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女神様の娘になりました。  作者: 峠岬 嶺
第5章─森のお友達♪ もふもふ、スベスベ、どんとこいです!
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森の散策♪ お姉ちゃんとお出掛けです♪

新しい章です♪

進んだ時間は短いですが、ユナちゃんは大分馴染んでますね。


相変わらずのゆったり、のんびり、まったり進む、ユナちゃん達の日常を読者様にお届けします。

 本日も快晴~♪ 朝です!


 クラウディアに来て、早1ヶ月。

 新しい月になりました。

 私がクラウディアに来たのは、1年の終わりが近い、春の早華月(はやはなつき)朔の日(初日)だったので、今日は華香月(はなかつき)の1日目です。


 1年は12ヶ月なので、終わりの春において、残すは後2ヶ月。

 華香月と華陰月(はなかげつき)だけです。


 そういえば、クラウディアでの私の誕生日は、クラウディアに来た日になっていて、今の私は3歳1ヶ月になりました。

 ステータスに誕生日が記載されてなかったので、昨日初めて知りましたよ……。


「ユナ~、そろそろ出掛けるわよ~」


 今日は、フォーレお姉ちゃんやシリウス達と、森の散策に行く予定です♪

 道無き道を行かねばならないので、荷物は全部【無限収納】頼りです。


 そうそう、お父さんとお兄さん達は、朝早くからドラグーン山脈へと、修行に行ってます。

 我が家で暮らし始めてからの日課。

 前日にお弁当を用意しておき、お父さん達はそれを持って山に向かい、夜の18刻頃に帰宅するまで修行三昧。

 お兄さん達は、帰り着くと庭先でダウン。

 レグルスやシリウスに、ベルトを咥えられ運ばれる様子は、中々にシュールです。

 手とか爪先とか擦りむかないのかな…。

 引き摺ってはないから、大丈夫……かな?


「は~い。いま、いきまぁ~しゅ」


 相変わらず噛み噛みですが、諦めはつきました。

 3歳児の発音なので、仕方無いよね…。


「忘れ物はない? ぁ、リボンが歪んでるわ。直してあげるから、こっちおいで♪」


 本日はお姉ちゃんとお揃いの装いです。

 森歩きなので、動きやすい格好を……とおもったのだけど、お姉ちゃんの「大丈夫よ~♪」の一言で、フリルとレースの可愛らしいミニドレスになりました。


 お姉ちゃんは、ワインレッドに黒のレースの大人可愛い雰囲気で、私のは淡い桜色に白のレースの正統派乙女な雰囲気。

 デザインは同じなのに、色が違うだけで、こんなにも雰囲気が変わるんだなぁ。

 スカートはパニエでふんわり膨らみ、その下には僅かに丈の短いドロワーズがチラリと覗きます。


 なんだろう……。

 前の世界のロリータファッションを彷彿させますね。

 いえ、そこまで盛って無いか。

 うん。もうちょっとシンプルですね。


「はい、出来た♪ さぁ、行こっかぁ♪」


 髪に結んだ幅広リボンをお姉ちゃんに直してもらい、お手てを繋いで出発です!


 レグルス達は、一足先に森に見廻りに行っちゃったので、お姉ちゃんと2人、ほてほてと徒歩で行くのです♪

 目的地は、お花畑。

 色とりどりのお花が咲き誇る、自然の絶景らしいです。

 楽しみですね♪



 *~*~*~*~*



「はいは~い。ちょっと退いてね~」


 お姉ちゃんの呼び掛けに、ワサワサワサっと森の植物さん達が、自力で(・・・)移動してます………。


 ………成る程。

 これなら格好なんて気にしなくても大丈夫な訳ですね。

 ちっちゃい精霊さん達が、植物さん達を追い立てて、植物さん達は上手に枝葉を使い、自ら抜け出して、根子を足みたいに使いながら、器用に避けて道を造ってくれます。

 拓いた道の邪魔な石なんかも、ちっちゃい精霊さん達が、『さぁ、退け』『ほれ、退け』『退いた、退いたぁ~』と、森の魔素を使って整地してくれてます。

 リュニベール姉様もですが、フォーレお姉ちゃんも呼吸をするのと同じ様に魔法を使ってます。


 私の眼に映る世界が、色とりどりの綺麗な光で、眩く幻想的な空間と化してます。

 基本は山吹色で、時々白や黄緑が混じり、透き通った淡く明るい光の向こうに、本来の自然の鮮やかな緑が広がる。

 悪戯好きな精霊さん達は、家の中には(柵の効果で)入って来れない──悪戯を()として捉えられるのでアウトです──ので、お家の敷地内で魔法──魔素はあるから、基礎保有魔力のみで、発動させます──を使っても、こんな光景は見れません。

 お姉ちゃんの魔法が彩る世界に見惚れつつ、手を引かれて進みます。


「ユナ、余所見してたら、転んじゃうわよ? 大丈夫?」


「だいじょうぶ。オルねぇねといっちょだもん」


 綺麗な光景をキョロキョロと見回していれば、お姉ちゃんが心配そうに私を見つめていたので、安心してほしくて、満面の笑顔でお返事しました♪


 お姉ちゃん頼りの心許ないお返事かも知れませんが、私にとっては絶大な自信ありです。

 だって、お姉ちゃんと一緒なら、転ぶ前に支えてくれると信じられますからね♪

 例え躓いても、お姉ちゃんと手を繋いでいれば、私が転ぶことは無いと思います!


「─っ! ユナ、可愛い~っ!! 大っ好き♪」


 お姉ちゃんにぎゅうっと抱き締められたので、私も抱き締め返します。


「わたちも、ねぇねだいしゅき~♪」


 姉妹で愛情確認のハグをして、落ち着いてからまた進みます。

 私の家族は、皆ハグが大好きで、割りと状況を無視して、ぎゅってします。

 稀にお兄さん達まで巻き込む事も……。


 うん。

 お兄さん達も、家族にカテゴライズされ始めてます。

 お父さんのお弟子さん──しかも、住み込みの内弟子さん──なので、仕方無いよね?

 3歳児には、一緒に暮らす人(イコール)家族の認識ですよ?


 出会った当初は兎も角、お兄さん達が、お姉ちゃん達程じゃなくても、頻繁に構ってお世話してくれるので、私にとって異性じゃ無くなりました。

 お兄さん達も、最初は戸惑ってたみたいだけど、慣れた今では、エディ兄さんは全力で遊んでくれるし、クリスお兄ちゃんはお勉強を見てくれます。

 行動派と慎重派なお兄さん達は、構い方も両極端です。


 お父さんは、お母さんに1番似ている私が、他の男の子と一緒に遊ぶのを渋ってましたが、「おとぉさんのおでししゃんなら、にぃたんたちもかぞく♪」「にぃたんたちとあしょびたい……」と主張したら、なんとか折れてくれました。

 いや、「家族なら……いや、でも──私の弟子だし……害虫には……いやいや───」などと、かなり葛藤してたみたいですけどね。

 レグルスとシリウスが、呆れた様な深い溜め息をついてたのと、アルタイルの眼が、ニヨニヨしてたのが印象的でした。

 聖獣って表情豊かです。


「ん~。そろそろかな」


 森の植物さん達に道を造ってもらいながら、暫く進んだ先に、お花畑はありました。


 ─────綺麗…。

 言葉に詰まり、溢れ出たのは、月並みな一言。


 私達が暮らす湖と同じくらいの広さが、一面のお花畑でした。

 足首の高さまでのお花や、膝の高さまでのお花。

 少し奥には、多分腰の高さくらいのお花や、私の背より高いお花もあるみたい。

 近くの木々にも、お花は咲いていて、緑をベースに様々な色が、絶妙な配色で散っている。

 まさに百花繚乱。

 始めて湖を見た時と同じくらいの感動が、私を包み込みました。

お姉ちゃんは楽しそう、お父さんはちょっと残念?

ユナちゃんの家族は、相変わらずです。


新章突入しましたが、物語の起伏も相変わらずありません。

暇潰しにでも、読んでいただければ幸いです。


※ やっぱり、シア様視点を忘れてました。

近い内に書こうと思います。

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