表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
女神様の娘になりました。  作者: 峠岬 嶺
第9章─お父さんの悪友? エルフのお爺ちゃんは、とっても元気!
147/169

お父さんのお爺ちゃん(?)の武勇伝? 大小様々冒険譚♪

今年最後になるので、投稿頑張ってみました。


今年は、途中休載したり、投稿が不定期気味になったりと、迷走の一年でした。

ですが、来年もゆったりのんびりペースで、投稿して行きたい所存です。


来年も「女神様の娘になりました。」を、宜しくお願い致します。

 で・き・たぁ~♪

 美味しそう♪

 甘ぁ~い匂いが、幸せです!


「さて。出来ましたよ。テーブルをあけてください」


「ん? おおっ! 旨そうだな♪」


「【うましょう】じゃないのよ? とってもおいちいの!」


 ヒュー様やルクレヒト様と、お話に熱中していたお爺ちゃんが、お父さんが運ぶお菓子を見て、嬉しそうにはしゃぎます。


 うふふ。

 上手に出来てますからね♪

 焼き菓子も良い感じに焼き上がってますし、クレープ用にカットした果物もキラキラ艶めいて、確かに美味しそう♪


 でも!

 味見は必須ですから、ちゃんと確認してあるのです!

「美味しそう(・・)」ではなく「美味しい」のです!

 う~ん。良い匂いです♪


「ヒューしゃま、なんのおはなししてたの?」


「最初は収穫の話や、兄様達の剣術の話だな。あとは、キッチンから漂ってきた匂いで、ユナ達の作る菓子の話にもなってたぞ」


「おかち! じょうじゅにできまちた!」


「うん。美味しそうだね」


「おいちいのよ♪」


 ヒュー様もルクレヒト様も、お菓子に視線が釘付け状態で、そわそわしてますね。


 楽しんで食べてもらえたら、頑張った甲斐もありますね。


「さぁ、どうぞ。召し上がれ」


 準備が整い、お父さんがお菓子を薦めます。

 お爺ちゃんとお父さんはタルト、お兄さんズは焼きリンゴ。

 ヒュー様とルクレヒト様、レグルス達はクレープ。

 それぞれ取り皿に好みのお菓子を移して、楽しそうです。


 私は、ドライチップを貰いましょう♪

 焼き立ては、冷ました物とは、また違った美味しさがあるのですよ♪

 ではでは、いただきま~す。



 *~*~*~*~*



「本当に似ているなぁ。くくっ」


「まぁ、お爺さんを知っている人には、“生まれ変わって来たのか!?”とか言われてましたよ」


「ブハッ。確かにな! それほど良く似ているな!」


 お父さんとお爺ちゃんは、お父さんのお爺さん【ルトヴィアス】さんの事を話してます。

 お父さんの受け答えや、話のかわし方、お爺ちゃんに対する態度が似ていると、お爺ちゃんがご機嫌で笑ってます。


 まぁ、それも当然といえば、当然です。

 お父さんが【お爺さんの事】として話しているのは、昔むかしの自分の行動なんですもん。

 似ているというより、変わっていないが、正解でしょう。


 お父さんも、真実を話せない寂しさはあるみたいですが、再び会えた事の方が大切な様で、楽しそうな笑顔です。


 お兄さんズが、お爺ちゃん達の武勇伝を聞きたがり、お爺ちゃんが懐かしそうに語ります。


 ………。

 お父さん…何、やらかしてますか…。


 調子に乗っていたドラゴンの若長をタコ殴りとか。

 自称魔王と、自称勇者のいさかいを、喧嘩両成敗と力業で黙らせたりとか。

 何処ぞの大国のお姫様にストーキングされかけたとか。

 そのお姫様を出汁に、大国に喧嘩を売って勝って、小国の英雄と呼ばれたりとか。

 自然災害をお爺ちゃんと二人だけで、未然に防いだりとか。

 乱獲により絶滅しかけた種族を匿って、安住の地を与えて、神様と崇められたりとか。


 お爺ちゃんが嬉々として話してくれましたが、小さい事から大きい事まで、ツッコミ所満載な武勇伝です。


「あははははっ。師匠の爺様、面白いな!」


「フフッ。本当ですね。師匠にそっくり。師匠も確か……」


「凄いですね。血筋故なのでしょうか…ラズヴェルト様も大概ですし…」


 お兄さんズとルクレヒト様が、感心なのか呆れなのか分からない感想を述べる横で、ヒュー様が瞳をキラキラさせてます。


 男の子って解りません。

 凄い業績だとは思いますが、憧れる要素はどこら辺にあったのか……。

 ん~、謎です!


「──っと、そうだ! お前達、家族は今日来たので全員か?」


「? いえ、妻と娘が3人、それにヒューとルゥの両親が不在ですね」


「ん? なんだ? ヒューとルゥは、友達枠なのか!?」


「ええ。私の旧友の息子達です」


「そうか。まぁ、それは良いとして、女性陣が大半不在なのは、理由があるのか?

 土足で踏み込む様な質問かも知れんが、困っているなら助けになりたい。

 聞いても構わぬか?」


「ああ、構いませんよ。大した理由ではないです。

 私の妻は、郷の巫女なのです。

 娘3人も、次期候補とされ、郷からの離脱を制限されているんです。

 巫女について、祖父に聞いた事はありませんでしたか?」


「巫女! そうか。お前もまた巫女に惚れたのか…。

 ルトの奴が言っていた、行動が制限される女性を愛したと。

 その女性の為に、世界を見て廻っていると…。

 そうか。同じ様な人生を選ぶとは、外見や仕草以上に、もっと深い根っ子の部分が似ているのだな」


 お父さんの話に驚いたり、染々と懐かしんだりと、お爺ちゃんが忙しないです。


「おかぁさんとおねぇたんたちには、つぎはおまつりであえるのよ♪」


 今は会えないけど、新年のお祭りには、お姉ちゃん達もお母さんも会いに来てくれます。

 約束なので、今から既に大変楽しみにしてるのです♪

 くふふふふ。


「そうか。ユナ、ユナはお母さんや姉さん達も大好きなんだな」


「あい! だいしゅきでしゅ!」


 にへにへ笑う私の頭を、お爺ちゃんが優しいお顔で、撫でてくれました。


 話をお父さんのお爺さん(むかし)の武勇伝に戻して、お兄さんズの気が済むまで、皆で楽しく過ごしました。

 お母さんとの馴れ初めを聞かれて、お父さんが照れもせずにのろけて、お爺ちゃんが渋いお顔で苦笑いしてたのが印象的でした……。

来年は、2週目1月11日から投稿の予定です。


今年は、沢山の読者様方に、感謝感謝の年だった気がします。

来年もゆっくりとではありますが、投稿を重ねる予定です。


自分の作品に自信はありませんが、少しでも楽しんでいただける作品になっていれば良いと考えています。

忙しなく過ぎる時間の隙間で、ホッと出来る暇の楽しみになれたら幸いです。


今年一年、お世話になりました。

また、来年も宜しくお願い致します。

新しい年が、読者様方にとって、多幸の年でありますように。

良い御年をお過ごし下さい。



峠岬 嶺

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ