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女神様の娘になりました。  作者: 峠岬 嶺
第2章─街へ行こう! 世界を知るための第一歩?
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閑話・三柱の女神は、“妹”に陥落する。

お久しぶりです。

遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。

新年も宜しくお願いします。


………。

スミマセン。

新年最初は、ユナちゃんの出番が……。

お姉ちゃんに乗っ取られた…。

 お姉ちゃん達との会話が終わった後、私とお母さんはギルドに向かいました。

 だから、此処からは私の知らないお話です。


 お姉ちゃん達は、3人でお茶会(女子会?)をするらしい。

 いいなぁ。



 ★☆★☆★☆★☆★

 ─大地の女神フォーレ視点─


 ユナとの会話が終わった後、私達は久方ぶりに“3人揃って”のお茶会をすることにしました。

 三柱の女神と呼ばれる私達だけど、普段は世界の調整を仕事としてるから、本来ならそう簡単に“3人揃って”はいられない。

 だけど、今日は特別よね!

 仕事は、部下でもある精霊王達に丸投げしてあるし、ほんの一時自分を労っても誰も文句は言わない筈!

 と言うか、言わせない!


「あぁ~、可愛かったわ~」


 ハーブティーで喉を潤し、一息ついた後、先程まで話していた妹の声を思い浮かべ、喜びに浸ってしまう。

 私の独り言に、ラメルとリュニベールが同意する。


「な。妹って、あんなに可愛いもんなんだなぁ」


「…ん。…ぼく…ユナが妹で良かった…」


「ね!」「だよな!」


 リュニベールの言い分は、私達3人の共通の思いね!


 私達“三柱の女神”は、姉妹とはいえ、三つ子の様な存在だから、姉も妹もない。

 初めて出来た自分達と同じ、フェリシア様の眷族でありながら、3人の誰よりも弱く愛らしい幼子。

 同等であっても、守るべき存在が、こんなにも心を揺さぶるものだとは、思ってもみなかったわ。


 最初は、新しい眷族なんて…などと、3人とも否定的でしたね。

 私達を造ってくださったフェリシア様が、眷族を増やすということは、私達3人が役立たずだと言われているような気がして、受け入れ難かったわ。

 でも、ユナを眷族に“する理由”や“なった経過”は、私達の不満を後ろに流してしまう物でした。


 私達が慈しむクラウディアは、フェリシア様の“喜び”から生まれた世界。

 クラウディアを満たす温かな空気を、私達三柱の女神はとても愛しく感じています。


 理不尽に未来を奪われ、傷付き疲弊しそれでも尚、前を向くしなやかな精神(こころ)を持った女の子。

 眷族になったとはいえ、女神としての力は最弱。


 世界を調整するために覗いていた“窓”から、ちらりと彼女の様子を観察させて貰った。

 聖獣を家族と呼び、怖がる処か遠慮が無い、けれど相手の嫌がる事はしない。

 主神フェリシア様に良く似た容姿の無邪気な笑顔と、好奇心旺盛な心のままにとる小動物の様な行動。


 ユナという存在は、私達を素直にさせるほど愛らしかった。


「はぁ、早く会いたいわ」


「本当にな♪」


「…会いたい…」


 私達は、それぞれにユナの姿を思い浮かべます。

 ユナは私達の姿を知らないけれど、私達はユナの姿を知ってる。

 だって、クラウディアに降りる前、フェリシア様が眠っているユナに会わせてくれたから。


 フェリシア様に良く似てて、そのせいか私達にも何処と無く似ている愛らしい幼子。


 眠っていた時は、まだ少し警戒してたわ。

 当たり前よね?

 性格はフェリシア様から聞いたけれど、直接話をした訳では無かったもの。

 称号だって、フェリシア様がユナの安全と幸せを願っていたから、私達3人で与えられる最上級の称号を与えてみただけ。


 でも、基礎保有魔力の色は、とても綺麗な珍しい虹色だったっけ。


「………決めた! 私、ユナに加護を与えるわ!」


 大地の女神(わたし)の加護は、五穀豊穣と子孫繁栄。

 食べることに困らず、人徳に恵まれる。

 平穏な生活をするのに、私の加護は有効だと思うわ♪


 少し話しただけでも、あんなにも可愛らしい存在に、僅かでも助けの手を差し伸べてあげたい。

 右手をギュッと握り締め、決意を込めて宣言しますよ!


「お♪ いいな、それ。あたしも加護を与えよう♪」


 ラメルが私の宣言に追随し、楽しげに同意します。


 海の女神(ラメル)の加護は、生命保全と水害回避でしたね。

 病気や怪我に強くなり、水が関わる災禍を免れる事が出来るわ。

 ユナが健康で居られるなら、大賛成です!


「…ん。ぼくも…加護を与える…」


 何時もなら聞き役に徹するリュニベールまで…。

 ユナは余程気に入られましたね♪


 宇宙の女神(リュニベール)の加護は、安寧秩序と能力向上ですね。

 生活の場の平穏や安全性が確約され、様々な能力が強化されます♪

 安全性と暮らしやすさが上がるから、ユナも生活が楽になるもの、きっと喜んでくれるわね。


「うふふふふっ♪ 喜んでくれるかしら♪」


「喜んでくれたらいいよな~♪」


「…ユナ…喜ぶと嬉しい…」


「ね!」「だな!」


 普段は3人揃っても、此処まで和やかな雰囲気にはなりません。

 (ユナ)の存在は、私達にとって“フェリシア様と同じ”くらい大切になったのかも知れません。

 私達のお気に入りの聖獣が近くに居るとはいえ、近い内に会いに行きましょう。

 待っててくださいね♪ ユナ。

 ★☆★☆★☆★☆★

………。

短っ!?

2000文字無い?


次回から、再びユナちゃんの日常に戻ります。


ストックがあまり書けなかったので、投稿速度を落とす事になりそうな予感……。

半月ごとにお休みするのと、どっちが良いか……。

取り敢えず、今暫くは偶数日投稿で、頑張ります。

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