表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
女神様の娘になりました。  作者: 峠岬 嶺
第4章─初めまして! お父さん?
59/169

時間の感覚って、慣れてないと混乱しそうだよね…。でも、クラウディアでは大丈夫でした♪

そろそろストックが切れかけてます。

章はもうちょい続きそう……。

長いな!?


説明文が多いのでしょうか…?

兎も角、もうちょい続きます。

宜しくお付き合いくださいませ。

『む? ユナ、そろそろ風呂に入るぞ』


『あら。もう19刻を過ぎたのですね』


『わ~い。おっ風呂、おっ風呂~♪』


 レグルスに促されて、時計(魔道具)を見れば、確かに19刻を過ぎてます。

 まぁ、晩ご飯を食べたのが、18刻前後だったので、そろそろお風呂に入らないといけない時間です。

 ぁ、レグルスとシリウスの口回りの汚れは、魔法で早々に落としました。

 お風呂に入るには、時間が早かったので。


 そういえば、今まで触れずにいましたが、クラウディアは1日24刻で、1刻(1時間)が60分。

 前の世界と同じ時間経過なので、割りと覚えやすいです。

 ただし、5日で1週間、6週(30日)で1ヶ月と、ちょっと違う所もあります。

 1年は、12ヶ月と5日。計365日ですね。


 ちゃんと四季も存在していて、3ヶ月毎にゆっくりと移り変わって、夏から始まり春で終わります。

 新年の最初の5日だけは、どの季節にも当てはまらない、特別な1週間。

 この1週間は必ず雨が降るんだって。


 嵐や豪雨になることは無いけど、霧雨や小雨が5日間ずっと続きます。

 ただ、“終わりの春”と“始まりの夏”の間の雨なので、クラウディアでは恵みの雨として、「女神様の祝福」と呼ばれ親しまれています。


 5日も雨が続くので、屋内で過ごすのかと思えば、そうじゃ無くて、「祝福の祭日」という“お祭り開催期間”だったりします。

 前年に植えた作物の豊穣を祈り、潤沢な水の蓄えを感謝して、優しい雨に打たれて、自身の健康をも祈願する、儀式的なお祭りなんですけどね♪


 ぁ、話がずれちゃった…。

 え~と、………そうです! お風呂!


『ぼんやりしてないで、さっさと入れ。夜にはフェリシア様と話すのだろう?

 遅くなっては、明日また寝坊するぞ』


「!? おねぼうさんは、ダメでしゅよ! ねぇしゃま、おふろ入りまちょう」


 にゃっ!?

 噛んじゃった…。

 えぇい、もう! 滑舌は諦めます!

 大きくなれば、自然と直ると信じましょう!

 これ以上落ち込んでも、良い事無いですから。

 恥ずかしいのは、どうしようも無いけど、それで落ち込み続けるのは、“お馬鹿さん認定”されそうですしね!


「…ん。入ろうか…」


 姉様が笑顔で一緒に入浴する事を了承してくれた隣で、お父さんがなんだかちょっと寂しげに微笑みます。


 ?

 ………はて?

 何故に寂しげ?


「………!? おとぉしゃん! おとぉさんも、いっしょにおふろ行こ~♪」


 仲間外れは寂しいもんね♪

 以前は“お年頃”という名の“成熟過程年齢”だった私ですが、今は3歳児。

 “人前で肌を晒す事”に対する羞恥心は薄いのです!

 いや、まぁ、多少は恥ずかしいですが…。


 クラウディアに来てから、フォーレお姉ちゃんや、ラメル姉さん、リュニベール姉様と、ほぼ毎日一緒に入浴してたので、慣らされたっぽいです。

 それとも、精神が身体に引っ張られてるのかな?

 まぁ、どっちでも良いですね。


「え!? いいのかい!?」


 驚くお父さんに、にっこり笑顔で頷きますよ♪


 ?

 でも、何故に驚く?

 逆に聞きますが、3歳児(わたし)が父親と一緒に入浴するのは、いけない事なんでしょうか?


 いえ、今まで肉親と云えど、異性と一緒に入浴した事は無いのですが…。

 前の世界でも、小さい頃は祖母と一緒でしたが、5歳を過ぎたら──早い? らしいですが──1人で入ってましたし。

 多少不安はありますが、家族で入浴って、何と無く楽しそう。

 姉様達とのお風呂も楽しかったです。


 ラメル姉さんなんか、「浴槽が深いから、ちょっと練習しとくか?」なんて言い出して、泳げないまでも浮けるようになれと、ちょっとずつ水の浮力に慣らそうとしてましたよ。

 私、前はカナヅチでしたから…。

 泳ぎは、もうちょっと身体が大きくなってから、教えてくれるんだって。


 ベル姉様は、「…ユナの髪…手触り良くて、好き…だな…」と、私の髪を洗って乾かすまでを、“趣味”だと言い切って、楽しげにお世話してくれます。

 ………。

 いや、助かりますよ?

 私の髪は、膝に届くくらい長いですから、自力での洗髪は、3歳児の体力ではちょっと(きび)しいので。

 洗ってもらえるのは、正直助かってますし、嬉しいし気持ちいいです。

 でも、それが姉様の“趣味”って……良いのかなぁ…。


 まぁ、兎も角、姉様達とのお風呂も、こんな風に楽しいので、人数が増えれば、もっと楽しいかもです。


 ね♪ お父さんも一緒にお風呂に入りましょう♪


『ほれ、さっさと行くぞ』


『ラズヴェルト様も、御一緒するのでしたら、急いで下さいませ』


『おっ風呂、おっ風呂~♪ 早く行こう♪』


「…ん。父様、早く…」


 シリウスに咥え上げられて、伏せて待ってたレグルスの背中に乗ります。

 体勢を整えて、ふと気が付くと、レグルスの頭にアルタイルが移動してます。

 姉様はシリウスの背中に登って、そこからお父さんを振り返りました。

 お父さんがいそいそと行動を始めたのを確認し、ふと視界の端にお客様を捉えます。


「おにぃちゃたちも、いっしょ行こう~♪」


 お客様を放置するのはいけませんね。

 どうせなら、皆一緒に入浴しましょう♪

 お家のお風呂、大分大きめのですもんね♪

 お父さんの時と同じ様に、笑顔でお誘いしちゃいますよ~。


 ぁ、姉様は恥ずかしいかな?


「「「え"!?」」」


 ん?

 駄目ですか?

 お兄さん達だけじゃなく、お父さんまで驚愕してますよ?


『『『「…ユナ…」』』』


「? め?」


「…駄目じゃ…無い…(…可愛い…しょうがないかぁ…)」


 嘆息した姉様やレグルス達に、疑問のままにそれぞれを見渡し、小首を傾げて確認します。

 ベル姉様は、何だか脱力した様な、へにゃっとした笑顔で、了承してくれました。

 レグルス達も、苦笑を浮かべて、頭を縦に振ってくれます。


 ぁ、アルタイルが落ち………大丈夫そうですね。

 アルタイルは落とされること無く、未だレグルスの頭に乗ってます。


 でも、やったね♪

 皆でお風呂は、決定ですね♪


 さぁ、皆で、レッツ・お風呂です!


「いやいや、いやいや、ちょっと待って!? 駄目だよ!? 絶対駄目!」

あっはっはっ(≧▽≦)

パパさん全力否定~♪


ユナちゃんは、皆で入浴出来るのか!?


今回、大分ユナちゃんが、クラウディアに染まってきてます。


普通なら、中高生・大学生辺りの記憶があれば、異性との入浴は回避すると思います。

(30代以降だと、状況や環境で少し違うかな?)

が、ユナちゃんの感情や感覚が、記憶よりも現実(3歳児だもんね)に引っ張られてます。

開き直ったとも言えるかも知れません。


これからどうなってくのかなぁ?←他人事?


峠岬(作者)にも、先が読めないユナちゃん達の行動を、見守っていただければ幸いです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ