時間って早く過ぎるよね~♪ もちょっと、ゆっくりしたい気も…。
短いです。スミマセン。
「はぁ。ヴォルケーノドラゴンが友人とは…。ユナちゃんは、シアさんに似て規格外なんだねぇ」
温かいお茶で一息吐いて、最初に声を出したのは、ディラン小父様です。
「カーチェ……規格外とはなんだ、規格外とは!
ユナもシアも、対象の価値に関係無く、優しくあれる素晴らしい女性なだけだ!
嫌な言い方をしないで貰おうか」
お父さんが小父様に文句を言ってますが、“規格外”ってどういう意味でしょう?
何かの規格から外れている物の事…だとは、理解出来るんですが…。
………規格………?
友人枠? の大きさ…かなぁ?
ドラゴンさんがお友達っていうのは、珍しいの?
「…そういや、ユナ。お前、他にもドラゴンの知り合い居るのか?
なんか、すんなり受け入れてたから疑問に思わなかったが、ヴォルケーノドラゴンを相手にしてても、全く動じて無かったよな?」
「? ぁい。いましゅよ?」
「…いるんですね…」
エディ兄さんの不思議そうな問いに、私は素直に頷きます。
私の返答を聞いたルクレヒト様が、ちょっと困ったお顔で、小さく呟いてました。
以前、ドラゴンさん達の郷に、お邪魔した事があるので、リムくらいの大きさなら、驚きすらしませんよ?
長様なんて巨大過ぎて、お目めだけでも、小さめの帆船くらいの大きさがありましたから…。
………。
あれは、ちょっと怖かったです。
突然、紹介したい相手がいるって連れ出され、出向いた先で全貌の分からない、白濁した半透明な壁の前に立たされましたから。
うっすらと金色を帯びたその壁の正体──ドラゴンさんの目でした──を知った時、失神しかけたのは、ある意味では印象深い思い出です。
今でも思い返すと、ちょっと魂が抜けかけますが…。
と、それは置いておいて、お友達になったのは、リムが初めてですが、ドラゴンさん達とは、友好的な関係を築いてあります。
ドラゴンさん達から素材を提供してもらったり、御返しに手料理を差し入れてみたり、ラディオールの街の人達と変わらないお付き合いを、させてもらってます。
「…やっぱり、規格外じゃない?」
「だから! 規格外言うな!」
「………二人とも? いい加減になさらないと、退場させますわよ?」
「「………ごめんなさい」」
私とエディ兄さんの会話に、小父様とお父さんが再び口論を始めようとしましたが、アリア小母様が真顔で宣言したことで、早々に終了しました。
小母様、凄い! 格好良い!
お母さんも格好良いけど、小母様も憧れま───
「………腹減った…」
「ふぇ!? エディにぃに!?」「…エディ?」
ボソッと聞こえた兄さんの言葉に、意識を引っ張られ、ルクレヒト様と一緒に驚愕します。
「「さっき、おかしたべちゃ〈食べました〉よね?」」
ぁ、ルクレヒト様とハモった。
と、それより!
お腹空いたって、どういうことですか!?
リムが来る前、大量に並べたお菓子を、アルタイルと2人で片端から片付けてましたよね!?
今だって、お茶と一緒にポツポツ摘まんでましたよ!?
「ん~、でも、もうすぐ昼時だぜ? 菓子みたく甘くて軽いのじゃなく、ガッツリ腹に貯まる味の濃いモン食いてぇ」
「…にぃに…」
………。
最近、エディ兄さんの胃袋は、ブラックホール化でもしてるんですかね?
太りますよ?
というか、見てるだけで、胸焼けしそうです。
*~*~*~*~*
まぁ、お腹が空くのは、元気な証拠♪
という事で、お昼ご飯を作りましょ~う♪
ガッツリ食べたいとのエディ兄さんのリクエストですが、流石に他のみんなが辛いと思うので、軽めで行きましょう。
何が良いかなぁ~♪
ん~、よしっ!
サンドイッチ各種と、お野菜たっぷりコンソメスープ、サラダ代わりにトマトのカプレーゼで、どうかな?
全体的にお野菜ベースにして、所々──サンドイッチの具材が妥当?──にお肉やお魚を配置、あとは副菜でなんとかしましょう!
メニューも決まったし、早速作ろう♪
お手伝いは、お父さんとエディ兄さん。
ヒュー様達には、ゆっくりしていて貰いましょう。
ではでは、れっつ・くっきっんぐぅ~っ!
「え~と、パンは食パンと、バケットとバターロール……。ユナ、あとは何使う?」
「んとねぇ、ベーグゆ!」
「お~、ベーグルな! 了解~ぃ♪」
「ユナ、下拵えは終わりましたよ」
「わぁい♪ おとぉしゃん、ありがとぉ~♪」
3人で楽しくお料理します。
お母さんやお姉ちゃん達がいないのは、ちょっとだけ……本当にちょっとだけ! 寂しいですが、それを忘れていられるくらい、みんなが一緒です!
寂しくても泣かないもん。
そろそろ穴埋め投稿もしたいのですが、まだ少しテンパってます。
もう少しお待ちください。