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女神様の娘になりました。  作者: 峠岬 嶺
第2章─街へ行こう! 世界を知るための第一歩?
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暫くのお別れ。ユナは1人じゃありません♪ みんな大好き。

サブタイが…。

すみません。最終話では無いです。

やっと2日めが終わっただけです!


ユナちゃん(と、作者)の頑張りを褒めてあげてください。

「ふぃ~」


 ぁ、変な声出ちゃった。


 帰って来た自宅のリビングで、家族揃ってお茶してます。

 温かい飲み物って、ホッとするよね~♪


「どう? 美味しい?」


 お茶菓子は、お母さんお手製のふわふわシフォンケーキ♪

 癖の無いダージリンのストレート(無糖)と、ぽってり添えられた甘さ控えめの生クリームが、ケーキの美味しさを引き立ててます!


 お母さんの許された時間ギリギリまで、楽しい思い出でいっぱいにしようと、お母さん自身が提案してくれたお茶会。

 お茶もお菓子も、お母さんが手ずから用意してくれました。

 女神様もお料理するんだね♪


 “作り置きでごめんね”なんて、お母さんは謝ってたけど、お菓子とは言え“お母さんの手料理”が食べられるなんて、幸せだ~♪

 シリウス達3匹も、小さくなって堪能してます。


「うん。すっごくおいし~い♪」


『…旨い…もう1つ、いただきたいのだが…』


 れ? レグルス、もしかして甘党ですか?

 3つめだよね?

 視線がぶれて、定まってませんよ?

 照れてませんか?


『美味しいですわ。私も、いただけますか?』


 …シリウス…。

 レグルスの態度はスルーですか…。

 でも、おかわりはするんだね。

 シリウスは2つめだけど。

 うん。分かります。

 お母さんのシフォンケーキ、美味しいよね♪


『お菓子美味し~い♪ 僕も欲しい~』


 アルタイルは、5つめデスヨ?

 大丈夫ですか?

 朝ご飯の二の舞の予感がします…。


 小さめホールのシフォンケーキが2つ、アルタイルの宣言で売り切れですね。

 1ホールを6等分にしてますから。

 因みに、お母さんと私は、それぞれ1つずつです。


 取り敢えず、3匹とも羨ましいっ!

 お母さんのお手製ケーキ、沢山食べれていいなぁ。

 3歳児のお腹には、6等分は重い…。

 半分しか入らない……。

 泣いちゃうぞ!


「良かったわ♪

 お菓子なんて、久し振りに作ったから、美味しく出来てたなら安心ね♪」


「う~。食べたいのに、はいらない……」


 ケーキのお皿を前に、不機嫌を隠さずに唸ります。

 食べきれないのが、悔しくて悲しい。

 きっと、眉毛が八の字になってる事でしょう。


「ふふっ。無理しないのよ?

 食べきれないなら、お皿を貸して?」


 唸りながら悄気(しょげ)ている私に、お母さんが苦笑します。

 食べ掛けの私のお皿を引き寄せ、ホールをカットするのに使ったケーキナイフで、まだ手付かずの部分を切り離してくれました。


「はい。残っちゃった分は、今夜のデザートにするか、明日の朝に食べればいいわ」


 新しいお皿に、切り離したケーキを避けて、新しいクリームも添えてくれます。

 フォークを付けちゃった部分は、お母さんが食べてくれた。


「せっかくのおかあさんの“おてせいケーキ”、のこしちゃってごめんなさい」


「いいのよ。気にしないの。

 ユナが美味しいって笑ってくれれば、それで充分よ?

 切り分け方が、大きかったのもあるもの」


 あぁ、うん。

 ソデスネ……。

 8等分にするべきだったかぁ……。


 いや、切ったのお母さんだけどね?

 食べきれるかと聞かれた時は、大丈夫だと思ったんです!


 ……お残し……。

 ごめんなさい!

 いっぱい食べたかったんです……。

 結局無理だったけど…。


「“おかあさんのおかし”がうれしくて、よくばっちゃったから…」


「こ~らっ。悲しい顔しないの! 次からは気を付けましょうね?」


「つぎ?」


「そうよ。また、お茶菓子を作るから、お茶会は“会う度ごとのお約束”にしましょう?

 だから、次は残さずに食べられるだけ、取り分けようね♪」


 お母さんがくれた、嬉しい“お約束”に、私は笑顔を我慢出来なかった。

 だって、次がある。

 暫くは会えないけれど、次が必ずあるんだ!

 だから私は、めいっぱいの笑顔で、頷いた。


「うんっ!」



 *~*~*~*~*



 お茶菓子が無くなって、お茶会は終了。

 一緒にお片付けをしながら、お母さんは沢山の約束をくれました。


 〈会える時は、必ずお茶会をしよう。

 お茶会のお菓子は、お母さんが作ってくれる。

 一緒にお料理もしましょう。お風呂にも一緒に入ろうね♪

 また、お出掛けもしよう!

 一緒にお昼寝なんかもいいね。子守唄を歌わせて?

 お庭いじりも楽しそう♪ 薬や魔道具作りも一緒にやろうね。

 いつか、家族全員でご飯を食べよう!〉


 いっぱい、いっぱい約束をして、ぎゅって抱き締めたまま……。

 17刻になる前に、お母さんは光に解けるみたいに消えちゃった。


 最後まで、ちゃんと笑えてたかな?

 ちょっとだけ悲しくて、身体から力が抜けてった。

 お茶会をしていた、リビングのソファセットのソファに埋もれて、ほんのちょっと呆けてた。


 大きいままのシリウスとレグルスが、両側から頬擦りしてくれて、小さくなったアルタイルが、膝の上に乗ってきた。

 3匹とも元気付けようとしてくれてる。


 うん。泣かなかっただけでも、頑張ったよね?

 次に会えた時、心配させないように、笑顔で過ごそう!

 ちょっと落ち込むのは仕方無いけど、悲しい気持ちで暗い空気を引き摺るのは駄目だもん。


 頑張れ~! 気持ちを立て直せ、ユナ!

 私はやれば出来る子なんだ!



 *~*~*~*~*



 3匹と晩ご飯を食べて、お風呂に入った。

 お休み前に【神託】でお母さんとお話しもした。

 また夜更かしだって、レグルスに叱られながら、ベッドに横になる。

 明日はどんな1日かな?

 楽しいといいな。面白い事はあるかな?

 きっと今日とおんなじくらい、幸せな1日になるよね♪


 クラウディアでの生活は、まだ始まったばかりだけど、3匹はずっと一緒にいてくれる。

 1人じゃないから大丈夫だよ。


 お母さん、大好き♪ みんな、み~んな大好きだ!

やっと……やっと2日めが終わったぁ~。

長かったですね。


他人事かっ!? って感じですが、作者的にはこのままのペースに不安を抱いてます。

そりゃそうですね。


が、多分こんな感じのまま続けます。


ゆったり、のんびり、起伏も無しに、ユナちゃんの生活を書かせていただきますね♪


次回から、章が変わります。

やっぱり1日1章か?

取り敢えず、さっさとお姉ちゃん達を出しましょう!


ぁ、ストック切れてますので、ちょこっとお休みします。

次回投稿は、2月の6日かな……。

(遠い目をしつつ、無責任に逃亡しますっ!)

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