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女神様の娘になりました。  作者: 峠岬 嶺
第3章─びっくりがいっぱい! 私の家族は楽しいです♪
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朝ご飯を作りましょう♪ 賑やかな食事は、ついつい食べ過ぎますから要注意!

「ふんふんふ~ん♪ ふふふふふ~ん♪」


『ご機嫌だね~♪』


 鼻唄を歌いながら、朝ご飯の準備をしてたら、対面にあるカウンターに、小鳥姿のアルタイルが飛んできました。


「ふふふっ。ごきげんだよ~♪」


 勿論、ご機嫌ですとも!

 姉様に会えたし、数時間とはいえ一緒にいられます。

 その上なんと!

 今、私の髪は、両サイドを編み込んで、後頭部で纏めたハーフアップ・スタイル♪

 纏めた部分には、真っ白なシフォン素材のふんわり幅広リボンが、蝶々みたいに結ばれているのです!

 くふふっ♪ お部屋で身支度を整えた時に、ベル姉様が結ってくれました!

 可愛い髪型ですよね!? すっごく嬉しいです!


 昨日の夜は、お母さんがいなくなっちゃった寂しさに、ほんのちょぉ~っと(・・・)、ホントにちょっとだけ(・・・)落ち込みました。

 朝だって、ちょこっと鳥さん達に、八つ当たりしちゃったくらいです。

 でも、今は姉様が一緒です♪


 むふふふふ♪

 うん。朝ご飯のオムレツも、とっても上手に焼き上がりました♪

 人参、玉葱、玉蜀黍(とうもろこし)に、青豌豆(グリンピース)。

 牛肉と豚肉の合い挽きを、とろ~り卵でふんわり包んだ、カラフルオムレツが今朝のメインです!


 スープは、ベーコン入りのオニオンスープ♪

 主食はスコーンを準備します。

 ジャム各種と、クリームは3種。

 クロテッドに、カスタード、ホイップは絶対必須!

 蜂蜜とメイプルシロップもいるかな…。



 ★☆★☆★☆★☆★

 ─アルタイル視点─


 良かった~。

 ユナ、楽しそうだ~♪


 僕にとって、ユナは初めての契約者。

 僕は、聖獣としては、若いんだよね~。

 シリウス姐さんは、中堅。

 レグルスおじさん(こう呼ぶと怒られるけど)は、熟練?

 ん~、大先輩かな?


 シリウス姐さんは、以前に3人程と契約経験があって、レグルスおじさんは、もう何人もと契約してきたらしい。

 人族との契約って、僕達にはあんまり旨味が無い。

 だって、対価が貰えるって言っても、割りに合わない働きを強いられるらしいからなぁ~。



 *~*~*~*~*



 ユナが料理をするところを覗いていたら、ダイニングテーブルの側で、レグルスおじさんとシリウス姐さんが小声で話始めた。


『ふむ。昨日の様に無理矢理笑っているより、多少浮かれ気味でも、今日の様に楽しそうな方が、余程ましだな…』


『確かに、昨日はどこか寂しそうで、随分落ち込んでいた様でしたからね』


「…寂しそう…だった…?」


『『リュニベール様』』


 僕とおんなじ様に、2人も心配してたんだ~♪

 シリウス姐さんは世話好きだけど、レグルスおじさんも実は面倒見が良いよね~♪

 リュニベール様が不思議そうだ~。

 そうだよね~。

 女神様は、僕達聖獣と同じで、基本個人行動だから、1人になると寂しいっていうのは、理解はしても納得は出来なさそうだよね~。


『ええ。昨日は、フェリシア様が転移体憑依を行って、クラウディアに…ユナの近くに御出になりましたから。

 ユナにとって、母君であるフェリシア様の存在は、絶対的な守護者の様なものなのでしょう。

 一生懸命否定していた様ですが、離れなければならない事に、寂しさを隠しきれていませんでした』


『そうさな。フェリシア様が神域に戻られた後、暫く放心していた程だ。

 元の精神は、クラウディアにおいて成人とみなされる歳だった様だが、今の精神は、器に引かれて幼児(おさなご)の不安定さが在るのだろうな…』


「…そう…。…会いに来ない方が…良かった?…」


『それは無い』『あり得ません』


 リュニベール様の不安を、レグルスおじさんとシリウス姐さんが一蹴した…。


 まぁ、うん。だよね~。

 ユナってば、家族大好きだもん~♪

 どんなに離れ離れになる“お別れ”が寂しくても、会えないより会える方が嬉しいに決まってるじゃん!

 ユナにしてみれば、「お見送りとお留守番みたい」な物だって、ユナ自身が言ってたもんね~。



 *~*~*~*~*



 けど、良かった~♪

 僕にとって、ユナが最初の契約者だったのは、幸運だよね?

 レグルスおじさん曰く、契約者の中には、契約獣を物みたいに雑に扱う奴は割りと多い…らしい。

 なのに、ユナが僕達に望んだのは、“家族になる”こと。


 聖獣として生まれると、産まれたその時から、“独り立ち出来る強さ”が、備わっているんだよね~。

 だから、基本的に個人行動が多くなって、仲間意識が薄くなるんだって~。

 シリウス姐さんが言ってたっけ。


 家族っていうのが、どんなものかは分からなかったけど、フェリシア様の神域で会ってから、クラウディアで暮らし始めたこの2日、ユナは僕の…僕達の嫌がる事は命令し(願わ)なかった。

 本当に、ただ一緒に過ごして、一緒にご飯を食べて、一緒に眠っただけ。


 ユナが言うには、「家族は支え合って、助け合いながら、お互いを思いやれる存在…かなぁ」だって。

 それは、契約者と契約獣の関係と、似て非なるものだと思う。

 けど、僕の最初の契約者(ユナ)は、それだけを望んだ。

 その関係に附随する“お願い”は、命令じゃない(拒否権がある)。


 やっぱり、僕は…僕達は幸運だね~♪

 契約者(ユナ)は優しくて可愛いし、料理もとっても上手。

 フェリシア様に頼まれたから仕方無く契約したのに、僕にとってユナは大切で大事な宝物になった。

 もし、ユナを傷付ける奴がいたら、僕はそいつがどんな奴でも赦さない!

 勿論、シリウス姐さんやレグルスおじさんだって、おんなじ気持ちなんじゃないかな~?


 けど今は、ユナの美味しいご飯を食べよう♪

 みんな一緒に♪

 それが、ユナ(家族)の望みだもんね~♪

 それじゃあ、ユナに合わせて、『いただきま~す!』

 ★☆★☆★☆★☆★



 ベル姉様には、私の隣の席に座ってもらった。

 私もいつもの席に座って、右側にはシリウス、左側にはベル姉様がいる状態で、皆でいただきますを言って、食べ始めます。


「…ぉ、美味しぃ…」


 良かった♪

 ベル姉様のお口に合ったみたいです!

 美味しく無かったら、どうしようかと思いました。


「食べられそうなら、おかわりもあるよ?」


『『『「おかわり!」』』』


 へ!? ぉ、おぉっ…。

 4人(3匹と1人?)とも、おかわりですか!?

 早いですねぇ。

 嬉しいですが、食べ過ぎには要注意です!………よ?

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