ほのぼのピクニック♪ お昼ご飯とお土産作りは、のんびり和やか幸せタイム♪
戻りました~。
暇潰しには、もってこい?
相変わらずのマイペースなユナちゃん達を、お楽しみください。
『ふむ。こうして喰えば、パンも美味となるな』
『本当に。パサパサしていませんし、ユナが作ってくださる料理は、どの様な物でも美味しいですね』
『うまぁ~♪ ユナ、ユナ、おかわりっ♪』
もふもふ団子からの脱出方法を考えていたら、レグルスのお腹が、ぐうぅぅぅ~と鳴って、皆も起きちゃいました。
時間を確認すれば、そろそろお昼時。
お昼寝前のお茶の時、一緒に軽食も並べてたから、私とお姉ちゃんは、一人前を半分こ。
レグルス達には大量に、バゲットサンドイッチを準備しました。
聖獣達は、よく食べますねぇ~。
軽食も確り食べてたのに……。
聖獣は、本来食事を必要としないはずじゃ?
私の覚え違いですか?
レグルス達は、以前からパンを苦手にしていた様──パサパサしていて、口の中でもそもそするのがアウトだそう──ですが、私がサンドイッチ等にすると、野菜の水分やハムやウインナーなどの油分で食べやすくなるためか、割りと良く食べてくれる。
今回も、バゲットの固めの皮をものともせずに、美味しそうに食べてます。
私が作るバゲットサンドイッチは、80セタのパンを短くせずに使うので、出来上がりは見た目的に結構な重量感があります。
バゲットに新鮮野菜とハムやチーズ、ピクルスなんかを挟み込み、隠し味がわりに、粒マスタードを薄く塗ったり、粗挽き黒胡椒をパラパラリとまぶしてある。
塩味が濃くなり過ぎない様に、野菜は多目に盛り込みます。
マヨネーズを使用して、酸味もプラスしてあるので、飽きずに食べられると思いますよ♪
「あぅ~、美味しそう~。私ももっと食べたかった~」
「ねぇね…ごめんにゃしゃい」
レグルス達の食べっぷりを見て、お姉ちゃんが悔しげに呟くのを聞いて、加減もせずに軽食を並べた自分の軽率さを悔やみます。
お姉ちゃんとのお出掛けが楽しみだったとはいえ、ちゃんと量を加減すれば良かった…。
自分の分のバゲットサンドを小さく千切って、肩に乗ったままの栗鼠さんや小鳥さん、膝の上の兎さんにもお裾分けすれば、他の子達も寄って来ます。
落ち込んだ気持ちが、ほんわり癒されるのを感じながら、【無限収納】から焼き立てバゲットを取り出して、4分の1だけカットします。
少し離れた位置に、ハンカチを広げて、その上にパンを千切って、小山にして置きます。
まだ少しレグルス達を恐がってる子達も、これなら食べてくれますかね?
そう言えば、お父さん達にも、バゲットサンドイッチを切らずに持たせたけど、大丈夫かな?
ぁ、一応確認した上で、1人1本ずつ──一応、お父さんには追加(全員のおかわり分)で、余計に3本──持たせました。
初めてご飯を一緒に食べた時は、男性陣の食欲…特に、成人男性である、お父さんの食欲には、びっくりしました。
が、それ以上に、成長期のお兄さん達の食欲は、とんでもなかったです。
聖獣3匹に、負けずとも劣らないですから…。
出会った日の夜は、普通の量──私の3倍くらい?──だったのに、翌朝の食卓では、朝からガッツリ食べてましたね。
うん。
私にあの量は無理です。
お姉ちゃんは「頑張れば食べれるかも…」と言ってました。
……お姉ちゃん……。
張り合っちゃ駄目です!
食材の好き嫌いと食べ過ぎは、不健康の第一歩ですよ?
家族が病気になったら、私…泣いちゃいますよ?
*~*~*~*~*
ご飯を食べ終えて、一息着いた所で、そろそろお願いしてみましょう♪
「おはなしゃん、おはにゃさん。
はにゃかんむりが、ちゅくりたいです。
しゅこしだけ、おはにゃしゃんたちを、つんでもいいれしゅか?」
基礎魔力を呼び水に、魔素に干渉して、お花さん達にお伺いをしてみれば、お花さんに触った途端、力を入れてもいないのに、茎の根本から自然に折れました。
………。
一瞬山菜摘みを思い出しました…。
まぁ、それは兎も角。
どうやら、了承してくれたのかな?
「ありがとぉ♪ じょうじゅにできるように、がんばりゅね」
ではでは、花冠を編んでいきましょう♪
出来上がったら、お母さんにあげたいので、いろんな色のお花さんに手伝ってもらいます。
暖色系の柔らかな色合いの冠にしましょう♪
ラメル姉さんや、リュニベール姉様へのお土産も、作りたいですね。
花冠の小さいのを、腕輪にして贈ろうかな?
結局、家族全員分を作りました♪
お母さんとお父さん、レグルス達聖獣には、花冠を。
フォーレお姉ちゃん、ラメル姉さん、リュニベール姉様には、私とお揃いで花の腕輪を。
お兄さん達には、恥ずかしがっても、身に付けてくれるように、ブートニアを作ってみました。
うん、うん。
良い出来ですね♪
出来上がった作品の仕上がりに満足感を得て、枯れたり萎れたりしない様に、時間停止の魔法をかけます。
触ってみれば、プリザーブドフラワーみたいに形を保持したまま、柔らかで自然なままの状態で保存出来ましたね♪
お花さんの瑞々しさが、きちんと保たれてます♪
お土産を確保して、ほくほく笑顔で鼻歌を歌います。
選択したのは、サウンド オブ ミュージック。
古い洋画の音楽が、次々と浮かんできます。
子沢山家族のミュージカルを思うと、幸せが心を満たします。
相変わらず、起伏のない作品だなぁと思う『女神様の娘に…』ですが、余暇の時間潰しになれれば、幸いです♪