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女神様の娘になりました。  作者: 峠岬 嶺
第10章─ドラゴンの住処へレッツゴー。お友達のお家へ初訪問です!
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大人数ならコレだよね? いざ勝負なのです!

スミマセン、短いです。

「ヨッシャ! 俺、上~がりっ♪」


 エディ兄さんが、手にしたカードを持っていたカードと一緒に手放し、空いた両手をヒラヒラと振ります。


「~~~っ、待つのじゃ~!」


「あ~、またリムが負けたな…」


 リムの手にだけ、1枚カードが残っていて、3度目の勝負も決着が着いたみたい。


 むぅ。

 ババ抜きだけで、ここまで盛り上がるとは思ってなかったです。

 人数が多いと、決着までが長くなるかと思えば、わりと早々に何人かが上がって、残った人達のデッドヒートが熱い熱い。

 レグルス達まで参戦してますとも。


 で、ここまで3回勝負しましたが、何故か3回ともリムが最下位。

 リムがご機嫌斜めです。


「ぬぅぅぅ。悔しいのじゃ! もう1回! もう1回やるのじゃ~!」


「え~、今度は別のにしようぜ。俺、ダウトか大富豪やりてぇ」


「神経衰弱や七並べも面白いかもですね」


 ご機嫌斜めなリムを放置して、エディ兄さんとクリスお兄ちゃんが別のカードゲームを推薦しました。


「にぃたん……、にぃに……」


 お兄さんズの放置っぷりに、ついつい溜め息が出そうになりました。

 手にした木製のマグカップに口をつけ、コクリと一口。


 ホットミルクが美味しいなぁ。

 なんで、ゲーム大会みたいになったんだっけ?



 *~*~*~*~*



 リムのお家である洞窟の中、最初に案内されたのは、リムの寝床でした。

 レグルス達が本来の姿でもゆったり動ける程の広さの洞窟の右奥に、リムが寝床としている大分開けた場所がありました。


 熊さんとか虎さんみたいな大型動物でも、数体一緒に過ごせそうな広さです。

 リムの本来の姿でも、ちょっと広すぎるくらいです。


 リム曰く、『奥の壁の窪みが良い感じ』らしく、そこに身体をピタッと嵌め込んで寝ているとのことでした。

 手前の広い空間は、特に使用してないんだって。


 とりあえず、私達はその空いた空間で、寛がせて貰うため、お父さんの【無限収納】から、色々出して貰いました。


 床に直座り出来るように、厚目の絨毯を2枚。

 飲み物や食べ物を置けるように、小さなローテーブルを6つ。

 人数分のカップや小皿。

 これは、転がったり落とした場合を考慮して、今回は木製を。


 お父さんが出してくれる物を、皆で手分けして準備すれば、あっという間に、洞窟内に寛ぎ空間が完成しました。


 他人のお家で、こんなに好き勝手して良いものか? と、ちらりと考えはしましたが、リム自身が率先して手伝っていたので、良しとしました。


「おお~、我の寝床がユナの家の様じゃ♪

 良いの良いのぉ♪ これなら、人の子でも寛げるかの?」


 リムが出来上がった空間を見渡し、ウムウムと頷いてます。


 幾つか出入口らしき穴は在るんだけど、リムが言うにはそこはリムが後から開けた穴で、それぞれ行き止まりになっているそう。

 勿論、レグルスとお父さん、ベリウスお爺ちゃんが早々に確認して、危険はないと判断されてます。

 じゃないと、落ち着いて寛げないですもん。


 そんなこんなで、ティータイム突入。

 チビッ子である私、リム、ヒュー様はホットミルク。

 お兄さんズとルクレヒト様は、カフェオレ。

 お父さんとお爺ちゃんは、珈琲を。

 レグルス達契約獣トリオは、果実水です。


 お菓子も出して貰って、のんびりしてましたが、エディ兄さんの提案で、皆で出来る遊びをする事になりました。



 *~*~*~*~*



 で、人数いるならコレだろうと、トランプゲームを始めたんでしたね。


「ぬおぅ!? またもや、我の負けか!?」


「リム、ババ抜き弱すぎないか?」


 リムの『もう1回』コールに負けて始まった、4度目のババ抜きでも、最下位になったリムが頭を抱え、ヒュー様がただただ不思議そうに小首を傾げています。

 お兄さんズやルクレヒト様も苦笑しつつ、カードを回収したり、飲み物を追加したりと各々で動きだします。


「ゲームを変えてみたら、どうですか?」


「ぬぅ。そうじゃの。違うゲームであれば、我も勝てるやも知れぬ。

 よし! 別のゲームをするのじゃ!」


 お父さんの提案で、漸く別のゲームへと移行しそうな感じですね。

 さて、私も勿論参戦しますよ!

 ババ抜きでは、早目に抜けられたとはいえ、1抜けは出来ませんでしたから。

 今度は絶対、1番になるのです!


 絶対、絶対、負けませんよ~~~っ!

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