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女神様の娘になりました。  作者: 峠岬 嶺
第5章─森のお友達♪ もふもふ、スベスベ、どんとこいです!
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世界でも最上級の強者!? 私が知ってるのは、奥さん大好きで娘馬鹿な美人さんデスヨ?

うわぁ~~~ん。

ストック無いとキツイ~。

。・゜゜(ノД`)


逃げて良い?

逃げても良いかなぁ…。

 ───ギィィィ……。

 ──パタン…。


「その子はね、私の愛娘だよ♪」


 扉が開く音に振り返れば、にっこり笑顔のお父さんが、閉めた扉に背中を預けて佇んでいました。


 笑顔は傾国の美女も斯くやといった美しさなのに、お父さんの周りには極地的雪嵐(ブリザード)

 氷河期到来ですか!? と錯覚するほど、気温低下が激しいです!


 私とお話していたお兄さんだけでなく、ウゴウゴと声も出せずに蠢いていた他のミノムシさんまで、ピシッと凍らせた様に動きが止まりました。


 ………。

 ぉ、お父さんが恐いです!?

 にっこり笑顔なのに…。

 傾国の美女も敗けを認めそうな美人さんなのに…。


 いや、お父さんには「私は男だから、“傾国の美女(それ)”は誉め言葉じゃ無いよ!?」と、以前軽く叱られたので、言葉にはしません(出来ない?)けどね?


「ぎ、【銀雷(ぎんらい)】!? なんで、あんたが此処にいる!?」


「おや? 私が自宅に居てはいけませんか? ようこそ、我が家へ」


 ?

 ぎんらい?

 お父さんの事ですか?

 お父さんは“ラズヴェルト”お父さんデスヨ?


 疑問符を浮かべる私に、お父さんと一緒に来てたフォーレお姉ちゃんが、教えてくれました。


 お父さんは、クラウディアの冒険者で、数少ないトップランカーの1人なんだそうです。

 しかも、人族ではただ1人の、生きる伝説なんて云われてる、Sランク冒険者。


【銀雷】っていうのは、お父さんの二つ名で、雷の様に瞬きの間に敵を打ち伏せる姿と、余りにも速い動作故に、銀の髪が靡く残像だけが印象に残ることから、付けられた呼び名なんだって。

 他に【星彩(せいさい)閃輝(せんき)】って呼び名もあって、これも寒色系とはいえ銀、青系、金茶──青銀に一房だけ水色の髪と、蒼と金茶の瞳──と彩飾鮮やかな容姿と、しなやかで優美な体捌きから放たれる、光速の剣技から来てるらしいです。


 広く知られているのが【銀雷】。

 名前だけでも畏れられる程、あちこちに武勇伝が残ってるそうです。

 逆に、【星彩閃輝】の方は、人族以外の強者達の間で知られていて、竜族の盟友だとか、現人神(あらひとがみ)などと畏怖されつつも、手合わせを望まれたりしてるみたいですね。

 私はまだ見たことが無いのですが、戦う姿はひらひらと舞い踊る蝶々のようだと有名なんだって。


 因みに、二つ名が付くのは、トップランカーと呼ばれるAA(ダブル)ランク以上の冒険者で、AAA(トリプル)のお母さんも、【鱗恍(りんこう)咲華(しょうか)】とか【黎明(れいめい)】って呼ばれてるらしいよ?


【鱗恍咲華】は、基礎魔力の多さを下地に、手数の多い魔法乱射──幾つもの魔法が、視界を朧気にする程──の戦闘方法と、人外染みた美貌を讃えて付けられた物。

【黎明】は、朝焼けと陽光を思わせる容姿と、短時間で敵を殲滅し、暗雲を払うといった意味合いから。

 広域で知られているのは【黎明】の方だけど、「奴の逆鱗に触れれば、【鱗恍咲華】を身を以て知ることとなる」なんて言われてるんだって。


「─っ。嘘…だろ…。なんで、【銀雷のラズヴェルト】が、こんなチャチぃ依頼に、関わってくるんだよ……」


 絶句して、青を通り越し、完全に血の気の失せた青白い顔で、悪者のお兄さんは、力無く呟きました。


 ?

 依頼?

 よく分かりませんが、リムに酷い事をしたのは、誰かに頼まれたんですかね?


「ユナ、こんなの家に入れちゃ駄目だよ?」


「…ごめんしゃい…。…でもっ!」


「ふふ。しょうがないなぁ。ユナは優しいね。

 倉庫(ここ)なら、良しとしようか。レグルス、見張りを頼むよ。

 おかしな行動をとるようなら、容赦はしなくて良いからね♪」


 あう~っ。

 やっぱり叱られました…。


 でも、外は大分冷え込んできたみたい。

 被害者(リム)が気にしてないなら、今以上の報復はしなくても良いよね?

 衛兵さん達に引き渡せば、国の法律に沿った刑罰も与えられるはず…。

 私までが、悪者さん達を裁く必要性は無いんじゃないかなぁ。


 余計な仕事を増やしちゃったから、レグルスにはちゃんと謝ります。

 私の我儘に付き合ってくれて、ありがとう。


「おとぉしゃん…ごはん、あげちゃ、メ?」


「ん~……まぁ、良いよ。ただし、拘束している影荊(かげいばら)は、はずしちゃ駄目だよ?」


「はぁい!」


 よしよし。

 お父さんの許可が取れましたよ♪

 晩ご飯のシチューと、バターロールを食べさせましょう♪

 アボカドチーズのチョップドサラダも食べますか?

 いやいや、手が使えない以上、私が食べさせないといけません。

 サラダの代わりは、海老の生春巻が良いですね♪

 これなら、食べさせ易いし、私の手も汚れませんからね。


「仕方無いなぁ。私も手伝うよ。ユナだけじゃ、8人に食べさせるのは大変だもん」


 いそいそと準備を始めたら、お姉ちゃんがお手伝いを、名乗り出てくれました。

 確かに大変ですが、お姉ちゃんは悪者さん達に触るのすら嫌だったはずです。

 良いのかな…。


「大丈夫、大丈夫。触らなくても、魔法で出来るよ。

 魔法操作が面倒なんだけどね…。

 そうだ! 丁度良いから、ユナも一緒にやってみて。

 魔法操作の練習になるし、ユナにも出来る限り、犯罪者(コレ)には触って欲しくないもん」

ギリギリ…ギリギリです…。

締切に追われる作家さん……凄ぇ。

いや、アマチュア処か、一般人が何言うかって感じですが……。


強迫観念、半端無い!

ヘタレ作者には、「コレ辛い」です。


でも、ヘタレ故に、頑張るしか出来ない…。

(-""-;)


潰れたらスミマセン。

7話投稿が出来ることを、祈ってやってください。

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