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女神様の娘になりました。  作者: 峠岬 嶺
第6章─賑やかにレッツゴー♪ 街中散策も、楽しいイベントでっす!
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始めてのお泊まりは、よく知らない場所。…でも、お父さんのお友達のお家です。

「はふぅ。いいおゆでちたぁ。ゆじゅのかおりが、しゃわやかだったねぇ」


 大浴場でお姉ちゃん達と温まり、先程目覚めた時に居たお部屋へと戻って来ました。


 客室にも簡易浴室があるのですが、広いお風呂が別の場所にあるので、そちらを使わせてもらいました。

 簡易浴室だと、姉妹4人で一緒に入るのは、ちょっと無理そうだったので。

 しかも、大浴場なら掛流しのお湯も、簡易浴室だと湯量を調節しなきゃいけませんし、温度調節──沸かし直しには魔導具が必要──を小まめにしたりと、手間が余計に掛かります。

 なので、どちらか選ばせて貰えるとなった時に、大浴場の使用をお願いしてみました。

 快く許可してくださった領主様にお礼を述べて、大浴場へと向かえば、本日の湯には柚子の実が浮かんでました。


「家でも今度やってみるか?」


「薬草湯や、香草湯なんかも、良さげね♪」


「…鉱石も…」


「ぅ? こうせき? おふりょに?」


「…うん…色んなのがある…。

 …()に浸けると…泡が出るの…とか、…湯の色を変えるの…とか…。

 …勿論、効能もある…。…例えば───」


 ベル姉様の鉱石講座が始まりました。

 フォルお姉ちゃんの薬学講座でも思いましたが、流石は女神様。

 知識が深くて広いです。

 私には、一般的な知識が刷り込まれているだけなので、まだまだ知らない事の方が多いですね。

 勿論、現物があれば、【鑑定】スキルで確認しますよ?

 でも、その場その場で、確認作業をするのは、あまり誉められた行為では無いのです。

 お勉強は必須項目ですよねぇ。


 実際、【鑑定】は複合技能(スキル)なので、所持している人は少ないのです。

 通常技能(スキル)である【物品鑑定】【無機物鑑定】【生物鑑定】を、揃って(・・・)所持して始めて複合スキルの【鑑定】が使える様になるんですから、稀少性は高くなります。

 通常スキルのどれか1つ、もしくは2つを所持している人は、普通にいるので、そのくらいなら自ら暴露したりもします。

 ですが、複合スキルや上位スキルは…。

 所持している事を知られれば、どんな状態になるのか、考えるだけでも……オソロシイ……。


 まぁ、私の所持技能(スキル)は、どれもそんな感じになっちゃう訳ですが…。

【鑑定】どころか、上位技能(スキル)の【看破】と【隠蔽】も所持しているので、最上位技能(スキル)【解析】に統一されちゃってますもん。


 ウフフ。そりゃあ、お母さんも心配し過ぎなくらい心配しますよねぇ。

 クラウディアに来て、落ち着いて刷り込まれた知識を確認したのは、お姉ちゃん達と会えてから数日後でしたが、驚愕の嵐でしたよ。

 説明されていたとはいえ、私の認識が甘かったです。

 お姉ちゃん達が、誘拐を警戒したのも頷けました。


 ぁ、お母さんには感謝しか無いです。

 この状態は、お母さんが故意に起こした訳じゃ無いですし、何より、きちんと謝罪されてますしね?

 あんなに申し訳なさそうなお母さんは、始めて会った“巻き込まれ事故の謝罪時”以来でしたから。


 ベル姉様の鉱石講座を聴きながら、思考が変な方に跳んでます。

 集中力が落ちてますね。


「ベル、そのくらいでストップ!」


「だな。今日は疲れてるし、早めに寝た方が良い。ユナ、母上に挨拶しておいで」


「…ん…ごめん。…つい…」


「ぁい。めがみじょうは…リュックのなか~。…どこにおこう…」


 むぅ。眠いせいか、滑舌が悪いですね。

 そういえば、今日は後半、興奮や緊張で噛み噛みでしたねぇ。

 発音が怪しい事この上なかった気がします。


 取り敢えず、女神像は窓際のティーテーブルに置きましょう。

 窓を背にして置いて、カーテンを開けば、小さな像でも、月明かりが映えて、綺麗です。



*~*~*~*~*



『お母さん、お母さん聞こえる?』


 御祈りの形に手を組んで、目を閉じてお母さんを思います。

 ティーテーブルが私の視線と同じくらいの高さなので、今日は立ったままです。


『ユナ。大丈夫だった!? 風邪をひいたりしてない!?』


 焦った様なお母さんの声に、心配してもらえた嬉しさと、心労を掛けた悔しさが浮かびます。


『大丈夫だよ。水分はレグルスが直ぐに乾かしてくれたし、その後は暖かい場所にいたせいか、全然元気!』


『良かったわ。あの瞬間を“窓”から見てたから。

 なんとか思い留まったけど、無意識に顕現しかけちゃったもの。

 あの子達、天罰とか必要かしら………ね?』


 ひょわぁぁぁ。

 お母さんが怒ってます!?

 天罰って、なんですか!?

 と、取り敢えず、話を逸らす方向で…。


『お母さん! 今日はね、色んな事があってね、色んな人に会ったんだよ!』


 お母さんの気を剃らすためにも、今日あった事を報告します。

 思いの外、色んな事がありましたからね。


 ベル姉様とラル姉さんの思い掛けない帰宅。

 お父さんとの始めてのお出掛けと、悪者さんの受け渡し。

 お姉ちゃん達や、お兄さんズとの街中散策。

 お姉ちゃん達とお揃いのリボンと、始めてのプレゼント。

 冒険者組合(ギルド)での騒動と、モル兄との再会。

 噂の真実と、ギルドの面白い職員さん達。


 まだまだ話は尽きなくて、お母さんに聞いて貰える事が嬉しくて、時間が全然足りません。

 とうとう睡魔が襲ってきて、必死に善戦するも、最後には屈伏するしかありませんでした。

この章、『女神様の娘に…』最長ですね。

グダグタでスミマセン。

σ( ̄∇ ̄;)


一応、この話でこの章は終幕? です。

が、形的に次章に続きます。

(-""-;)


だって、ユナちゃんがお家に帰れなかったんですよ~。

あの子達は、作者の都合お構い無しに、勝手にお泊まりしやがりました!

!Σ( ̄□ ̄;)


何してくれてますか!?

(`Д´≡`Д´)??


続きの展開考えるのは、作者なんですよ!?

…くっ! 逃げてやるぅぅぅ!

。・゜゜(ノД`)

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