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女神様の娘になりました。  作者: 峠岬 嶺
第3章─びっくりがいっぱい! 私の家族は楽しいです♪
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お仕事終わって、皆で楽しくピクニック♪……その前に、もう一騒動?

『初めは近隣で良いのだろう? 湖や花畑、川などでは駄目なのか?』


 今日は、お庭でのピクニックですが、いずれは敷地外で決行しようと、「候補地を探さなきゃね」と歩きながら話していたら、レグルスが幾つかあげてくれました。


 レグルスが言うには、我が家から見て、湖の右手方向に、大きな花畑が、左手方向の少し離れた位置に、小さい(とは言え、橋が必要な幅の)川があるそうです。

 まだ住み始めたばかりなのに、なんで知ってるのかと、レグルスに尋ねたら、風の匂いで粗方の位置や規模が分かるんだって。

 前に来たことがあるのかと思ったら、動物的本能だったか…。

 いや、他の動物や魔物は、レグルス程正確には分からないらしいから、聖獣の本能? 能力? が凄いのかな?



 まぁ、それはそれとして、我が家には“前庭”と“裏庭”があります。

 裏庭は放置しちゃってましたが、前庭はなんとなく全体図を把握してますよ!

 初日の柵の設置時(私とアルタイルが家の前側担当でした!)と、昨日のお出掛けで、チラッと見てますし!


 前庭は、玄関を挟んだ両側に仕切りの無い小広場があり、小さな公園の中に、玄関と門を繋ぐ小道がある感じなんです。

 片側には、1本の大樹(シンボルツリー)

 夏(クラウディアには、四季があります)になると、白い花が咲くその大樹の枝には、ブランコが1つ造られていて、小さい子が遊べるようになってます。

 木陰で読書やお昼寝も楽しそう♪

 逆側には、適度なスペースがあって、簡単な運動なら出来そう。

 流石に3匹が走り回るのは無理だろうけど、3歳児(私くらい)程度なら2~3人くらいで、“鬼ごっこ”が出来るよ? …多分。


 で、今私達がいる裏庭は、

 家の右手側に物干場があって、其処から湖の方(家の裏? 後ろ?)へと向かうと、左手方向に薬草やハーブが群生する一角がありました。

 その奥、家の左手側近くには、野菜畑も出来てる模様……。

 畑の向こうに、少し開けた場所があって、休憩用なのかな? ベンチも据え置きされてます。


 ぁ、あの角の辺り、ひなたぼっこに良さそう♪


 ベンチが置いてあるのが柵の傍なので、その周辺はポコッと開いた空間があります。

 柵で囲った四隅の一角、そこが何故だか魅惑的。

 まぁ、ピクニックにはちょっと狭いので、今日は見送りましょう……。


 野菜畑と薬草園(畑?)は、裏庭の半分を占拠してましたが、残りの半分は土と芝。

 家の近くは土が裸で、踏み固めたみたいに確りしてます。

 逆に湖の方、裏庭の残り4分の1程は、青々とした芝生が生い茂ってる。


 うん。

 あの辺りが良さげですね♪



 さて、ピクニックです!

【無限収納】に仕舞っておいたピクニックバスケットを取り出して、中からレジャーシート代わりの大判のラグマットを引っ張り出します。

 シリウスとレグルスに、芝生の上に敷いてもらい、その上に皆それぞれ楽な姿勢で車座になりましょう。


 とは言うものの、今の時刻は10刻。

 お昼ご飯には、まだちょっと早いです。

 なので、思い思いに過ごします。


 レグルスとアルタイルは、外を見回って来ると言って、柵の外へと出て行っちゃいました。

 お~、アルタイルは随分高い所を旋回してますね~。

 本来の姿のままなのに、とってもちっちゃく見えますよ?


 シリウスは私達の警護をしながら、お昼寝をするそうです。

 警護とお昼寝は普通なら並行出来ません。

 でも、聖獣であり契約獣でもあるシリウス達にとって、眠ると言っても正確には横たわるだけらしいので、敵意や知らない気配がすれば、嫌でも分かるそうです。

 人族や普通の獣でも、スキル【気配察知】があると、“練度が高いこと”が条件とはいえ、同じ事が出来るんだって。


 私と姉様は、ちょこっとお勉強。

 世界について知らない事が多い私のために、絵本を使って姉様が教えてくれる事になりました♪

 シリウスの許可をもらって、姉様と2人でシリウスの背中によじ登って埋もれてみます。

 大きな狼さんの“天然毛皮ベッド”に、腹這いになって絵本を広げて、転げ落ちない様に魔法でバランスを保持しましょう!

 姉様と隣り合わせで、1冊の絵本を見ながら、クラウディアの事を教えてもらう。

 1時間くらいお勉強をしてたら、私のお腹がぐぅ~~っと鳴いた。


 はにゃっ!?

 お腹の虫さん…元気が良すぎませんか~!?


 恥ずかしすぎて、真っ赤になってるだろうお顔を、シリウスの毛皮に押し付けて隠します!

 それと同時に、またもやぐぅ~~っとお腹の虫さんだろう鳴き声が聞こえました。

 でも、今度は私じゃありませんよ?

 音の聞こえた隣を見れば、ちょっと困った様なお顔で、姉様がお腹を擦ってます。

 姉様が何か言おうとしたら、今までよりも大きなぐぅ~~~って音が、私や姉様の下から聞こえました。


『……お腹空きましたね…』


 ちょっと恥ずかしそうに、シリウスが呟いた。


「…そうだね…お腹空いた…」


「おなかすいたねぇ~♪」


 3人でクスクスと笑いながら、お弁当の準備を始める事にしました。

 まずは、シリウスから下りなきゃですね♪

 滑り台みたいに下りると、着地の時に足が痛むので、後ろ向きにゆっくりそぉっと下ります。

 いや、魔法でどうとでも出来るんですが、あんまり魔法に頼りすぎると、咄嗟の動きに支障が出る可能性があるんだって。

 姉様とのお勉強で知りました!


 そぉっと下りて、爪先が地面に着いたと安心したら、背中にドンッと衝撃があって、シリウスのお腹に埋もれます。


 ぐっ!?

 ……息が出来ない…!?

 身体が動かないよ!?


 ジタジタ蠢くも、背中を何かに押さえ付けられてて、身動きが取れません。

 呼吸が儘ならなくて、意識が遠退き始めます。

 もう駄目だ…と思った途端に、統べての拘束が解けて、肺に勢い良く空気が流れ込みました。


 ──っ、ひゅっ、げほごほっ、かはっ!

 ─ぜいぜい、はひゅっ!


『無事ですか、ユナ!?』


「─っ、ご、ごめんなさい!?」


「…ユナ…大丈夫…?」


 シリウスと姉様の心配そうな声と、もう1つ。

 焦った様に謝る、姉様より少し高めの可愛らしい声が聞こえました。

 呼吸が落ち着かないのと、生理的な涙でよく分かりませんが、なんとなく聞き覚えが…ある様な?

すみません。

またまたストックが切れました。


だいたい7話前後で切れますね……。

と、いう訳で、またストック制作休憩を貰います。

次の投稿は、3月4日かな?


新たなキャラクター登場か? な場面でのお休み…。

本当にごめんなさい。

頑張ってストックを増やして来ますので、少々お待ち下さい。


幾つか感想を頂き、ほくほくと喜びに浸るだけのヘタレ作者ですが、読者様に多少なりとも『和みの時』を提供出来ているなら幸いです♪

これからも、ユナちゃん共々宜しくお願いします。

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