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女神様の娘になりました。  作者: 峠岬 嶺
第2章─街へ行こう! 世界を知るための第一歩?
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お昼寝の後は…。 またもや褒め殺し!? ギルドマスターは楽しいお兄さんでした。

スミマセン!

直してたら、投稿時間が過ぎてました…。

投稿を始めて、初の1時間遅れの投稿となります。

ストックが少ない状態ですが、次の投稿は今まで通り、正午に戻るはず…。


読んでくださる方、待っていてくださる方、本当に済みませんでした!

 ゆっくり意識が浮上していく。


 あぁ、寝ちゃったんだ…。

 お母さん、帰っちゃったのかな…。

 やだな…。寂しいよ…。


 頭の下にある、温かくて柔らかい“何か”に、頬を擦り寄せる。

 頭を優しく撫でる誰かの手を感じて、驚きに目を開いた。


「おはよう、ユナ。目が覚めた?」


 お母さんが居た。

 覗き込む様に私を見つめるお母さんの姿に、一気に安堵が広がる。


「おかぁしゃん!」


「うん。お母さんですよ? 怖い夢でも見たの?」


 舌足らずに叫んで、お母さんの腰に飛び付いた。

 どうやら私は、応接室の様な所のソファーで、お母さんに膝枕をされて寝ていたみたいです。

 泣きそうになった私の表情と声に、ちょっと心配させちゃったかな。


「ん~ん。にゃ()んでもにゃ()い」


「そう?」


 お母さんのお腹に顔を伏せて、お母さんがまだ傍(ここ)に居てくれた事を実感します。


「ふふっ♪ ユナが起きたから、ちゃんと紹介するわね。

 この大きいおじさんは、モーリス・グランバルド。

 ここアヴァロンのギルドマスターよ。

 私が冒険者になった頃からの友人で、約10年くらいの付き合いかな?」


「そうねぇ。初めて会ってから、もう10年になるのねぇ……。

 って、ちょっと! 誰がオジサンよ!?

 まだ30よ!? オジサンは、やめてちょうだい!」


 私が寝かされていたソファーの対面に、眠る前に会ったお兄さん? が座っていた。

 お母さんの紹介に、お兄さん? が一瞬流してから、全力のツッコミを入れた。


 おぉっ! 乗りツッコミ!

 ん? 違うかな?

 “お笑い”関係には詳しくなかったからなぁ……。

 まぁ、いいか。


「……お兄しゃん? お姉しゃん?」


 寝る前にも気になってた事を、確認しなきゃですね!

 お兄さん? 改め、モーリスさんを見つめて、小首を傾げます。

 ところで、さっきから噛み噛みですねぇ。

 寝起きなので、許してもらえると嬉しい感じです…。


「あら。お兄さんでいいわよ♪

 話し方は、こんなだけど、女性ではないもの」


 あ、お姉さんでは無いんですね。

 了解です。


「モーリスお兄さん。はじめまして、ユナです」


 ぁ、やっと普通に喋れた。

 ご挨拶は、きちんとしたいよね。

 安心したら、口許が緩んで、へんにゃりしちゃったよ…。

 駄目じゃん私!


「宜しくね、ユナちゃん♪

 敬称なんて付けずに、モーリスで良いわよ?」


「ん~と、モーリスお兄さんは、他の人にはなんてよばれますか?」


 敬称無しでって言って貰えるのは嬉しいけど、目上の人を呼び捨てるのは、礼儀的にどうなんだろう?

 少なくとも私は、ちょっと嫌かな。

 なので、妥協案を出してみましょう♪


「ん? 『モーリス』とか、愛称の『モル』かしら?」


「じゃあ、私もモルさんか、モル(にい)って呼びたいです!

 …ダメ…ですか?」


 断られたらどうしよう?

 不安で眉尻が下がってきます。

 モーリスお兄さんを、困らせたい訳じゃ無いんだけど…。


「~~~~っ。良い子~! 是非是非モル兄って呼んで!

 シア! シア! この子ちょうだいっ!」


 ぁ、やった♪

 許可出ました♪

 ……って、えぇっ!?

 私、モーリスお兄さんに貰われちゃうんですか?


「だ、め。ユナが良い子で、可愛いのは事実だけど、誰にもあげません!

 上の娘達の前で、そんな事言ったら、敵認定されるわよ?」


「あ~。溺愛してるんだったわね。でも、分かるわ~。

 こんなに良い子で可愛いなら、私だって可愛がっちゃう!」


 ぅえぇっ!?

 お母さん!? モーリスさん!?

 オロオロしてただけなのに、何故に褒め殺し!?

 お姉ちゃん達の時も思ったけど、可愛くないよ?

 外見なら兎も角、中身は可愛くなんてないですよ?


「……アリガト、ゴジャマス……」


 ひ~ん。

 お顔が熱いよ~ぅ。


「あら、真っ赤。大丈夫? ユナ」


 お母さんが顔を覗き込んで、クスクスと笑ってます。


「はぁ~。可愛いわ~♪」


 モーリスお兄さんも、正面のソファーでニコニコしてます。


「ね。ふふっ。上の娘達も、ユナがお話出来る様になったら、可愛い可愛いって大騒ぎしてたわ」


「でしょうね」


 照れる私を、微笑ましげに見つめながら、お母さんとモーリスお兄さんは懐かしそうに、思い出話に花を咲かせてました。


 こっそり時計を確認したら、私が寝てたのは15分くらい。

 お母さんの制限時間までは、まだもう少しありますね♪



 *~*~*~*~*



「さてと、シアに頼まれた拠点登録は終わったわ。無事に王都から、ここ【ラディオール】に移動出来たわ♪」


 テーブルの上にあった書類を一纏めにして、モル兄が楽しそうに笑います。


「有難う。私には誓約があるから、大変だったでしょ?」


「まぁ、ねぇ。けど、このくらいなら頼って貰える方が嬉しいわよ。

 辺境の隠れ里だっけ?

 1年に数回、しかもたった4時間程度しか、外出が許されないなんてね。

 空間移動が出来なきゃ、遠出なんて夢のまた夢って感じね」


「転移の魔道具が“在るから”こそ、4時間しか自由でいられないってのもあるんだろうけどね」


「巫女ってのも大変ね。」


 ………。

 なんだか、色々な設定があるみたいですね。

 後でちゃんと聞いておきましょう。

 辻褄が合わないと大変だもんね。


 取り敢えず、今はニコニコ笑顔です!

 モル兄が用意してくれたお茶菓子が、甘過ぎず素朴で優しい味わいなので、ゆっくり堪能してましょう♪

パパさんが未だ謎。

もうそろそろ出したいんだけどなぁ…。

もうちょっとお待ちください。


ユナちゃんが、お母さんやお姉ちゃん大好き過ぎて、お父さんを放置してます…。

気にしてあげてよぅっ!(泣)


次回、16日の正午に投稿予定です。

今日は本当にごめんなさい。

また遅れない様に、頑張るつもりです。

これからも、宜しくお願いします。

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