いらっしゃいませ、お客様♪ 今日も今日とて、楽しい1日が始まります!
またもやお休みしてしまい、スミマセン。
今回は体調不良ではなく、多忙です。
勿論、近々穴埋め投稿はするつもりです。
が、何故か金曜日に用事が集中…。
投稿が滞るかも知れません。
楽しみにしていてくださる読者様には、本当に申し訳ありません。
突然休載する事が続くかも知れませんが、穴埋め投稿はするつもりで居ますので、気長にお待ちいただけると幸いです。
「ユナ~、カーチェ達、着きましたよ~」
「はぁ~い♪」
わぁ~い♪
ヒュー様達が来ました♪
本日は、一週間前の約束通り、領主様一家がお供も無しに、家族4人で我が家を訪問してくださいました!
良いんですか!? 貴族様ですよ!? と、不安はありましたが、とうの領主様夫妻は、にっこり笑顔で大丈夫だと宣言してくださいましたとも。
あの日、お風呂場で逆上せ、気を失った私は、お母さんとのお話も出来ずに、気が付いたら翌朝でした。
まぁ、起き抜けの衝撃が強すぎて、色んな事が頭から飛びましたが……。
あの日……。
領主邸から自宅に戻った翌日。
あの朝は、本当に驚きました。
*~*~*~*~*
─5日(一週間)前・回想─
「ふわぁ~………あさでしゅか……」
寝惚けた頭で、自分の状況を思い返します。
確か……。
昨日は、領主邸で過ごして…、夕暮れ間近に帰宅して…、ご飯を食べてお風呂に入って………。
あれ? どうしたんでしたっけ?
え~と、あ! そうでした!
お風呂場で逆上せちやったのでしたねぇ。
疲れてたのかなぁ?
はっ!?
お母さんとお話してません!?
毎日お話しようねって…約束…した…のに…。
「ぅえっ、っく、ふぇぇぇん」
悲しくなって、起きたばかりなのに涙が溢れ出します。
一緒に寝ているお父さん──流石に大人一人に子供4人だと狭いので、お姉ちゃん達は隣の子供部屋に寝ています──を起こしてしまいそうですが、涙が止まりません。
『ユナ~、起きた~?』
唐突に窓辺から聞こえた声に、涙を拭いつつ薄布の向こうを見ると、窓の桟の辺りに、丸い小さな塊が吊るされていて、風も無いのにユラユラと揺れています。
?
…? ………!?
アルタイル!?
な、なんでグルグル巻きなんですか!?
しかも、逆さ吊り!?
あまりの驚きに、涙が止ま………いえ、引っ込みましたよ。
慌ててベッドから脱け出し、アルタイルの元へと急ぎます。
「ぁ、アりゅタイゆ、だいじょ~ぶ? いま、おろちてあげゆ!」
『ユナ、下ろさんでいいぞ。自業自得だ』
『体調の悪い幼児の頭を、羽根でとはいえ叩くなど、許容致しかねますからね』
「で、でもぉ…」
『大丈夫だ。俺達の身体は、高位精神体……つまり、クラウディアの理から、多少逸脱した器だ。
あの手の拷問は、冗談の範疇で済む』
『一晩吊るされた程度では、私達の身体には、僅かな負担さえ有り得ませんよ』
………。
でもでも!
見てる方が辛いです!
わたわたと慌てつつ、アルタイルへと手を伸ばします。
んん~~っ! せいっ! やぁっ! むむむ。
ぁ、これ使いましょう! よい…しょっ…と♪
んにぃ~~~っ! とぉっ! このっ!
もちょっと! えいっ!
『あわわわわ!? ユナ!? ユナ! あぶ、危ないぃ! ちょ!? レグルス! シリウス~!』
「はう………とどかにゃい」
大分高い位置に吊るされているので、私の身体だと背伸びをしても、跳ねても届きません。
椅子まで使って、手を伸ばしてみますが……駄目。
頑張って何度も跳ねてみましたが、全然無理です…。
というか、椅子がグラグラして、上手に跳べません。
泣いてもいいかなぁ。
んにゃ? アルタイル?
ひょえっ!?
『何をしている! 危ないだろう!』
『ユナ!』
───ボスンッ。
「とわっ!? お? ととと!? ユナ?」
ちょっと疲れて、椅子の上で黄昏ようとしたら、首の後ろを支点に、ぐいっと引っ張られた感覚と共に、瞬きの間に世界が回る。
あれ?
窓の所に居た筈なのに、なんでベッドの上?
ぁ、お父さん起こしちゃった…。
状況確認の為、窓の方を振り向けば、元の大きさに戻ったシリウスが、さっきまで私が台にしていた椅子を片前肢で押さえ、レグルスがやれやれといった体で、安堵の表情で緩く首を振っていました。
………。
レグルスに投げられた?
急ぎの時の騎乗と同じように、首の後ろを咥えて、放られたみたいです。
いや………慣れましたけどね?
ちっちゃい子の持つ、ぬいぐるみ宜しく、ぽいぽい放るのは、如何なものか…。
投げられる先は、常に柔らかくてクッション性の高い場所ばかりとはいえ、びっくりするんですよ!
今日なんて、ベッドに寝ていたお父さんを起こしちゃいました。
私だけなら、びっくりしようが、多少痛かろうが構いません。
でも、他の人を巻き込んじゃいけないと思います!
なんだかんだと騒ぎつつ、アルタイルを解放し、お父さんに事情説明を求められ、レグルスとシリウスに叱られたりしていた所に、お姉ちゃん達が飛び込んで来てと、慌ただしく1日が始まりました。
昨夜お話出来なかった分も、お母さんと沢山話して、今日も朝から元気です♪
─回想・了─
*~*~*~*~*
「わぁ~い、いらっしゃいましぇ!」
玄関ホールまで、お出迎えです。
一週間前──領主邸だったので、普段着でも多少窮屈そうな装いだった──とは違って、動き易そうなお洋服に、軽くて丈夫そうな使い込まれた革鎧、帯剣姿の領主夫妻様が、楽し気にお父さんとお話してます。
慣れた様子に、元高ランク冒険者の貫禄を感じます。
「ユナ! 来たぞ!」
「こんにちは。早速お邪魔しに来ましたよ」
ヒューバート様も、ルクレヒト様も、ご両親と同じ様に、動き易そうなお洋服に、こちらは真新しい革鎧、腰には大きめのナイフ。
新人冒険者みたいですね。
何はともあれ。
「いらっしゃいましぇ! ようこしょ、わがやへ♪」
体調不良が回復傾向にあったのに…。
妹の出産─あと一月半くらい─が近付き、わたわたと忙しなくなってきました。
私事による投稿の不定期加減に、読者様に見捨てられないかと、戦々恐々としている今日この頃。
寛大な読者様方に救いを感じています。
不定期になりつつあるとはいえ、2週に1度は必ず投稿します!
前書きに記載した様に、長い目で見守ってやってください。
今暫くは多忙ですが、落ち着き次第金曜日の週一投稿へと戻します!
頑張りますので、よろしくお願いいたします。