【無限収納】をカスタマイズ♪ 所持金総額に驚きました…。
「ご・は・ん~♪ ご・は・ん~♪」
無事に1階に辿り着いたし、朝ご飯を食べましょう♪
今日の朝食は、う~ん…洋食でいこう!
時間が無いときは、和食より洋食だね♪
和食は下拵えが命です!
まずは、コーンのポタージュを作りましょう。
昨日の後片付け中に、良いもの見つけたもんね♪
“スープストック”は、万能だよね~。
少量のウインナーとベーコン、目玉焼きがメインです。
パンはクロワッサン。
野菜サラダも必須…と、ドレッシングはさっぱり系でよし!
う~ん、ちょっと寂しいかな?
いやいや、充分ですね。
ジャムは3種類(苺と杏とブルーベリー)を用意したし、飲み物は牛乳とフレッシュジュース(林檎)がある。
調味料はどうしよう?
卵は調味料と相性がいいから迷うよね。
塩、胡椒、醤油、味噌ダレ、マヨネーズ、ケチャップ、麺ツユもアリだな…。
けど、今日の気分は中濃ソース!
甘めの味が恋しいです♪
出来た料理と“その他”をワゴンで運びます。
勿論、シリウスに手伝って貰いました。
…だって届かないんだもん…。
昨日と同じ席で、朝ご飯をいただきます。
勿論、感謝は必須です!
ではでは、声を揃えて。
『『『「いただきます!」』』』
*~*~*~*~*
朝ご飯は、腹八分目が妥当ですね♪
活動に必須とはいえ、食べ過ぎたら意味がないです。
分かってますか? アルタイル?
『う~っ、苦しい~』
「食べ過ぎだよ?」『食べ過ぎだな』『食べ過ぎですね』
大人3人が余裕で座れるソファで、仰向けになって呻くアルタイルに、私達は同時に突っ込みました。
鳥類が仰向け…。大丈夫かな…?
料理の匂いに、漸く目が覚めたアルタイルは、私達の心配を他所に、朝ご飯を3人前も食べました。
元の姿なら兎も角、小鳥の姿では完全に食べ過ぎです…。
魔法でなんとかならないかと思案したけど、レグルスに止められました。
レグルス曰く、『自業自得だ。病気じゃないんだ、放っておけ』だそうです。
可哀想ですが、もうちょっと消化が進めば、多少は楽になるでしょう。
それまでは、頑張れ! って、酷いかな?
さて、次は【無限収納】の整理とカスタマイズですね。
お出掛けの予定もあるし、ある程度大雑把でも良いかな?
良いことにしちゃおう♪
ソファに深く腰掛けて、早速アイテムウィンドウを開きます。
目の前に出現した、透き通った薄い黄緑色のパネルは、前の世界で使っていた、タブレット端末と操作方法が似てる。
左寄りに、鮮やかな緑色で書かれた“一覧”の文字があって、その下に収納内容がランダム表記で、縦1列にズラリと並びます。
右上の端に、マークが2つ。
1つは、蓋を開け掛けた箱みたいなマークで、その上下に“キープバック”と“テイクアウト”の文字。
もう1つは、歯車みたいなマークで、それを囲むように“カスタマイズ”の文字。
カスタマイズに触って見れば、マークが点滅して直ぐ下の空白部分に、新しく小さなウィンドウが開いた。
ボックスの作成・編集や同期選択なんかの項目が並んでる。
取り敢えず、ボックスを幾つか作成して、仕分けをしましょう!
ランダムだと探すの大変なんですよ…。
いや、使いたい物を思い浮かべて、“取り出し”って考えれば出せるし、触った状態で“収納”って考えれば仕舞えるんだけど…。
必要な種類が多かったり、入れた物を忘れちゃうと、思い出すのが大変なのです。
なので、直ぐ使う物は一覧に残しつつ、整頓出来るボックスを新しく作って、整理します!
まずは1つ。ボックスを作る為に、作成の項目に触れます。
ボックスは、“名称”と“条件”を決めないと作れないみたい。
取り敢えず、分かりやすい【貨幣】のボックスを作ってみた。
「ぁ、ボックスにうつせば、“へんしゅう”ができるようになるみたい」
『“編集”ですか?』
「うん。え~と、たとえば今【かへい】ってボックスを作ったでしょ? そこにいどうさせた物を、じょうけんに合わせて、“よりこまかく”分けて、“みやすいように”じゅんばんに、ならべてくれるみたい」
ボックスの【貨幣】の文字を点滅させて、キープバックのマークに触れると、一覧から【硬貨】と【金】が移動したみたいだ。
【貨幣】のボックスは、貨幣価値を条件にしたからだね。
さてさて、編集してみよう♪
─────────
【貨幣】 総額 999億5000万G
小銅貨(50袋・5000枚)5万G
銅貨(30袋・3000枚)15万G
大銅貨(30袋・3000枚)30万G
小銀貨(30袋・3000枚)150万G
銀貨(30袋・3000枚)300万G
大銀貨(30袋・3000枚)1500万G
小金貨(30袋・3000枚)3000万G
金貨(40袋・4000枚)4億G
大金貨(45袋・4500枚)45億G
白金貨(15袋・1500枚)150億G
虹金貨(2袋・200枚)200億G
金板(10枚)100億G
金塊(5本)500億G
─────────
おおっ!凄い!
一覧の時は、【硬貨】332袋と【金】15個としか表示されなかったのに。
一覧の【硬貨】を触った時は、大雑把だったんだよ…。銅貨、銀貨、金貨、白金貨、虹金貨としか出なかったし…。それぞれに触っても、枚数しか出てこないし…。【金】に触れば、金板と金塊が出てきたから、軽くパニックだったし…。
ぁ、……総額が999億5000万G。
うん。よし! 私は何も見なかった!
さぁ、他のボックスも作ろう!
*~*~*~*~*
2時間以上を掛けて、やっと終わった…。
すっごい疲れた!
けど、やったぞ~♪ 終わった~♪
お腹空いた~! 【無限収納】にあったお菓子で誤魔化しちゃえ♪
一覧には、何も無い状態にしておいた。
だって、よく考えてみたら、暫くはお家付近から動かないと思うし、最低限必要な物は魔導鞄に入ってるしね。
そう言えば、魔導鞄にも“お金”って在ったよね?
お財布代わりのおっきい巾着が。
……………。
(ぁ、このクッキーさくさくしてる♪)
現実逃避…最初に持ち物確認した時もしたなぁ…。
金貨がいっぱいだったから、後回しにしちゃったんだっけ。
魔導鞄はお部屋に置いて来ちゃったんだよね。
…よし! お部屋に戻ろう!
*~*~*~*~*
ただいま~♪
フフフフフッ。
お部屋に戻って来ましたよ。
ええ、ええ、勿論レグルスに運ばれましたとも!
だからっ、階段は3歳児には“大変”なんだってばっ!!
ぅも~!! 不貞腐れても許されると思います!
……うん。やさぐれてても仕方ないね。
魔導鞄取ってこよう。
クローゼットから、桜色のリュックを持って戻る。
アンティークのテーブルセットで、さくさく確認致しましょう♪
ええと…、お財布、お財布。
在った! よっと!
魔導鞄の場合は、【無限収納】と違って、アイテムウィンドウは存在しない。
種類や個数が限定されてるから、忘れることも少ないしね。
私のリュックは、魔導鞄とはいえ、小さい物みたい。
【解析】で見ても、【魔導鞄・小】だったしね。
出し入れは、【無限収納】と同じ様な感じです。
鞄に手を入れて、出したい物を思うだけで出てくるし、仕舞いたい物を鞄に入れる(?)だけで、見掛け以上の物でも収納出来る。
中身を確認するのに、いちいち出さないといけないのは、ちょっと面倒だけど、普通の鞄よりは使い勝手がいい。
クラウディアでは、“文明の発達”が前にいた世界より緩やかだ。
急に必要な物があっても、すぐ手に入る状況には無い。
だから、沢山の荷物が入る魔導鞄は、少々高価でも欲しがる人は多いみたいだね。
おっと、話がずれちゃった。
お金の確認しなくちゃね。
引っ張り出した巾着を開けて、中から3つの袋を取り出しました。
赤い紐の袋は、金貨が詰まってたけど、緑と黒の紐の袋は、まだ見てなかったよね。
まずは、黒の紐の袋から確認しよう♪
───ジャラジャラ、チャリン──
口を開けて、中身を出してみれば、大きさの違う銅貨が、大量に出てきた…。
………。
え~と、どうしよう?
袋…そうだ、袋! 【無限収納】に小さい袋が在ったはず!
アイテムウィンドウから、【雑貨(小物)】のボックスを選んで、【小さい袋・中】を在るだけ全部取り出した。
だって、この感じだと、他の2袋も大きさの違う硬貨が、一纏めに詰まってそうだもん。
──ジャラジャラジャラ─
───チャリン、チャリン、チャリン──
ふうっ。仕分け完了です!
重量計(魔道具)って便利ですね~♪
銅貨と銀貨は、100枚ずつ【小さい袋・中】に仕舞います。
金貨は数が少ないのに、1枚が高額なので、10枚ずつに分けて、より小さい【小さい袋・小】に入れます。
黒の紐の袋には、〈小銅貨〉50袋分と、〈銅貨〉40袋分と、〈大銅貨〉25袋分の合計115袋、総額50万Gが。
緑の紐の袋には、〈小銀貨〉50袋分と、〈銀貨〉30袋分と、〈大銀貨〉20袋分の合計100袋、総額1550万Gが。
赤の紐の袋には、〈小金貨〉10袋分と、〈金貨〉3袋分と、〈大金貨〉3袋分の合計16袋、総額3400万Gが、入ってました。
………5000万G……。
お母さん、本当に加減とか自重とか……。
ぁ、魔導鞄にあったお金も合わせると、所持金の総額が1000億Gですね…。
うん。取り出し方を考えよう!
折角小分けにしたんだし、普段使う分と予備の分にも分けとけば、なんとかなるよね♪
魔導鞄には、大きい袋に纏めれば、5袋は収納出来るんだもんね。
最初に入ってた巾着は、【無限収納】に仕舞って、別の袋を2つ準備。
紐の色は、青と黄色! これを普段用にします!
青の紐の袋には、銅貨2袋を10枚ずつに分けた【小さい袋・小】を20個。
黄色の紐の袋には、銀貨1袋を10枚ずつに分けた【小さい袋・小】を10個。
元の袋は、予備用だね。
黒の紐の袋には、銅貨3種類の残り【小さい袋・中】113袋。
緑の紐の袋には、銀貨3種類の残り【小さい袋・中】99袋。
赤の紐の袋には、金貨3種類全てを仕舞います。
よし! これで、“◯色の紐のお財布”で取り出せるよね。
使った分だけ、予備から補充する様にすれば、大丈夫でしょう!
さて、片付けも終わったし、お母さんに伝えてお出掛けしましょう♪