。
話を聞いたお父さんは、笑顔をより一層輝かせて、辺りの気温をガッツリ下げてました。
こ、怖かった……。
今、思い出しても、ちょこっとガクブルしますね。
我が家の家族は、怒らせてはいけません。
お父さんだけでなく、お母さんやお姉ちゃん達、レグルス達までもが、ひっそりじんわり怒りを蓄えるタイプみたいですもん。
「3人とも、おやすみ」
「「「おやすみなさい」」」
眠りを促すお父さんの声に、私はリムとお姉ちゃんと手を繋いで、大人しく目を閉じます。
明日は久し振りに街へのお出掛け。
明日もまた、楽しい1日であります様に…。
スミマセン。
ちょっと短いですが、取り敢えず一段落。
次章へ続きます。
あと2話ほど投稿したら、再びお休みしますね~。
ストック貯めたい。
(-""-;)