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女神様の娘になりました。  作者: 峠岬 嶺
第10章─ドラゴンの住処へレッツゴー。お友達のお家へ初訪問です!
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朝ご飯♪ 朝ご飯♪ 今日~のご飯は何がいい?

戻りました!


ご心配お掛けしましたが、身内は無事退院しました。

これからも2週に1回ペースで投稿します。

宜しくお願いいたします。

 ん~、よしっ!

 身支度終~了~♪


 本日の装いは、白い薄手の七分袖ブラウスに、赤いオーバーオール。

 オーバーオールの左胸に黒猫のピンバッチ。

 靴下は、白と橙色のボーダー。


 お出掛け時には、上に大きめの“にゃんこさん”フードの黒色のパーカーを羽織ります。

 でも、今は朝ご飯の支度があるので、パーカーの代わりに、いつものエプロン。


 髪は、お父さんが両サイドで編み込みにしてくれました。

 髪ゴムで束ねて、飾りに小さな鈴の付いた組紐が結ばれてます。

 動く度に、三つ編みの先でチリンチリンと鈴が鳴ります。


 ずっと昔に聞いた『猫の鈴』みたいですね。

 ちょっと楽しくて、ピョンピョン跳ねてたら、お父さんに頭を撫でられました。



 *~*~*~*~*



 さてさて。

 朝のキッチンは静かですねぇ。

 取り敢えず、朝ご飯の準備を始めましょう♪

 今日は何が良いかなぁ~。


 ん! 決~めた♪

 和食! 和食が食べたい!

 ん~、定食みたいなのが良いかな?


 まずはお米を磨ぎましょう♪

 今日の気分は、お米一択ですので!

 炊くのです!

 ふっくら艶々白米は正義ですよ?


 う~む、お水冷たい…。

 いやいや、これは我慢!

 冬のお水よりは痛くないもんね。


 磨いだお米を魔道具にセット。

 水加減を調節して、炊飯開始!

 炊き上がりを待ちましょう。


 さて、次は。

 汁物作りましょう♪

 具沢山の豚汁~♪

 大好きなのです!


 具材となる野菜を、片端からガンガン刻みます。

 汁物は大鍋で大量に作るのが、美味しく作るコツですね。

 まぁ、家族が少ないと残るのが勿体無いので、以前はご近所さんに御裾分けしたりしてました。

 と、それはそれとして。


 今はお父さんやお兄さんズ、レグルス達も居ますから、大量に作っても大丈夫。

 なので、ガッツリ作りますよ~♪

 だし汁でクツクツコトコト、良い感じ♪


 ふむ。

 根菜を煮込んでる間に、玉子焼きを作りましょう。

 だし巻き玉子が良いかな?

 甘いのも良いよねぇ。

 うん。どっちも焼こう!


 お?

 豚汁作りに戻らなきゃですね。

 他の具材を投入しましょう。

 一煮立ちしたら味付けですね。


 灰汁を取りながら、お魚を焼こう♪

 甘塩の鮭の切り身を、皮までしっかり焼くのです!

 もう一品は、ほうれん草のお浸しにしようかな。

 鰹節と白ごまをまぶすと美味しいよねぇ。


 添え物は御新香が良いかな?

 時間があったから、前に色々漬けておいたっけ。

 先日、鮪と昆布の佃煮も作ったけど…ん~。

 朝ご飯だし、サッパリしてた方が良いかな?


 よしっ!

 浅漬けにしましょう♪

 沢庵やしば漬けも好きですが、浅漬けなら後から味の調節も可能です。

 お塩や鰹節をまぶしたり、醤油を垂らすのもアリですね♪


 ぁ、ピリ辛漬けでも良かったかな?

 まぁ、いっか!

 今日は浅漬けでいきましょう!


 さぁ、味付けですね。

 生姜のすりおろし、味醂に日本酒、ちょこっとお砂糖。

 隠し味にはお酢を。

 お味噌を溶いて、仕上げはごま油。

 ん~~~っ!

 美味しそう♪


 完成♪ 完成♪

 タイミング良く、ご飯も炊けた♪


 ………。

 おむすび……食べたいな。

 よしっ! 作っちゃえ!


 塩むすび~♪

 真っ白、塩だけ、塩むすび~♪

 おかずがあるから、中身は入れずに握ります。

 海苔付き、海苔無し、両方用意しましたよん♪


 完成~♪

 おむすび定食~。


 炊きたてご飯、勢いで全部握っちゃった…。

 また怒られるかな……。

 いや、このくらいなら、皆で食べきれるはず!

 おかわり用に、大きなお皿に山盛り盛っちゃえ!


「できたよ~」


「お! おはようさん、ユナ。ご飯作ってたのか? 朝から働き者だなぁ」


 ………。


「おじぃちゃん!?」


 いつの間に!?


 ダイニングテーブルに、お爺ちゃんが居ますよ?

 料理中、お兄さんズが起きて来たのは気付いてましたが、お爺ちゃんはいつ来たの?


「外に気配があったので、迎えに出たのですよ」


 お父さんがニッコリ笑顔でそう言えば、お爺ちゃんが微妙なお顔です。


「なんで気付くかな。あの状態で気付かれたのは、ルト以来だぞ」


 お爺ちゃんは苦虫を噛み潰した様な、嬉しいのを無理矢理誤魔化してる様なお顔で、お父さんを見ています。


 なんでも、驚かそうと思って、隠密系の魔法やスキルを多重掛けして近付いて来たんだって。

 普通なら、近くに居ても気付かれないはずなのに、お庭に入る前に、お父さんが迎えに出て来て、逆に驚かされたらしいです。


「? あんなに魔法を使っていれば、誰だって気付くでしょうに」


「普通は気付かん! 規格外さもルト譲りか!」


 お父さんの反論に、お爺ちゃんがツッコミを入れてます。

 ん~、でも多分、私も他の事に集中してなきゃ、気が付きますよ?

 これって規格外?


『ユナ、普通……一般的な人族ならば、絶対に気付かんぞ。

 魔法に長けた者でも、隠密系は気配が限り無く薄いために、そうそう気付かれん。

 気付くとすれば、スキル【精霊視】を持つ者や、【魔力視】を持つ者くらいだな』


 私の無言の疑問に、レグルスが気付いて教えてくれます。


『ラズヴェルト様やユナは、一般的な人族よりも感覚が鋭い上に、魔力……というより魔素ですね、魔素の動きを無意識下で感知しているので、スキルであれ魔法であれ、多重使用などすれば、否が応でも気付きますね』


 シリウスが、私やお父さんの能力を思い返して、どこかちょっと遠くを見つめるみたいに、黄昏てます。


『だね~♪ つまり、一般常識に当て嵌めてみれば、結果としてラズヴェルト様やユナが“規格外”って事になるんだね♪

 ところで、ご飯は? お腹減ったよ~』


 アルタイルが面白そうに纏めて、サクッと話を終わらせました。

 小首を傾げて尋ねられ、一拍置いて手にした朝ご飯に意識が向きます。


 あ。

 忘れてた!

 冷めちゃう~!

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