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女神様の娘になりました。  作者: 峠岬 嶺
第6章─賑やかにレッツゴー♪ 街中散策も、楽しいイベントでっす!
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起きたら其処は…。所在確認は大切だよね?

ただいま戻りました~。


最近、ユナちゃんの言葉づかい(頭の中の方ですが…)が、なんか堅い?

いや、其処は『クラウディアに馴染んだせい』ということに、しておきたいと思います。


序章を振り返ったり、1・2章を見てみると、性格がどんどん変わってる…。

良いんですかねぇ、コレ。←他人事?

 ふわぁぁぁぁ。

 よく寝たにゃあ…。


 ………。

 はっ!

 頭の中でまで噛んだ!?


 目が覚めたのは、見覚えは無いのに、自宅のベッドと同じ様な、天蓋付きベッドの上でした。

 寝惚けた頭で、可笑しな判断を下しながらも、取り敢えず現状把握の為に、起き上がって辺りを見渡します。


 ぁ、お姉ちゃん達も一緒に寝てたんですね。

 ちょっと安心しました。


 私の右側にはベル姉様、左側にはラル姉さんとフォルお姉ちゃんが寝てます。

 “知らない場所に1人”といった状況ではなかった事に安心は出来ましたが、お父さんやお兄さんズ、レグルス達が居ません。

 一度は安堵しましたが、再び不安に襲われて、泣きそうになりながらも、何時も一緒に居てくれる存在を求め、呼んでみます。


「レグりゅス~、シリウしゅ~、アゆタイりゅ~ぅ」


 お姉ちゃん達を起こさない様に、小さな声で。

 だけど、耳も良いレグルス達ならば、拾える大きさの声で。

 囁く程度の声でも、レグルス達は、かなりの距離で拾ってくれます。

 近くに居れば、直ぐにも反応してくれるはず…。


『起きましたか』


 安堵を含んだ柔らかな声音が頭に響き、振り向くと枕が山積みにされた向こう側に、元の大きさのシリウスがいます。

 どうやら私達は、ヘッドボードに寄り掛かる様に寝そべるシリウスのお腹に、枕を山積みにして、それに埋もれる様に寝ていた模様。

 ベッドの広さも、自宅のベッドと同じくらい…なのかな?


『ん~、ユナ、起きたぁ~』


 枕の山の中から、起き抜けなのか、足取りの覚束無い、小鳥姿のアルタイルが、もそもそと這い出て来ました。


 ………。

 埋もれてた…の?

 え!? 私、アルタイルを潰してましたか!?

 それ以前に、もしや、私が埋めました!?


『むぅ~。寝苦しいと思ったら、沈んでた~』


 ベル姉様と初めて会った時の、“枕の山 in アルタイル”再び!? と瞠目する私を他所に、アルタイルが不機嫌そうに枕の山を足蹴にしてます。


 げしげしと枕を蹴る小鳥の姿は、なんとなく和むと同時に、絶大な安心感を与えてくれました。

 取り敢えず、アルタイルが何時も通りならば、例え知らない場所に居る今も、この場所が安全なのは確約されてる証拠ですよね。


 何より…、良かったぁ~、埋めて無かった!


「ちリウしゅ、ここ、どこ?」


『領主邸です』


「………ぅ?」


『領主邸です』


「………お()ろ?」


『の一角にある、客間ですね』


 滑舌の悪い、疑問形の確認を、シリウスは正確に聞き取り頷いてくれます。


 城ですかぁ~。

 そうかぁ、あのお城かぁ~。


 街の真ん中、やや西寄りにあるはずの領主邸。

 第4防護壁の向こう側。

 遠目でチラッと見ただけのお城は、派手さより堅実さを追究した要塞型でしたね。

 夢の国や物語の中の洗練された優美さより、西洋の戯曲や舞台で表現される実用性を優先した雰囲気のお城のはずです。


 ………。

 それはそれとして、何故ここに?


「おとぉしゃんは?」


『『お説教中です〈だよ~♪〉』』


「………ぉ?」


『『お説教中です〈だよ~♪〉』』


「………レグルしゅ?」


 シリウスは勿論だと深く頷き、アルタイルは楽しげに肩を揺らしています。


 お父さんはお説教中…。

 多分、する方(・・・)じゃなくて、されてる方(・・・・・)ですね。


 え~と、もしや、レグルスが最強ですかね?

 まぁ、広場での一件は、お説教案件ですよね。


 あれ?

 じゃあ、お兄さんズは何処に?


「エディにぃちゃと、クリしゅおにぃたんは?」


『二人は練兵場です』


「………たんれん?」


『いえ、領軍の騎士や兵士を相手に、複数組手ですよ?』


 え"!?

 お兄さんズは、何をしてるんですか!?

 鍛練なら兎も角、複数組手って……。


 寝起きで回転の鈍い頭を、驚愕という衝撃が襲います。


「───っ!? けが! けがしにゃい!? あぶにゃくない!?」


『大丈夫じゃないかなぁ~♪ ラズヴェルト様以上に~、強い気配は無いよ~。

 エディとクリスなら~、苦戦はしても負けないよ~♪

 …ちっちゃい怪我は、沢山出来そうだけど…』


 アルタイルが気軽に保証してくれたので、一応安心です。

 最後にボソッと何か呟いてましたが、聞き取れませんでした。

 でもまぁ、お兄さんズが無事なら良いのです♪


 取り敢えず、家族全員の所在確認は出来ました。

 皆近くに居るようなので、漸く完全に安心しましたよ。


 でも、私達は何故に領主邸に居るのでしょうね?

 シリウスは説明してくれませんし、アルタイルは苦笑してるだけ、お姉ちゃん達は私と寝ていた様なので、多分分からないでしょうし……。

 お父さんとレグルスの所に行ってみるべきでしょうかね?

 お説教するレグルスは、ちょっとだけ恐いのですが…。

 お兄さんズの所は、確実に邪魔になりそうなので、最初から除外します。


 体術は、ラメル姉さんに師事して、練習を始めていますが、3歳児である以上、まだまだ守られる側でしかありません。

 誰かを、何かを守るには、技術も足りず、能力も発現していない。

 それでも、気持ちは守る側のつもりです!

 大人になる頃には、お兄さんズやお姉ちゃん達に追い付ける様に、色んな事を頑張りましょう!

 好奇心の強い今の内が、きっと最も吸収率が高いはずです。

 いっぱいお勉強するぞ! お~!


 ………。

 あれ? 何を考えてたんだっけ?

相変わらず、思考があちこちに逸れる悪癖は直らず。

ユナちゃん…。


いや、作者もこんな感じで、ユナちゃん以上に、ちょいちょい思考の逸れる、残念な頭の持ち主なんですが…。


ところで、来年から『今の投稿間隔』を変えようかと考えています。

取り敢えず、週一投稿に変えてみて、もう少し頑張れそうなら、週に二回は投稿しようかと思います。


まぁ、今月は今まで通り、今日から偶数日投稿で。

約2週間は、頑張る所存です♪

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