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女神様の娘になりました。  作者: 峠岬 嶺
第7章─新たなお友達? それとも好敵手? 歳上の男の子は、未知の存在です!
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お帰り前の憂鬱案件。ドタバタ騒ぎが我が家の日常です♪

な、なんとか書けたぁ~。


スミマセン。

まだ体調不良が尾を引いている作者です。

短いですが、取り敢えず1話投稿します。

「──では、帰りますよ。子供達」


 お父さんが探検途中の私達と合流し、サクッと帰宅を促しました。

 領主邸の探検は、流石に1日では終わりませんでしたね。


「え!? もう帰るのか!? 暫く滞在するんじゃないのか!?」


 ヒュー様がお父さんの言葉に驚いてます。

 ルクレヒト様は仕方無さげに苦笑してますね。

 ちょっぴりですが、寂しそうな感じです。


「ん~、あたし等がこの邸に来たのって、父上の暴挙による緊急措置なんだよ。

 だから、自宅を放置しっぱなしなんだ」


「早めに戻らないと、薬草園なんかが大変な事になってそうよね」


「…お家…埋もれ…る?」


「あ~、やたら元気だよな。うちの薬草」


「薬草に限らず、畑の野菜達もですよ」


 ヒュー様に事情を説明するラル姉さんに続いて、フォルお姉ちゃん、ベル姉様、エディ兄さん、クリスお兄ちゃんが遠い目をして頷きます。


 そうなんですよね…。

 うちの植物さん達は、何故だかとっても元気なのです。

 朝に収穫した筈なのに、夕方には再び収穫が可能で、成長抑制の魔法薬を撒いてみたり、フォルお姉ちゃんが育成制御の魔法を使ってみたりと、適時調節をしてるのですが…。


 私達が倒れたのが、昨日の夕方。

 そのまま領主邸に運ばれ、急遽お泊まりが決定したので、実質丸1日放置している現状です。

 どうなってるかは………考えたくないですね。


 薬草って、放って置くと、たまに変な進化を遂げる子がいるんですよね…。

 収穫した後ですら、下処理を忘れただけで、進化だか変化だか判断のつかない成長を遂げた子もいました。

 扱いに国の許可が必要なのも納得です。


 因みに、お母さんとお父さん、クリスお兄ちゃんは許可証を持ってます。

 お姉ちゃん達は、許可証が無いので、薬を扱う事は出来ませんが、製作(作るの)は可能です。

 売買が出来ないだけで、家庭の常備薬的な簡単なお薬は、どこのお宅でもわりと自作されてます。


 各家庭に伝統的なレシピもあったりします。

 ただし、効果の程は知れたもの。

 一般的な常備薬は、大抵簡単な煎じ薬か、ポーションと呼ばれる薬液で、作り方も凄ぉ~く雑だったりしますね。


 ぁ、話がズレましたね。


ラディオール(この街)の近くに転居してきた挨拶も済ませましたし、フォル達の気が向けば、いつでも会えます。

 今日のところは、帰りますよ」


 ん? あれ?

 お引越しの事、今まで伝えてなかったんですか!?

 お友達なのに!?


 お母さんと街に来た時は、領主様との面識がある事を知らなかったので、挨拶が冒険者組合(ギルド)のみだった事を疑問に思わなかったんですが…。

 お父さんと会った後、お父さんやお兄さんズは、街に来ていた筈ですよね?


 ちょっと寄り道して、報告くらいしてあったのかと思ってましたよ。

 まさか、昨日の騒動で初めて報せたなんて思いませんよ!

 駄目ですよ!

 報告はちゃんとすべきです!


「……おとぉしゃん……いじわりゅ…?」


「!? いやいやいや。ユナ!? 私は意地悪なんてしてませんよ!?

 え~と……、つまり……、そのぉ………」


 まさかとは思いながらも、お父さんを悲しげに見上げれば、お顔の前で両手を振りつつ、全否定をされました。

 ちょっと安堵して、それなら何故に報告していなかったのかと小首を傾げたら、お父さんが困った様な、言い難そうな様子で言葉を探してます。


「「「………あぁ」」」


「「………忘れてたんだな〈ですね〉…」」


『『『………ラズヴェルト様だからな〈ですからね〉……』』』


 お父さんの様子を見て、お姉ちゃん達は納得の声を洩らし、お兄さんズが溜め息と共に予想を告げ、レグルス達が遠い目をして頷いてました。

 ………。

 そういえば、“お父さん天然疑惑”がありましたね。


 ま、まぁ、それはそれとして。

 良かったぁ~。

 お父さんも意地悪した訳じゃなくて、ちょっぴり忘れちゃってただけなんですね。


「~っ、そうですよ!? 忘れてましたとも! すみませんね!

 カーチェにもルースにも怒られましたし、グランバルトには呆れられましたよ!」


 ………。

 お父さんが、拗ねてます。

 プイッとお顔を背け、私達と目を合わせない様にしてます。

 お父さんは、時々可愛いですねぇ。

 普段は頼り概があって、強くて格好良いのですが、たまに可愛いんです。


「「………」」


 ぁ、ヒュー様とルクレヒト様がびっくりしてる。


「…な、なぁ。あの人、本当にSランクの冒険者か?」


「あ~、すまん! 憧れをぶち壊したのなら、父上に代わって謝る。

 …が、父上は確かに世に言う所のSランク冒険者だ」


『『『………』』』


 ヒュー様とラル姉さんがこっそり何かを言い合ってます。

 小声なので、私は聞き取れないのですが、聞こえたらしいレグルス達が、揃って真顔で沈黙してます。

 ? 何を言ってるのかな?


「御父様、拗ねないでください。ほら、帰るのでしょう?」


「……父様(ととさま)…面倒臭い…」


「「「「!? ベル!」」」」


「!? ベル!? べ、ベルがっ、ベルが面倒臭いってぇ~。ユナ~」


 フォルお姉ちゃんが(なだ)めていたのに、ベル姉様がぼそりと呟いた言葉で、お父さんが驚愕した後涙目になって、助けを求める様に私に抱き付きます。


 ベル姉様は、時々お父さんに辛辣です。

 基本的には何事にも物怖じしませんし、常に冷静に見えるのですが、面倒な事や面白味の無い事が嫌いで、家族が関わる事には一番反応が早いのがベル姉様です。

 ただ、今回はお父さんの開き直りが鬱陶しかった模様。


 何か微妙に場が混沌としてますね。

 どうしましょう…。

 帰る帰らない以前に、この状況をなんとかしてくださぃ~。

宣言直後に沈んだ峠岬です。

先週は投稿出来ず、スミマセン。


前書きに書いた通り、いまだに体調不良を引き摺ってます。


先週分の穴埋めは、次週に2話分投稿する形で行いたいと思っています。

ただ、作者の体調が微妙な為、約束反古になる可能性が……。

その場合は、翌週に延期させていただきます。


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