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女神様の娘になりました。  作者: 峠岬 嶺
第2章─街へ行こう! 世界を知るための第一歩?
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【無限収納】をカスタマイズ♪ 所持金総額に驚きました…。

「ご・は・ん~♪ ご・は・ん~♪」


 無事に1階に辿り着いたし、朝ご飯を食べましょう♪

 今日の朝食は、う~ん…洋食でいこう!

 時間が無いときは、和食より洋食だね♪

 和食は下拵えが命です!


 まずは、コーンのポタージュを作りましょう。

 昨日の後片付け中に、良いもの見つけたもんね♪

 “スープストック”は、万能だよね~。

 少量のウインナーとベーコン、目玉焼きがメインです。

 パンはクロワッサン。

 野菜サラダも必須…と、ドレッシングはさっぱり系でよし!

 う~ん、ちょっと寂しいかな?

 いやいや、充分ですね。


 ジャムは3種類(苺と杏とブルーベリー)を用意したし、飲み物は牛乳とフレッシュジュース(林檎)がある。

 調味料はどうしよう?

 卵は調味料と相性がいいから迷うよね。

 塩、胡椒、醤油、味噌ダレ、マヨネーズ、ケチャップ、麺ツユもアリだな…。

 けど、今日の気分は中濃ソース!

 甘めの味が恋しいです♪


 出来た料理と“その他”をワゴンで運びます。

 勿論、シリウスに手伝って貰いました。

 …だって届かないんだもん…。


 昨日と同じ席で、朝ご飯をいただきます。

 勿論、感謝は必須です!

 ではでは、声を揃えて。


『『『「いただきます!」』』』



 *~*~*~*~*



 朝ご飯は、腹八分目が妥当ですね♪

 活動に必須とはいえ、食べ過ぎたら意味がないです。

 分かってますか? アルタイル?


『う~っ、苦しい~』


「食べ過ぎだよ?」『食べ過ぎだな』『食べ過ぎですね』


 大人3人が余裕で座れるソファで、仰向けになって呻く(うめく)アルタイルに、私達は同時に突っ込みました。

 鳥類が仰向け…。大丈夫かな…?


 料理の匂いに、漸く目が覚めたアルタイルは、私達の心配を他所(よそ)に、朝ご飯を3人前も食べました。

 元の姿なら兎も角、小鳥の姿では完全に食べ過ぎです…。

 魔法でなんとかならないかと思案したけど、レグルスに止められました。

 レグルス(いわ)く、『自業自得だ。病気じゃないんだ、放っておけ』だそうです。

 可哀想ですが、もうちょっと消化が進めば、多少は楽になるでしょう。

 それまでは、頑張れ! って、酷いかな?



 さて、次は【無限収納】の整理とカスタマイズですね。

 お出掛けの予定もあるし、ある程度大雑把でも良いかな?

 良いことにしちゃおう♪


 ソファに深く腰掛けて、早速アイテムウィンドウを開きます。


 目の前に出現した、透き通った薄い黄緑色のパネルは、前の世界で使っていた、タブレット端末と操作方法が似てる。

 左寄りに、鮮やかな緑色で書かれた“一覧”の文字があって、その下に収納内容がランダム表記で、縦1列にズラリと並びます。


 右上の端に、マークが2つ。

 1つは、蓋を開け掛けた箱みたいなマークで、その上下に“キープバック(仕舞う)”と“テイクアウト(取り出す)”の文字。

 もう1つは、歯車みたいなマークで、それを囲むように“カスタマイズ(設定変更)”の文字。


 カスタマイズに触って見れば、マークが点滅して直ぐ下の空白部分に、新しく小さなウィンドウが開いた。

 ボックスの作成・編集や同期選択なんかの項目が並んでる。

 取り敢えず、ボックスを幾つか作成して、仕分けをしましょう!


 ランダムだと探すの大変なんですよ…。

 いや、使いたい物を思い浮かべて、“取り出し”って考えれば出せるし、触った状態で“収納”って考えれば仕舞えるんだけど…。

 必要な種類が多かったり、入れた物を忘れちゃうと、思い出すのが大変なのです。

 なので、直ぐ使う物は一覧に残しつつ、整頓出来るボックスを新しく作って、整理します!


 まずは1つ。ボックスを作る為に、作成の項目に触れます。

 ボックスは、“名称”と“条件”を決めないと作れないみたい。

 取り敢えず、分かりやすい【貨幣】のボックスを作ってみた。


「ぁ、ボックスにうつせば、“へんしゅう”ができるようになるみたい」


『“編集”ですか?』


「うん。え~と、たとえば今【かへい】ってボックスを作ったでしょ? そこにいどう(移動)させた物を、じょうけん(条件)に合わせて、“よりこまかく”分けて、“みやすいように”じゅんばんに、ならべてくれるみたい」


 ボックスの【貨幣】の文字を点滅させて、キープバックのマークに触れると、一覧から【硬貨】と【金】が移動したみたいだ。

【貨幣】のボックスは、貨幣価値を条件にしたからだね。

 さてさて、編集してみよう♪



 ─────────

【貨幣】 総額 999億5000万(ゴルド)


 小銅貨(10円)(50袋・5000枚)5万G

 銅貨(50円)(30袋・3000枚)15万G

 大銅貨(100円)(30袋・3000枚)30万G

 小銀貨(500円)(30袋・3000枚)150万G

 銀貨(1000円)(30袋・3000枚)300万G

 大銀貨(5000円)(30袋・3000枚)1500万G

 小金貨(1万円)(30袋・3000枚)3000万G

 金貨(10万円)(40袋・4000枚)4億G

 大金貨(100万円)(45袋・4500枚)45億G

 白金貨(1000万円)(15袋・1500枚)150億G

 虹金貨(1億円)(2袋・200枚)200億G

 金板(10億円)(10枚)100億G

 金塊(100億円)(5本)500億G

 ─────────



 おおっ!凄い!

 一覧の時は、【硬貨】332袋と【金】15個としか表示されなかったのに。


 一覧の【硬貨】を触った時は、大雑把だったんだよ…。銅貨、銀貨、金貨、白金貨、虹金貨としか出なかったし…。それぞれに触っても、枚数しか出てこないし…。【金】に触れば、金板と金塊が出てきたから、軽くパニックだったし…。


 ぁ、……総額が999億5000万G。


 うん。よし! 私は何も見なかった!


 さぁ、他のボックスも作ろう!



 *~*~*~*~*



 2時間以上を掛けて、やっと終わった…。

 すっごい疲れた!

 けど、やったぞ~♪ 終わった~♪

 お腹空いた~! 【無限収納】にあったお菓子(クッキー)で誤魔化しちゃえ♪


 一覧には、何も無い状態にしておいた。

 だって、よく考えてみたら、暫くはお家付近から動かないと思うし、最低限必要な物は魔導鞄(マジックバッグ)に入ってるしね。

 そう言えば、魔導鞄にも“お金”って在ったよね?

 お財布代わりのおっきい巾着が。


 ……………。


(ぁ、このクッキーさくさくしてる♪)


 現実逃避…最初に持ち物確認した時もしたなぁ…。

 金貨がいっぱいだったから、後回しにしちゃったんだっけ。

 魔導鞄はお部屋に置いて来ちゃったんだよね。

 …よし! お部屋に戻ろう!



 *~*~*~*~*



 ただいま~♪

 フフフフフッ。

 お部屋に戻って来ましたよ。

 ええ、ええ、勿論レグルスに運ばれましたとも!

 だからっ、階段は3歳児には“大変”なんだってばっ!!

 ぅも~!! 不貞腐れても許されると思います!


 ……うん。やさぐれてても仕方ないね。

 魔導鞄取ってこよう。

 クローゼットから、桜色のリュックを持って戻る。

 アンティークのテーブルセットで、さくさく確認致しましょう♪


 ええと…、お財布、お財布。

 在った! よっと!



 魔導鞄の場合は、【無限収納】と違って、アイテムウィンドウは存在しない。

 種類や個数が限定されてるから、忘れることも少ないしね。

 私のリュックは、魔導鞄とはいえ、小さい物みたい。

【解析】で見ても、【魔導鞄・小】だったしね。

 出し入れは、【無限収納】と同じ様な感じです。

 鞄に手を入れて、出したい物を思うだけで出てくるし、仕舞いたい物を鞄に入れる(?)だけで、見掛け以上の物でも収納出来る。


 中身を確認するのに、いちいち出さないといけないのは、ちょっと面倒だけど、普通の鞄よりは使い勝手がいい。

 クラウディアでは、“文明の発達”が前にいた世界より緩やか(ゆるやか)だ。

 急に必要な物があっても、すぐ手に入る状況には無い。

 だから、沢山の荷物が入る魔導鞄は、少々高価でも欲しがる人は多いみたいだね。


 おっと、話がずれちゃった。

 お金の確認しなくちゃね。



 引っ張り出した巾着を開けて、中から3つの袋を取り出しました。

 赤い紐の袋は、金貨が詰まってたけど、緑と黒の紐の袋は、まだ見てなかったよね。

 まずは、黒の紐の袋から確認しよう♪


 ───ジャラジャラ、チャリン──


 口を開けて、中身を出してみれば、大きさの違う銅貨が、大量に出てきた…。


 ………。


 え~と、どうしよう?

 袋…そうだ、袋! 【無限収納】に小さい袋が在ったはず!

 アイテムウィンドウから、【雑貨(小物)】のボックスを選んで、【小さい袋・中】を在るだけ全部取り出した。

 だって、この感じだと、他の2袋も大きさの違う硬貨が、一纏めに詰まってそうだもん。


 ──ジャラジャラジャラ─

 ───チャリン、チャリン、チャリン──


 ふうっ。仕分け完了です!

 重量計(魔道具)って便利ですね~♪

 銅貨と銀貨は、100枚ずつ【小さい袋・中】に仕舞います。

 金貨は数が少ないのに、1枚が高額なので、10枚ずつに分けて、より小さい【小さい袋・小】に入れます。


 黒の紐の袋には、〈小銅貨〉50袋分(5000枚)と、〈銅貨〉40袋分(4000枚)と、〈大銅貨〉25袋分(2500枚)の合計115袋、総額50万Gが。


 緑の紐の袋には、〈小銀貨〉50袋分(5000枚)と、〈銀貨〉30袋分(3000枚)と、〈大銀貨〉20袋分(2000枚)の合計100袋、総額1550万Gが。


 赤の紐の袋には、〈小金貨〉10袋分(100枚)と、〈金貨〉3袋分(30枚)と、〈大金貨〉3袋分(30枚)の合計16袋、総額3400万Gが、入ってました。


 ………5000万G……。


 お母さん、本当に加減とか自重とか……。

 ぁ、魔導鞄にあったお金も合わせると、所持金の総額が1000億Gですね…。


 うん。取り出し方を考えよう!

 折角小分けにしたんだし、普段使う分と予備の分にも分けとけば、なんとかなるよね♪

 魔導鞄には、大きい袋に纏めれば、5袋は収納出来るんだもんね。


 最初に入ってた巾着は、【無限収納】に仕舞って、別の袋を2つ準備。

 紐の色は、青と黄色! これを普段用にします!

 青の紐の袋には、銅貨2袋(1万G)10枚(500G)ずつに分けた【小さい袋・小】を20個。

 黄色の紐の袋には、銀貨1袋(10万G)10枚(1万G)ずつに分けた【小さい袋・小】を10個。


 元の袋は、予備用だね。

 黒の紐の袋には、銅貨3種類の残り【小さい袋・中】113袋(49万G)

 緑の紐の袋には、銀貨3種類の残り【小さい袋・中】99袋(1540万G)

 赤の紐の袋には、金貨3種類全て(3400万G)を仕舞います。


 よし! これで、“◯色の紐のお財布”で取り出せるよね。

 使った分だけ、予備から補充する様にすれば、大丈夫でしょう!


 さて、片付けも終わったし、お母さんに伝えてお出掛けしましょう♪

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