朝ご飯を作りましょう♪ 賑やかな食事は、ついつい食べ過ぎますから要注意!
「ふんふんふ~ん♪ ふふふふふ~ん♪」
『ご機嫌だね~♪』
鼻唄を歌いながら、朝ご飯の準備をしてたら、対面にあるカウンターに、小鳥姿のアルタイルが飛んできました。
「ふふふっ。ごきげんだよ~♪」
勿論、ご機嫌ですとも!
姉様に会えたし、数時間とはいえ一緒にいられます。
その上なんと!
今、私の髪は、両サイドを編み込んで、後頭部で纏めたハーフアップ・スタイル♪
纏めた部分には、真っ白なシフォン素材のふんわり幅広リボンが、蝶々みたいに結ばれているのです!
くふふっ♪ お部屋で身支度を整えた時に、ベル姉様が結ってくれました!
可愛い髪型ですよね!? すっごく嬉しいです!
昨日の夜は、お母さんがいなくなっちゃった寂しさに、ほんのちょぉ~っと、ホントにちょっとだけ落ち込みました。
朝だって、ちょこっと鳥さん達に、八つ当たりしちゃったくらいです。
でも、今は姉様が一緒です♪
むふふふふ♪
うん。朝ご飯のオムレツも、とっても上手に焼き上がりました♪
人参、玉葱、玉蜀黍に、青豌豆。
牛肉と豚肉の合い挽きを、とろ~り卵でふんわり包んだ、カラフルオムレツが今朝のメインです!
スープは、ベーコン入りのオニオンスープ♪
主食はスコーンを準備します。
ジャム各種と、クリームは3種。
クロテッドに、カスタード、ホイップは絶対必須!
蜂蜜とメイプルシロップもいるかな…。
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─アルタイル視点─
良かった~。
ユナ、楽しそうだ~♪
僕にとって、ユナは初めての契約者。
僕は、聖獣としては、若いんだよね~。
シリウス姐さんは、中堅。
レグルスおじさん(こう呼ぶと怒られるけど)は、熟練?
ん~、大先輩かな?
シリウス姐さんは、以前に3人程と契約経験があって、レグルスおじさんは、もう何人もと契約してきたらしい。
人族との契約って、僕達にはあんまり旨味が無い。
だって、対価が貰えるって言っても、割りに合わない働きを強いられるらしいからなぁ~。
*~*~*~*~*
ユナが料理をするところを覗いていたら、ダイニングテーブルの側で、レグルスおじさんとシリウス姐さんが小声で話始めた。
『ふむ。昨日の様に無理矢理笑っているより、多少浮かれ気味でも、今日の様に楽しそうな方が、余程ましだな…』
『確かに、昨日はどこか寂しそうで、随分落ち込んでいた様でしたからね』
「…寂しそう…だった…?」
『『リュニベール様』』
僕とおんなじ様に、2人も心配してたんだ~♪
シリウス姐さんは世話好きだけど、レグルスおじさんも実は面倒見が良いよね~♪
リュニベール様が不思議そうだ~。
そうだよね~。
女神様は、僕達聖獣と同じで、基本個人行動だから、1人になると寂しいっていうのは、理解はしても納得は出来なさそうだよね~。
『ええ。昨日は、フェリシア様が転移体憑依を行って、クラウディアに…ユナの近くに御出になりましたから。
ユナにとって、母君であるフェリシア様の存在は、絶対的な守護者の様なものなのでしょう。
一生懸命否定していた様ですが、離れなければならない事に、寂しさを隠しきれていませんでした』
『そうさな。フェリシア様が神域に戻られた後、暫く放心していた程だ。
元の精神は、クラウディアにおいて成人とみなされる歳だった様だが、今の精神は、器に引かれて幼児の不安定さが在るのだろうな…』
「…そう…。…会いに来ない方が…良かった?…」
『それは無い』『あり得ません』
リュニベール様の不安を、レグルスおじさんとシリウス姐さんが一蹴した…。
まぁ、うん。だよね~。
ユナってば、家族大好きだもん~♪
どんなに離れ離れになる“お別れ”が寂しくても、会えないより会える方が嬉しいに決まってるじゃん!
ユナにしてみれば、「お見送りとお留守番みたい」な物だって、ユナ自身が言ってたもんね~。
*~*~*~*~*
けど、良かった~♪
僕にとって、ユナが最初の契約者だったのは、幸運だよね?
レグルスおじさん曰く、契約者の中には、契約獣を物みたいに雑に扱う奴は割りと多い…らしい。
なのに、ユナが僕達に望んだのは、“家族になる”こと。
聖獣として生まれると、産まれたその時から、“独り立ち出来る強さ”が、備わっているんだよね~。
だから、基本的に個人行動が多くなって、仲間意識が薄くなるんだって~。
シリウス姐さんが言ってたっけ。
家族っていうのが、どんなものかは分からなかったけど、フェリシア様の神域で会ってから、クラウディアで暮らし始めたこの2日、ユナは僕の…僕達の嫌がる事は命令しなかった。
本当に、ただ一緒に過ごして、一緒にご飯を食べて、一緒に眠っただけ。
ユナが言うには、「家族は支え合って、助け合いながら、お互いを思いやれる存在…かなぁ」だって。
それは、契約者と契約獣の関係と、似て非なるものだと思う。
けど、僕の最初の契約者は、それだけを望んだ。
その関係に附随する“お願い”は、命令じゃない。
やっぱり、僕は…僕達は幸運だね~♪
契約者は優しくて可愛いし、料理もとっても上手。
フェリシア様に頼まれたから仕方無く契約したのに、僕にとってユナは大切で大事な宝物になった。
もし、ユナを傷付ける奴がいたら、僕はそいつがどんな奴でも赦さない!
勿論、シリウス姐さんやレグルスおじさんだって、おんなじ気持ちなんじゃないかな~?
けど今は、ユナの美味しいご飯を食べよう♪
みんな一緒に♪
それが、ユナの望みだもんね~♪
それじゃあ、ユナに合わせて、『いただきま~す!』
★☆★☆★☆★☆★
ベル姉様には、私の隣の席に座ってもらった。
私もいつもの席に座って、右側にはシリウス、左側にはベル姉様がいる状態で、皆でいただきますを言って、食べ始めます。
「…ぉ、美味しぃ…」
良かった♪
ベル姉様のお口に合ったみたいです!
美味しく無かったら、どうしようかと思いました。
「食べられそうなら、おかわりもあるよ?」
『『『「おかわり!」』』』
へ!? ぉ、おぉっ…。
4人(3匹と1人?)とも、おかわりですか!?
早いですねぇ。
嬉しいですが、食べ過ぎには要注意です!………よ?




