大好き! ありがとう、お姉ちゃん達♪
いつも以上に短い…。
ごめんなさい。
取り敢えず、今年最後の投稿です。
やっぱり、終わらなかった…。
お姉ちゃん達のハイテンションが…。
お姉ちゃん達から、シリウスやレグルス、アルタイルの事を聞きました。
なんと!
3匹は、それぞれお姉ちゃん達の“お気に入り”なんだって。
そう言えば、“3匹はそれぞれ加護を持ってたなぁ”なんて、ふと思い出した。
『あの子達が一緒なら、大丈夫かしら?』
『ん~。大丈夫だとは思うが……。
万が一、億が一が無いとも言い切れん』
お姉ちゃん達は、心配性ですね。
でも、沢山考えてくれているのは、申し訳ないのに嬉しい。
脳内で照れて悶える自分が居ますよ……恥ずかしいです!
『…ん。力で守れても…言葉では…守れない…。
…変態や盗賊は大丈夫…でも…馬鹿貴族は…』
『……そうね…。ハァ、権力を持った馬鹿って、厄介この上無いのよねぇ…』
『あぁ、面倒だし、やっぱり殺っとくか?』
ぇ、え?
再びゴーサインですか!?
…お姉ちゃん達は、ちょっと過激系でもあるのかな?
それは、それで……格好良いと思います!!
『……ぁ……』
お姉ちゃん達の声を聞きながら、自分の考えに浸ってたら、ベル姉様が小さく声を洩らしました。
本当に小さな声だったけど、思わず零れた様なその声に、気持ちが引っ張られて、私だけでなくフォルお姉ちゃんとメル姉さんも、ベル姉様の声に耳を傾けました。
『なぁに? リュニベール。どうかした?』
『…もう1つあった…』
『何がだ?』
『…心配事…。…ユナは、フェリシア様の加護を持ってる…』
ベル姉様の言葉は、主語が抜けてて、ちょっと考える為に、ほんの数秒間の沈黙が落ちる。
『『……あ! 神殿関係者!』』
『…ん。主神の加護持ちだと知られれば…』
『ぃ……いぃやぁぁぁぁぁ』
『駄目だ! ユナをあんな奴等に汚されてたまるか!』
『…やっぱり…殺…る?』
神殿……。
そう言えば、在りましたね、そんなの。
神殿とは、教会とはまた別の信仰が集まる場所です。
ただし、太古の昔から存在する教会とは信仰の方向性が違い、神殿は“選ばれた者のみが女神と接する事が出来る”という、差別意識が蔓延している。
その為、スキル【神託】や女神様の加護を持つ者を、誘拐や拉致同然に連れ去り、監禁・洗脳といったやり方で囲い込んでいるそうです。
教会は、昔からの信仰を守り、“女神様は世界を見守り、迷う者に救いの手を差し伸べてくれる”として、民間に穏やかな拡がりを見せ、クラウディアに存在する各国々で、貴賤無く人々の生活に寄り添っている。
なので、神殿と教会はクラウディアの住人にも、別物として認識されてます。
勿論、女神様達(主神も、眷族である三柱の女神も)は教会の見方で、神殿関係者を嫌っているみたいです。
ところで、メル姉さん…汚されるって何?
そして、ベル姉様…もしかして姉様が1番“殺伐思考”ですか?
いやいや、殺っちゃ駄目ですよ?
『フォルお姉ちゃん、落ち着いて?
メル姉さん、私は大丈夫だから。
ベル姉様、流石に何もしてない内から、天罰の如く殺っちゃ駄目だよ?』
『『『ユナ~』』』
大好きになつたお姉ちゃん達に、嫌な思いはさせたくないです。
大丈夫、お母さんがユニークスキルを沢山くれたし、加護もあります。
それに……あ! 最初の目的忘れてました!
『フォルお姉ちゃん、メル姉さん、ベル姉様』
『なぁに?』『どうした?』『…ん…?』
『…あのね…あのっ…。お母さんがね、言ってたの。
称号の【世界の愛し子】は、お姉ちゃん達がくれたって。
だからね、お礼を言いたかったの。
フォルお姉ちゃん、メル姉さん、ベル姉様、私を好きになってくれて有難う。3人とも大好き!』
『『『ユナ~』』』
私が思い切って感謝を伝えたら、お姉ちゃん達が3人揃って、嬉しそうに名前を呼んでくれました。
やっぱり、お姉ちゃん達は優しいです!
『あぁもぅっ! 可愛い。可愛い。可愛い!』
『ホントだよ。可愛すぎて、今すぐ抱き締めたくなるな!』
『…近い内に会いに行く…。…待ってて…』
『『あ、ずるい! リュニベール』』
にょあっ!?
フォルお姉ちゃんとメル姉さんが、また可愛いって!
に~、だから、私は可愛くなんてないですよ?
ベル姉様、待ってますとも!
……早く会いたいなぁ……。
『…私も、早くお姉ちゃん達に会いたいなぁ…』
ぁ、考えてたら、言葉になっちゃった!
あわ、あわ、あわわわっ!
催促じゃないよ!?
ちゃんと待ってられるよ!?
私、良い子で待ってられるもん!
『! 明日にでも会いに行くわ♪』
『! 直ぐ行くからな♪』
『! …ユナ、可愛い…♪ …会えたら…抱き締めて…いい?』
わ~ん。
やっぱり、催促したみたいになっちゃった。
…でも、いっか!
お姉ちゃん達に会いたいのは本音だし、近い内に会えるのなら、それを楽しみにクラウディアで生活していけます。
『うん! 嬉しい! 会えたらいっぱい“ぎゅっ”てしてね?』
今日の投稿で、今年は終了です。
ユナちゃんはなかなか動いてくれないし、お姉ちゃん達ははっちゃけてます。
起伏のないゆったり進行の物語ですが、気に入っていただけているなら幸いです。
稚拙な文章、読みにくい点の多い駄作かとは思いますが、少しでも誰かに“好きだなぁ”と感じてもらえるように、来年も頑張ります。
ストックが再び切れているので、新年の再開投稿は、1月10日を予定しています。
宜しければ、来年もまたユナちゃん達に会いに来てやってください。
ではでは、良いお年を。
峠岬 嶺