暫くのお別れ。ユナは1人じゃありません♪ みんな大好き。
サブタイが…。
すみません。最終話では無いです。
やっと2日めが終わっただけです!
ユナちゃん(と、作者)の頑張りを褒めてあげてください。
「ふぃ~」
ぁ、変な声出ちゃった。
帰って来た自宅のリビングで、家族揃ってお茶してます。
温かい飲み物って、ホッとするよね~♪
「どう? 美味しい?」
お茶菓子は、お母さんお手製のふわふわシフォンケーキ♪
癖の無いダージリンのストレート(無糖)と、ぽってり添えられた甘さ控えめの生クリームが、ケーキの美味しさを引き立ててます!
お母さんの許された時間ギリギリまで、楽しい思い出でいっぱいにしようと、お母さん自身が提案してくれたお茶会。
お茶もお菓子も、お母さんが手ずから用意してくれました。
女神様もお料理するんだね♪
“作り置きでごめんね”なんて、お母さんは謝ってたけど、お菓子とは言え“お母さんの手料理”が食べられるなんて、幸せだ~♪
シリウス達3匹も、小さくなって堪能してます。
「うん。すっごくおいし~い♪」
『…旨い…もう1つ、いただきたいのだが…』
れ? レグルス、もしかして甘党ですか?
3つめだよね?
視線がぶれて、定まってませんよ?
照れてませんか?
『美味しいですわ。私も、いただけますか?』
…シリウス…。
レグルスの態度はスルーですか…。
でも、おかわりはするんだね。
シリウスは2つめだけど。
うん。分かります。
お母さんのシフォンケーキ、美味しいよね♪
『お菓子美味し~い♪ 僕も欲しい~』
アルタイルは、5つめデスヨ?
大丈夫ですか?
朝ご飯の二の舞の予感がします…。
小さめホールのシフォンケーキが2つ、アルタイルの宣言で売り切れですね。
1ホールを6等分にしてますから。
因みに、お母さんと私は、それぞれ1つずつです。
取り敢えず、3匹とも羨ましいっ!
お母さんのお手製ケーキ、沢山食べれていいなぁ。
3歳児のお腹には、6等分は重い…。
半分しか入らない……。
泣いちゃうぞ!
「良かったわ♪
お菓子なんて、久し振りに作ったから、美味しく出来てたなら安心ね♪」
「う~。食べたいのに、はいらない……」
ケーキのお皿を前に、不機嫌を隠さずに唸ります。
食べきれないのが、悔しくて悲しい。
きっと、眉毛が八の字になってる事でしょう。
「ふふっ。無理しないのよ?
食べきれないなら、お皿を貸して?」
唸りながら悄気ている私に、お母さんが苦笑します。
食べ掛けの私のお皿を引き寄せ、ホールをカットするのに使ったケーキナイフで、まだ手付かずの部分を切り離してくれました。
「はい。残っちゃった分は、今夜のデザートにするか、明日の朝に食べればいいわ」
新しいお皿に、切り離したケーキを避けて、新しいクリームも添えてくれます。
フォークを付けちゃった部分は、お母さんが食べてくれた。
「せっかくのおかあさんの“おてせいケーキ”、のこしちゃってごめんなさい」
「いいのよ。気にしないの。
ユナが美味しいって笑ってくれれば、それで充分よ?
切り分け方が、大きかったのもあるもの」
あぁ、うん。
ソデスネ……。
8等分にするべきだったかぁ……。
いや、切ったのお母さんだけどね?
食べきれるかと聞かれた時は、大丈夫だと思ったんです!
……お残し……。
ごめんなさい!
いっぱい食べたかったんです……。
結局無理だったけど…。
「“おかあさんのおかし”がうれしくて、よくばっちゃったから…」
「こ~らっ。悲しい顔しないの! 次からは気を付けましょうね?」
「つぎ?」
「そうよ。また、お茶菓子を作るから、お茶会は“会う度ごとのお約束”にしましょう?
だから、次は残さずに食べられるだけ、取り分けようね♪」
お母さんがくれた、嬉しい“お約束”に、私は笑顔を我慢出来なかった。
だって、次がある。
暫くは会えないけれど、次が必ずあるんだ!
だから私は、めいっぱいの笑顔で、頷いた。
「うんっ!」
*~*~*~*~*
お茶菓子が無くなって、お茶会は終了。
一緒にお片付けをしながら、お母さんは沢山の約束をくれました。
〈会える時は、必ずお茶会をしよう。
お茶会のお菓子は、お母さんが作ってくれる。
一緒にお料理もしましょう。お風呂にも一緒に入ろうね♪
また、お出掛けもしよう!
一緒にお昼寝なんかもいいね。子守唄を歌わせて?
お庭いじりも楽しそう♪ 薬や魔道具作りも一緒にやろうね。
いつか、家族全員でご飯を食べよう!〉
いっぱい、いっぱい約束をして、ぎゅって抱き締めたまま……。
17刻になる前に、お母さんは光に解けるみたいに消えちゃった。
最後まで、ちゃんと笑えてたかな?
ちょっとだけ悲しくて、身体から力が抜けてった。
お茶会をしていた、リビングのソファセットのソファに埋もれて、ほんのちょっと呆けてた。
大きいままのシリウスとレグルスが、両側から頬擦りしてくれて、小さくなったアルタイルが、膝の上に乗ってきた。
3匹とも元気付けようとしてくれてる。
うん。泣かなかっただけでも、頑張ったよね?
次に会えた時、心配させないように、笑顔で過ごそう!
ちょっと落ち込むのは仕方無いけど、悲しい気持ちで暗い空気を引き摺るのは駄目だもん。
頑張れ~! 気持ちを立て直せ、ユナ!
私はやれば出来る子なんだ!
*~*~*~*~*
3匹と晩ご飯を食べて、お風呂に入った。
お休み前に【神託】でお母さんとお話しもした。
また夜更かしだって、レグルスに叱られながら、ベッドに横になる。
明日はどんな1日かな?
楽しいといいな。面白い事はあるかな?
きっと今日とおんなじくらい、幸せな1日になるよね♪
クラウディアでの生活は、まだ始まったばかりだけど、3匹はずっと一緒にいてくれる。
1人じゃないから大丈夫だよ。
お母さん、大好き♪ みんな、み~んな大好きだ!
やっと……やっと2日めが終わったぁ~。
長かったですね。
他人事かっ!? って感じですが、作者的にはこのままのペースに不安を抱いてます。
そりゃそうですね。
が、多分こんな感じのまま続けます。
ゆったり、のんびり、起伏も無しに、ユナちゃんの生活を書かせていただきますね♪
次回から、章が変わります。
やっぱり1日1章か?
取り敢えず、さっさとお姉ちゃん達を出しましょう!
ぁ、ストック切れてますので、ちょこっとお休みします。
次回投稿は、2月の6日かな……。
(遠い目をしつつ、無責任に逃亡しますっ!)