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女神様の娘になりました。  作者: 峠岬 嶺
第5章─森のお友達♪ もふもふ、スベスベ、どんとこいです!
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ほのぼのピクニック♪ お昼ご飯とお土産作りは、のんびり和やか幸せタイム♪

戻りました~。


暇潰しには、もってこい?

相変わらずのマイペースなユナちゃん達を、お楽しみください。


『ふむ。こうして喰えば、パンも美味となるな』


『本当に。パサパサしていませんし、ユナが作ってくださる料理は、どの様な物でも美味しいですね』


『うまぁ~♪ ユナ、ユナ、おかわりっ♪』


 もふもふ団子からの脱出方法を考えていたら、レグルスのお腹が、ぐうぅぅぅ~と鳴って、皆も起きちゃいました。

 時間を確認すれば、そろそろお昼時。

 お昼寝前のお茶の時、一緒に軽食も並べてたから、私とお姉ちゃんは、一人前を半分こ。

 レグルス達には大量に、バゲットサンドイッチを準備しました。


 聖獣達は、よく食べますねぇ~。

 軽食も確り食べてたのに……。

 聖獣は、本来食事を必要としないはずじゃ?

 私の覚え違いですか?


 レグルス達は、以前からパンを苦手にしていた様──パサパサしていて、口の中でもそもそするのがアウトだそう──ですが、私がサンドイッチ等にすると、野菜の水分やハムやウインナーなどの油分で食べやすくなるためか、割りと良く食べてくれる。

 今回も、バゲットの固めの皮をものともせずに、美味しそうに食べてます。


 私が作るバゲットサンドイッチは、80セタ()のパンを短くせずに使うので、出来上がりは見た目的に結構な重量感があります。

 バゲットに新鮮野菜とハムやチーズ、ピクルスなんかを挟み込み、隠し味がわりに、粒マスタードを薄く塗ったり、粗挽き黒胡椒をパラパラリとまぶしてある。

 塩味が濃くなり過ぎない様に、野菜は多目に盛り込みます。

 マヨネーズを使用して、酸味もプラスしてあるので、飽きずに食べられると思いますよ♪


「あぅ~、美味しそう~。私ももっと食べたかった~」


「ねぇね…ごめんにゃしゃい」


 レグルス達の食べっぷりを見て、お姉ちゃんが悔しげに呟くのを聞いて、加減もせずに軽食を並べた自分の軽率さを悔やみます。

 お姉ちゃんとのお出掛けが楽しみだったとはいえ、ちゃんと量を加減すれば良かった…。


 自分の分のバゲットサンドを小さく千切って、肩に乗ったままの栗鼠さんや小鳥さん、膝の上の兎さんにもお裾分けすれば、他の子達も寄って来ます。


 落ち込んだ気持ちが、ほんわり癒されるのを感じながら、【無限収納】から焼き立てバゲットを取り出して、4分の1だけカットします。

 少し離れた位置に、ハンカチを広げて、その上にパンを千切って、小山にして置きます。

 まだ少しレグルス達を恐がってる子達も、これなら食べてくれますかね?


 そう言えば、お父さん達にも、バゲットサンドイッチを切らずに持たせたけど、大丈夫かな?

 ぁ、一応確認した上で、1人1本ずつ──一応、お父さんには追加(全員のおかわり分)で、余計に3本──持たせました。


 初めてご飯を一緒に食べた時は、男性陣の食欲…特に、成人男性である、お父さんの食欲には、びっくりしました。

 が、それ以上に、成長期のお兄さん達の食欲は、とんでもなかったです。

 聖獣3匹に、負けずとも劣らないですから…。

 出会った日の夜は、普通の量──私の3倍くらい?──だったのに、翌朝の食卓では、朝からガッツリ食べてましたね。


 うん。

 私にあの量は無理です。

 お姉ちゃんは「頑張れば食べれるかも…」と言ってました。

 ……お姉ちゃん……。

 張り合っちゃ駄目です!

 食材の好き嫌いと食べ過ぎは、不健康の第一歩ですよ?

 家族が病気になったら、私…泣いちゃいますよ?



 *~*~*~*~*



 ご飯を食べ終えて、一息着いた所で、そろそろお願いしてみましょう♪


「おはなしゃん、おはにゃさん。

 はにゃかんむ(花冠)りが、ちゅくりたいです。

 しゅこしだけ、おはにゃしゃんたちを、つんでもいいれしゅか?」


 基礎魔力を呼び水に、魔素に干渉して、お花さん達にお伺いをしてみれば、お花さんに触った途端、力を入れてもいないのに、茎の根本から自然に折れました。

 ………。

 一瞬山菜摘みを思い出しました…。

 まぁ、それは兎も角。

 どうやら、了承してくれたのかな?


「ありがとぉ♪ じょうじ(上手)ゅにできるように、がんばりゅね」


 ではでは、花冠を編んでいきましょう♪

 出来上がったら、お母さんにあげたいので、いろんな色のお花さんに手伝ってもらいます。

 暖色系の柔らかな色合いの冠にしましょう♪

 ラメル姉さんや、リュニベール姉様へのお土産も、作りたいですね。

 花冠の小さいのを、腕輪にして贈ろうかな?


 結局、家族全員分を作りました♪

 お母さんとお父さん、レグルス達聖獣には、花冠を。

 フォーレお姉ちゃん、ラメル姉さん、リュニベール姉様には、私とお揃いで花の腕輪を。

 お兄さん達には、恥ずかしがっても、身に付けてくれるように、ブートニアを作ってみました。

 うん、うん。

 良い出来ですね♪


 出来上がった作品の仕上がりに満足感を得て、枯れたり萎れたりしない様に、時間停止の魔法をかけます。

 触ってみれば、プリザーブドフラワーみたいに形を保持したまま、柔らかで自然なままの状態で保存出来ましたね♪

 お花さんの瑞々しさが、きちんと保たれてます♪


 お土産を確保して、ほくほく笑顔で鼻歌を歌います。

 選択(チョイス)したのは、サウンド オブ ミュージック。

 古い洋画の音楽が、次々と浮かんできます。

 子沢山家族のミュージカルを思うと、幸せが心を満たします。

相変わらず、起伏のない作品だなぁと思う『女神様の娘に…』ですが、余暇の時間潰しになれれば、幸いです♪

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