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女神様の娘になりました。  作者: 峠岬 嶺
第10章─ドラゴンの住処へレッツゴー。お友達のお家へ初訪問です!
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採取、採種、採集! あつまれ、いっぱい、植物さん♪

短めです。

「ほぇぇぇ~」「凄い…」「ほほぉ♪」


(すげ)ぇな」「まさに絶景ですね…」「─っ…」


 うわぁ。

 変な声も出ちゃいますよ!?

 何、この絶景。


 辺り一面、真っ白です。

 お花畑というより、雪野原みたい。

 なのに、視線を上げると夜を待つ濃い目の緑。


 あまりの景色に、お兄さんズまで感心してますし、ルクレヒト様なんて絶句してます。

 いつも通りなのは、お父さんとお爺ちゃんと、レグルス達だけです。


 ぁ、ちなみに、ブラウニーさん達は、今日は速やかに休息を取るべしと、リムが強制的にお留守番させちゃいました。

 皆さん「お手伝いさせて欲しいのん!」と、凄く主張していたんですが、リムの「休むのじゃ!」の一言で、お留守番が決まりました。

 さよならする時、何処と無く不満げだったのには、皆で顔を見合せて苦笑してしまいました。


 と、話が逸れました。

 ええと…そう!

 眼前に広がるこの絶景です!


 時告げ草の群生地を発見したのです。

 やりました!

 白の時告げ草の確保チャンスです。


「さて、感動している所に、申し訳無いとは思いますが、サクッと採取しましょうか」


「さいしゅ!? しましゅ! しろのときちゅげしょう、たいりょうにゅう(大量入手)しゅでしゅ!」


 お父さんに促されて、元気いっぱい願望(欲望?)を叫びます。


「よしっ! 俺も手伝うぞ「我も我も!」──って!?」


 ヒュー様とリムが気合いを入れてお手伝いを申し入れてくれましたが、ごめんなさい。

 私の採取方法に、ヒュー様は絶句。

 リムは表情が抜け落ちたまま、固まってます。


 や、だって、これがお姉ちゃん達から教わった採取方法なんです。

 他の方法、知らないんだもん。


 花畑の手前、両手を地面に付いて、時告げ草にお願いしたのです。

 魔力を薄く放出しながら。

 薬効のあるお花が欲しいので、あげても良いと思うお花()は、近くまで来てくださいと。


 うん。

 地面に植わっていた時告げ草が、“よっこらせ”と器用に抜け出し、根っ子を足の様に使って、わらわらと集まって来ました。

 私の前まで来たと思ったら、それぞれが顎の着いたお花だけを、プチッと切り落として、元居た場所へと戻り、お布団に潜り込むかの様に、再び植わり直しています。


「おおっ! ユナ、見事だな。そうか、こんな採取方法があったか!」


 お爺ちゃんは、珍しかったのか、私の採取方法に感心してました。


「ねぇねにおしょわりまちた」


 採取の出来に満足しながら、お爺ちゃんに自慢します。

 ふふふ。

 フォルお姉ちゃんは凄いのです♪

 植物の事で知らない事は無いのですよ。

 私の知らない植物も、お姉ちゃんに聞くと、色等の特徴だけで言い当てちゃいます。

 流石、大地の女神様ですよね♪


「俺も採取手伝いたいぞ。やり方を教えてくれ」


 ヒュー様のお願いに応えて、お姉ちゃん直伝の採取方法を、ヒュー様やルクレヒト様、リムにも教えてあげました。

 勿論、お姉ちゃんとのお約束も、キッチリ言い聞かせましたよ。

 取りすぎ、駄目、絶対!


 2日続けて失敗したら、お姉ちゃん達から特大雷が落っこちて来ます。

 叱られるのは、哀しくなるので、出来る限り全力で回避しますとも。


 そんなこんなで、白の時告げ草を大量確保し、他にも色々発見しては採取しました。

 お父さんが、私が両手でなんとか抱えられる大きさの籠を、1人1籠くれたので、皆で散らばって採取しましたとも。


 レグルスは【お喋り茸】を見付けてくれましたし、シリウスは何処からか【横縞苺(ボーダーベリー)】を集めて来てくれました。

 アルタイルは【飴の実】をゲット。

 お父さんとお爺ちゃんは【豆猫】を数匹捕獲して、【豆猫の髯】を貰ってました。

 お兄さんズとルクレヒト様は【夕焼け鼠】の巣を見付けたとかで、彼らが造った【辛蜜酒】を分けて貰ったり。

 私達チビッ子3人は、【音消し草】や【水晶華】、【変装蔦】等様々な植物を採取しましたよ。


 どれも薬効のある物ばかり。

 今日は時間が遅くなったので、薬草系だけを採取しました。

 お父さんとお爺ちゃんは、ちょっと違うものも集めてましたけどね。


 採取の途中で、山菜や野草なんかも見付けたのですが、今回は泣く泣く諦めました。

 育ち過ぎてたり、他の生き物の食事場みたいだったりと、採取するには不向きだったので。


 気付いたら、お父さんから受け取った籠が、ワサッと山盛りでした。

 やはり、リムのお家の近辺は、素材の宝庫でした!

 楽しく採取に勤しんで、私、大満足です!


 他の皆も、1人1籠小山を作った状態だったので、今日はここまで。

 お父さんの号令で、帰宅の準備です。


 うふふ。

 お母さんに沢山報告出来ますね♪

 今から夜が待ち遠しいです。

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