お昼寝の後は…。 またもや褒め殺し!? ギルドマスターは楽しいお兄さんでした。
スミマセン!
直してたら、投稿時間が過ぎてました…。
投稿を始めて、初の1時間遅れの投稿となります。
ストックが少ない状態ですが、次の投稿は今まで通り、正午に戻るはず…。
読んでくださる方、待っていてくださる方、本当に済みませんでした!
ゆっくり意識が浮上していく。
あぁ、寝ちゃったんだ…。
お母さん、帰っちゃったのかな…。
やだな…。寂しいよ…。
頭の下にある、温かくて柔らかい“何か”に、頬を擦り寄せる。
頭を優しく撫でる誰かの手を感じて、驚きに目を開いた。
「おはよう、ユナ。目が覚めた?」
お母さんが居た。
覗き込む様に私を見つめるお母さんの姿に、一気に安堵が広がる。
「おかぁしゃん!」
「うん。お母さんですよ? 怖い夢でも見たの?」
舌足らずに叫んで、お母さんの腰に飛び付いた。
どうやら私は、応接室の様な所のソファーで、お母さんに膝枕をされて寝ていたみたいです。
泣きそうになった私の表情と声に、ちょっと心配させちゃったかな。
「ん~ん。にゃんでもにゃい」
「そう?」
お母さんのお腹に顔を伏せて、お母さんがまだ傍に居てくれた事を実感します。
「ふふっ♪ ユナが起きたから、ちゃんと紹介するわね。
この大きいおじさんは、モーリス・グランバルド。
ここアヴァロンのギルドマスターよ。
私が冒険者になった頃からの友人で、約10年くらいの付き合いかな?」
「そうねぇ。初めて会ってから、もう10年になるのねぇ……。
って、ちょっと! 誰がオジサンよ!?
まだ30よ!? オジサンは、やめてちょうだい!」
私が寝かされていたソファーの対面に、眠る前に会ったお兄さん? が座っていた。
お母さんの紹介に、お兄さん? が一瞬流してから、全力のツッコミを入れた。
おぉっ! 乗りツッコミ!
ん? 違うかな?
“お笑い”関係には詳しくなかったからなぁ……。
まぁ、いいか。
「……お兄しゃん? お姉しゃん?」
寝る前にも気になってた事を、確認しなきゃですね!
お兄さん? 改め、モーリスさんを見つめて、小首を傾げます。
ところで、さっきから噛み噛みですねぇ。
寝起きなので、許してもらえると嬉しい感じです…。
「あら。お兄さんでいいわよ♪
話し方は、こんなだけど、女性ではないもの」
あ、お姉さんでは無いんですね。
了解です。
「モーリスお兄さん。はじめまして、ユナです」
ぁ、やっと普通に喋れた。
ご挨拶は、きちんとしたいよね。
安心したら、口許が緩んで、へんにゃりしちゃったよ…。
駄目じゃん私!
「宜しくね、ユナちゃん♪
敬称なんて付けずに、モーリスで良いわよ?」
「ん~と、モーリスお兄さんは、他の人にはなんてよばれますか?」
敬称無しでって言って貰えるのは嬉しいけど、目上の人を呼び捨てるのは、礼儀的にどうなんだろう?
少なくとも私は、ちょっと嫌かな。
なので、妥協案を出してみましょう♪
「ん? 『モーリス』とか、愛称の『モル』かしら?」
「じゃあ、私もモルさんか、モル兄って呼びたいです!
…ダメ…ですか?」
断られたらどうしよう?
不安で眉尻が下がってきます。
モーリスお兄さんを、困らせたい訳じゃ無いんだけど…。
「~~~~っ。良い子~! 是非是非モル兄って呼んで!
シア! シア! この子ちょうだいっ!」
ぁ、やった♪
許可出ました♪
……って、えぇっ!?
私、モーリスお兄さんに貰われちゃうんですか?
「だ、め。ユナが良い子で、可愛いのは事実だけど、誰にもあげません!
上の娘達の前で、そんな事言ったら、敵認定されるわよ?」
「あ~。溺愛してるんだったわね。でも、分かるわ~。
こんなに良い子で可愛いなら、私だって可愛がっちゃう!」
ぅえぇっ!?
お母さん!? モーリスさん!?
オロオロしてただけなのに、何故に褒め殺し!?
お姉ちゃん達の時も思ったけど、可愛くないよ?
外見なら兎も角、中身は可愛くなんてないですよ?
「……アリガト、ゴジャマス……」
ひ~ん。
お顔が熱いよ~ぅ。
「あら、真っ赤。大丈夫? ユナ」
お母さんが顔を覗き込んで、クスクスと笑ってます。
「はぁ~。可愛いわ~♪」
モーリスお兄さんも、正面のソファーでニコニコしてます。
「ね。ふふっ。上の娘達も、ユナがお話出来る様になったら、可愛い可愛いって大騒ぎしてたわ」
「でしょうね」
照れる私を、微笑ましげに見つめながら、お母さんとモーリスお兄さんは懐かしそうに、思い出話に花を咲かせてました。
こっそり時計を確認したら、私が寝てたのは15分くらい。
お母さんの制限時間までは、まだもう少しありますね♪
*~*~*~*~*
「さてと、シアに頼まれた拠点登録は終わったわ。無事に王都から、ここ【ラディオール】に移動出来たわ♪」
テーブルの上にあった書類を一纏めにして、モル兄が楽しそうに笑います。
「有難う。私には誓約があるから、大変だったでしょ?」
「まぁ、ねぇ。けど、このくらいなら頼って貰える方が嬉しいわよ。
辺境の隠れ里だっけ?
1年に数回、しかもたった4時間程度しか、外出が許されないなんてね。
空間移動が出来なきゃ、遠出なんて夢のまた夢って感じね」
「転移の魔道具が“在るから”こそ、4時間しか自由でいられないってのもあるんだろうけどね」
「巫女ってのも大変ね。」
………。
なんだか、色々な設定があるみたいですね。
後でちゃんと聞いておきましょう。
辻褄が合わないと大変だもんね。
取り敢えず、今はニコニコ笑顔です!
モル兄が用意してくれたお茶菓子が、甘過ぎず素朴で優しい味わいなので、ゆっくり堪能してましょう♪
パパさんが未だ謎。
もうそろそろ出したいんだけどなぁ…。
もうちょっとお待ちください。
ユナちゃんが、お母さんやお姉ちゃん大好き過ぎて、お父さんを放置してます…。
気にしてあげてよぅっ!(泣)
次回、16日の正午に投稿予定です。
今日は本当にごめんなさい。
また遅れない様に、頑張るつもりです。
これからも、宜しくお願いします。