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女神様の娘になりました。  作者: 峠岬 嶺
第2章─街へ行こう! 世界を知るための第一歩?
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教会に到着です! 初めまして、お姉ちゃん♪

あうっ!

ストックが~ (´Д`|||)


再びストックが切れた……。

でも、取り敢えず、年末ギリギリの28日迄は頑張ります!


ユナちゃんや、もうちょっと動いておくれ~。

遅々として進まない……。

その上、短い……。

ホントすみません 。。(〃_ _)σ∥

「ふぉわぁぁぁ」


 ぁ、変な声出ちゃった……。

 うん。いや、おっきいなぁ!?


 串焼きを食べ終えて、今私達は教会の前にいます。

 建物が立派です。荘厳? 厳粛? 優美?

 言葉に出来ない程、感動してますよ!?


「あんまりびっくりしたままだと、虫が飛び込んで来るわよ?」


 クスクス笑うお母さんに、開きっぱなしだった口を閉じる様に、顎の下を突っつかれました。

 !? 虫さんをごっくんは嫌です。

 口は閉じましょう。


 ところで、相も変わらず、私はお母さんに抱っこされてます。

 移動するのに、3歳児の歩く速さだと、お母さんの制限時間が切れてしまうからです。


 お母さんがクラウディアに居られるのは、1度に4時間が限度。

 今日は13刻(午後1時)少し前に来ていたので、17刻(午後5時)前には帰らなきゃいけないそうです。

 考えるだけで泣きそうになりますが、お母さんはクラウディアの主神で、決まりを守らなければ、世界が崩壊へと進んでしまいます。

 それは駄目だよね?


「さて、あの子達が待ってるわ♪ 行きましょうか」


 もう14刻も半分は過ぎたので、急がなきゃですね!


 教会の門を潜って、正面の建物に近付いて行きます。

 門の外から見ていたよりも、近くで見る方が圧倒される。

 此処が礼拝堂みたいですね。

 左手側にも奥の方に建物があるけど、そちらは居住棟? かな?

 礼拝堂の奥と繋がってるみたいだ。

 立派な二枚扉の入口を潜ると、黒と紺と濃い紫を混ぜたような深い色(青褐(あおかち)色?)のワンピースを着た女の人が、にこやかに挨拶をしてくれました。


「こんにちは。ようこそ、フォーレ教会へ」


「こんにちは、礼拝に来ました」


「こんにちは~」


 お母さんにつられて挨拶しましたが、語尾が延びちゃった…。

 うわ、恥ずかしい──

 羞恥心に負けて、お母さんの肩に顔を埋めます。

 あぁ、笑われてる気がします…。


「少ないですが、御布施としてお納めください」


 そっと顔を上げると、お母さんが女の人(修道女さんですね)に、小さな袋を手渡してます。

 御布施と言ってましたから、寄付でしょうか?

 確か、金額は決まってなくて、一般的には大銅貨(100円)から小金貨(1万円)までのどれかを渡す筈です。

 お母さんは小さいとはいえ袋を渡してたので、銀貨(1000円)を数枚寄付したのかも知れませんね。


「まぁ、有難う御座います。お二方にフォーレ神の御加護がありますように」


「有難うございます」


「ありがとうごじゃ()いましゅ()


 にょぁぁぁ、噛んだ~。

 このタイミングで、また噛んだ~。

 泣いていい? 泣いていいかな!?

 顔が熱い。多分赤くなってるよね!?


 ───


「ちゃんと御挨拶が出来て、偉いですね」


 修道女さんが、優しく頭を撫でてくれました。


「貴方くらいの歳の子なら、滑舌が多少悪いのは恥ずかしい事ではありませんよ?

 大丈夫。大きくなって行く内に、噛まずにお喋り出来る様になります。

 それよりも、きちんと御挨拶が出来る事や、有難うや御免なさいが言える事の方が大切です。

 貴方はちゃんと出来ていましたよ? 凄いですね」


 お母さんに抱き上げられたまま、羞恥に悶えていた私を、修道女さんは諭すように褒めてくれます。

 優しいです。

 撫でてくれる手も、話し掛ける声も、私と合わせてくれる目も、相手を思いやる気持ちが沢山込められていて凄く温かい。


 20代半ば(身分証の記載は、25歳設定だったはず……)に見えるお母さんより、少し歳上くらいの外見も合わさって、前の世界の学校の養護教諭を彷彿させる。

 なんとなく落ち着いて、ほやっと笑ってみた。


「あら、可愛らしい」


「ありがとうございます」


 よし!

 今度は噛まずに言えた!


「娘を褒めてくれて有難う♪」


 心の中で、小さなガッツポーズを決めてたら、お母さんがご機嫌な様子で、修道女さんにお礼を言ってました。


 さぁ、お姉ちゃんと初めてのご挨拶です!

 どんなお姉ちゃんでしょう?

 前は、上の姉兄はいなかった(下には弟妹がいた)ので、お姉ちゃんは憧れの存在です♪

 お母さんみたいに、理想のお姉ちゃんだったら最高だけど、嫌われちゃったらどうしよう?(フラグ? いや、大丈夫だよね?)



 *~*~*~*~*



 祭壇に設置された女神像の前に来ました。

 正確には、お母さんに連れて来て貰った形ですが……。


 女神様の姿は、やっぱりどこかお母さんに似ています。

 大地の女神フォーレ様は、柔らかなウェーブのかかった髪と、豊かな胸を誇るナイスバディな身体のラインがお母さんとの共通点かな。


 取り敢えず、ご挨拶です。ご挨拶。


 お母さんに下ろしてもらい、女神像の前で祈りの姿勢をとると、スキル【神託】が働きます。


『こんにちは、初めまして。ユナです。

 聞こえますか? お姉ちゃん』


『ふふふ♪ 聞こえているわ。

 こんにちは、初めまして、ユナ。私はフォーレ。

 クラウディアの主神にして、創造神であるフェリシア様の眷族であり、豊穣と繁栄を司る大地の女神よ♪』


 柔らかだけど、お母さんより高めの可愛らしい雰囲気の声が、頭の中に響きます。

今年中に、クラウディア生活2日目は終わるのかなぁ?


本当に遅々として進まない……。

ほのぼのし過ぎな感じではありますが、時間潰しくらいに思っていただけると幸いです。

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