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女神様の娘になりました。  作者: 峠岬 嶺
第4章─初めまして! お父さん?
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今夜のご飯はちょこっと豪華? れっつ、くっきんぐ♪

お料理実況です♪

 ではでは、サクッと調理開始でっす!


「ぁ、アルタイ()、見ててもいぃけど、羽ばたいちゃリャ()メだよ?」


『了解~。今日の晩ご飯は何?』


「ふっふっふ~♪ ヒミチュ()しゅ()♪」


 む~。

 滑舌が………仕方無いかぁ…。


 気を取り直して。

 先ずは、ドリアの土台、サフランライスですね。

 これは、炊飯器(魔道具)さんに頑張ってもらいます♪

 サフランの山吹色って、鮮やかで綺麗~ぃ。

 でも、色づけしたご飯は、優しい薄黄色になるんだよね……不思議だ!

 上手に炊き上がってね♪


「あれ? ユナ? ユナが作るのかい?」


 リビングにいたお父さんが、ダイニングからキッチンを覗いて、不思議そうにベル姉様に聞いてます。

 ダイニングテーブルに、セッティングをしていたシリウスとレグルスが、小首を傾げます。


 何故今更? といった雰囲気ですね…。

 まぁ、メニューを聞いた時点で、レグルス達の間では、主な作り手は私だと決まってましたからね。


 キッチンで手伝ってくれていた姉様が、ふにゃっと笑って頷きました。


「…大丈夫…ユナ、料理上手だよ…♪」


「おかぁさんが、いろんなマジックアイテム(魔道具)くりぇたから、ダイジョブ(大丈夫)にゃんだよ~」


 ベル姉様の保証を受けて、私も自信を持って応えましょう!

 だって、お母さんのおかげで、3歳児でもお料理が出来るのです!

 魔道具って素晴らしい! 魔法って凄いね♪


「うわっ!? なんだ、この魔道具の数!?」


「─っ、凄いね。パッと見ただけで10種類以上ある…」


 エディさんとクリスさんも、ダイニングにやって来て、キッチンとダイニングにある魔道具の多さに、驚愕してます。


 ……デスヨネ。

 うん。


 普通、一般的な家庭のキッチンには、魔道具があっても、多くて5つ程。

 貴族階級でも、7つ程が限界で、王宮の調理場で、やっと10種類を越えるかどうか。

 長閑な山村なんかでは、魔道具そのものが無い家も、未だ点在しているみたいです。


 我が家は、常駐(?)するのが3歳児の私なので、低身長による不備を補う為の魔道具や、力仕事を軽減する為の魔道具、危機管理の為の魔道具も、大量に設置されちゃってます。

 お母さんの心配性は、やっぱり過保護気味ですね。


「─ぁ、私がシアに渡した物もあるね♪ ちゃんと使えてるみたいだ。良かった」


 ───!?

 なんと!?

 お父さんがくれた魔道具も、混じってましたか。

 うん。

 このお家、様々な魔道具が、そこかしこに在りますからね!

 お母さんは、誰がくれた物か詳しくは教えてくれませんでした。

 私が気を遣わずに、魔道具を使用出来る様に、考えてくれた結果だと思います。


 ………。

 そっかぁ。

 お父さんも私のために、魔道具を用意してくれてたのかぁ。

 えへへ。嬉しい♪


「おいしいの(ちゅく)りましゅ♪ もうちょっと、まっててくだしゃい」


「ふふ。どれ、私も手伝おう。何をすれば良いかな?」


 嬉しくて笑顔全開の私に、お父さんが楽しげに笑って、手伝いを申し出てくれました。

 凄いです。

 お父さんがお料理を手伝ってくれたら、このお家のキッチンを、家族全員が(人族だけですが…)使用した事になります。

 ずっと一緒にはいられなくても、同じ思い出を共有出来た気がして、なんだかとっても幸せです♪


「じゃあ、おとぉさんは、スープとサラダをおねがいしましゅ」


 姉様には、食後のデザートをお願いしてありますから♪


 サラダはグリーンサラダと、ポテトサラダの2種類。

 スープはストックを使用したオニオンスープの予定です。

 作り方を説明して、私はメインのドリア製作に、取り掛かりましょう♪


「ふんふふ~ん、ふふふふ~ん♪」


 鼻唄を歌いながら、大きめのココット皿に溶かしバターを塗り付けます。

 ご飯自体がバター風味のサフランライスなので、溶かしバターは極力控え目。


 炊飯と同時に、熱を入れ始めたカレーが、良い感じに食欲を刺激するスパイシーな香りを、キッチンに充満させています。


 カレーは2種類作ってありますが、今日使うのは、お野菜やお肉を細かく切った“煮込みカレー”。

 大人にはちょっと甘めで、子供にはちょっと辛めに仕上げた、お野菜とスパイスの極上マリアージュですよ♪


 もう1つの、お野菜やお肉を大きく切った“具沢山カレー”は、スパイスを効かせた辛口大人カレーなので、ドリアより白米と食べる正統的(オーソドックス)な食べ方が良いと思うんです!

 なので、今日は煮込みカレーを使います。


「い~ぃ匂いだな!」


 おっ!

 エディさん、分かりますか!?

 カレーの匂いって、刺激的なのに、懐かしい感じで、不思議と空腹を直撃してきますよね♪

 お腹が空いてる時のカレーの匂いは、とてつもなく暴力的ですよね~。


 さぁ、ちゃっちゃと次の段階に進みましょう♪

 ご飯も良い感じに炊き上がりました♪

 炊飯器さん、ありがと~ぅ♪


 おっと。ここで、もうひと工夫。

 フライパンに油脂を薄くひいて、サフランライスをスパイスと炒めます。

 ターメリックとガラムマサラ。

 くふふ。ご飯自体をピリ辛にしちゃいます♪

 カレーは、「ハフハフ、ふぃ~」と食べるのが好きなのですよ♪


 ココット皿にサフランライス(ターメリックライス?)を軽く盛って、以前作ったミニハンバーグを、三角形を描く様に配置します。

 ハンバーグを隠すように、カレーをよそい、ハンバーグの無い真ん中には、生卵を割り入れて……と。

 チーズはたっぷり。

 お皿に蓋をするかの様に、たっぷりガッツリ刻みチーズをまぶします。


 あとは焼くだけ!

 美味しくなぁ~れ♪ ふんふふ~ん♪

お料理実況回は、峠岬(作者)の現実逃避回ですね…。

話が進まない…。


ユナちゃんはお料理上手ですが、峠岬(作者)は苦手です。

手順に間違いがあっても、「しょうがないなぁ(笑)」で許してもらえると助かります。


この章は、もうちょっと続きます。

ゴールデンウィーク中に、終わらなかったので、ストック切れまでには、終わるかなぁ……。

(…終わると良いなぁ…)

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