突撃御宅の朝ご飯? 朝からお客さんがいっぱいですね。
スミマセン。
ちょっと短いです。
「やっぱり、ユナは料理上手だな!」
お爺ちゃんがニコニコ笑顔で誉めてくれます。
どうやら、朝ご飯はお口に合った模様です♪
他の皆もサクサクと食べ進めてて、アルタイルやエディ兄さんは、既におかわりまでしてます。
「おじぃちゃん、おかわ「ユナ~~~迎えに来たぞ~~~い♪」!?」
お爺ちゃんにおかわりを奨めようとしたら、外から聞こえた声が被さった。
リム!?
お迎え、早っ!
まだ朝ご飯中ですよ!?
お父さんに断って席を立ち、玄関へと走ります。
扉を開けたら、満面の笑顔でリムが挨拶してきます。
「おはようなのじゃ♪」
「おはよう、リム! はやいねぇ」
「楽しみすぎて、待ちきれずに早目に来たのじゃ♪」
「しょっか! なら、リムもいっしょに、あしゃごはんたべよ?」
「!? 良いのか!?」
「うん。もちりょん」
「ならば、相伴に与ろう♪ ユナの奨める物は、どれも美味じゃからな♪」
リムをお家に迎え入れ、朝ご飯を奨めます。
嬉しそうに招待を受けてくれるリムを連れて、ダイニングに戻ると、お父さんがリムの分の朝ご飯を、既に用意してくれてました。
私の行動が見透かされてます。
椅子は、大きなテーブルに対して10席。
あと2つ壁際に置いてあり、必要であればテーブルの両端に席を追加できます。
なので正確には、12席になります。
カウンター席も5つあるので、最大17人が一緒に食事可能です。
お父さん、お兄さんズ、私はいつもの定位置があります。
お姉ちゃん達が居れば、そこも指定席になりますが、今日は居ないので、ヒュー様とルクレヒト様、お爺ちゃんが座ってます。
なので、空席はあと3つ。
予備の椅子は使わずにすみますね♪
ヒュー様とルクレヒト様のご両親は、1日だけお泊まりして先に帰ってしまってます。
私達が迷子になった日の夜、緊急連絡が来て、翌早朝にお父さんに後を任せて帰宅したそうです。
私は、前日の落下騒動で、思いの外疲れていたのか、お見送り出来なかったんですよね…。
ヒュー様達を送ってく時に、また会えるかな?
*~*~*~*~*
「うん。美味かった!」
リムを交えて、ご飯を食べ終え、ダイニングからリビングへ移動した所で、お爺ちゃんが幸せそうにお腹を擦って笑いました。
『う~、食べ過ぎた~』
アルタイルは毎度の如く、仰向けに寝転び翼でお腹を抱えてます。
………。
いや、だから、アルタイルさん?
それ、鳥さんの骨格構造的に、大丈夫なんですか?
食べ過ぎには、魔法もお薬も使用禁止令が発動されてるので、助けてあげたくても無理です。
自力で頑張ってもらうしか、方法はありません。
「さて。では、朝食が済んだのなら、我の住処へと、招待しようかの?」
食後のお茶を飲みつつ、リムが出立を促してきます。
洗濯物とかお片付けは、今日はお休みで大丈夫なので、お腹が小慣れれば、出立は可能です。
荷物は朝下りてくる時に持って下りたので、リビングに置いてあります。
エプロンを外して、上着を着ましょう。
黒猫さんの出来上がり~♪
このパーカー、尻尾も付いてるので、フードを被った後ろ姿は、二足歩行の巨大黒猫なんですよね。
えへ。
髪飾りが、正に猫の鈴ですよ。
フードを被って、髪の先の鈴を鳴らせば、無性に気分が高揚します!
お父さんに飛び付いて、「にゃあ」と鳴いてみせたら、お兄さんズとヒュー様兄弟が、口元を覆って肩を震わせてます。
……私、笑われてます?
お父さんと、近くにいたお爺ちゃんが、蕩ける笑顔で頭を撫でてくれました。
うん。
ナデナデが嬉しいので、笑われたかも知れないのは、無かった事にします!
お父さんから離れて、「にゃんにゃん、にゃにゃにゃん♪」と鈴を鳴らして、足取り軽く移動してたら、レグルス達に物凄く微笑ましげな視線を貰いました。
お兄さんズとヒュー様兄弟が、ソファに撃沈してるみたいだけど、放っときましょう♪
笑いすぎて、腹筋痛くなれば良いのです。
人の行動を笑うのは、良くないと思うのですよ…。