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女神様の娘になりました。  作者: 峠岬 嶺
第6章─賑やかにレッツゴー♪ 街中散策も、楽しいイベントでっす!
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噛み噛み自己紹介と、ちょっと遅めのお昼ご飯。

 紹介されました!

 ご挨拶は大切です。

 ちゃんと自己紹介しますよ~♪


「トリしゅちンおじぃちゃま、レミィおねぇしゃま、はじめまして。ユナです。

 はやはなつゅき(早花月)のさいしょのひに、3さいになりまちた。

 よろしくおねがいしましゅ!」


 ………。

 うわぁ~ん。

 噛み噛み滑舌、絶好調~。

 相変わらず、サ行とタ行は天敵です。

 一時期なんか、言葉になってなかった事もありました。


 ラメル姉さんが言うには、転移体に精神を移した場合、お姉ちゃん達みたいに一部であれば、一切違和感無くすんなり馴染むけれど、私みたいに全部を馴染ませるには、クラウディアでの三ヶ月程の訓練が必要らしいです。

 その為、身体年齢に関係無く、滑舌が悪くなったり、行動が幼くなったり、感情の起伏が激しくなったりと、悪影響みたいな症状が出るんだって。


 ………それって、副作用?

 滑舌の悪さが、クラウディアに来た当初、一時的に悪化した事があったけど、それが転移体と精神が馴染み始めた証拠だった様です。


 まだ、完全に馴染んでいないので、焦って早口になったり、興奮して勢いがつきすぎると、呂律が回らなくなるのも、身体年齢以上に、その症状のせいじゃないかと言われました。

 恥ずかしさはありますが、仕方無い事──自分の意思や努力だけじゃ、克服出来ない状態──に振り回されてても、楽しく無いので、今は気にしない様にしてます。


 ただし、それと羞恥心は別だよね?

 恥ずかし過ぎて、お顔が真っ赤ですよ。

 折角、紹介して貰ったのに、目を合わせられない私は、ダメ駄目さんです…。


「お~、トリ爺でいいぞ。宜しくな、嬢ちゃん」


 トリスティンお爺さんが、頭を撫でてくれます。

 雑な雰囲気を醸しているのに、撫でてくれる手は、とっても優しい。

 お母さんやお父さんの撫で方に似てる…。


「わ、私もぉ、レミィでいいですぅ。宜しくお願いしますぅ」


 ちょっと(ども)りつつ、はにかむ様に笑って、レミィお姉さまも、そっと撫でてくれました。


 語尾が伸びるのは癖なのかな?

 聞き取り難さはないけど、ちょっと新鮮。

 お母さんやフォーレお姉ちゃんやシリウスは、丁寧で──お母さんは、クラウディアではちょっと雑ですが──女らしい口調だし、ラメル姉さんやリュニベール姉様は、男の子寄りな口調なので、“ザ・女の子”な口調は、初めてですね。


「う? めうえ(目上)のひちょを、よびすてしゅるのは、ダメれすよ?」


 ぁ、「ひちょ」って言っちゃった…。

 人ですよ、人。


 それにしても、お爺さまもお姉さまも、呼び捨て推奨ですか!

 でも、目上の人を呼び捨てたり、敬称もつけずに声をかけるのは、如何な物か?

 元々、クラウディアに来る前から、大人に気軽に声をかけられる性格はしてませんでしたし、ちょっと気後れしちゃいます。


 いや、初対面でお母さんにハリセン攻撃しといて、何を言うって感じですが、あの時は結構自棄(やけ)っぱちな精神状態でしたし。

 普通に生活してる場所で、あの時みたいな精神状態になる事は、そうそう無い筈。

 なので、出来れば敬称をつけさせてください。

 ………駄目ですか?


「ん? なら、爺ちゃんで良い良い。随分、きちんと躾られとるのぉ」


「け、敬称は苦手ですぅ。さ、“様”は、やめてくださいぃ。せ、せめて、“さん”でお願いしますぅぅぅ」


 ♪ やりました!

 妥協案ゲットです。


「ぁい。おじぃちゃ、レミィしゃん、よぉしくおねがいしましゅ!」


 満面の笑みで、承諾しますとも♪

 お爺ちゃん、レミィさん、これから沢山お世話になりそうなので、宜しくお願いします。



 *~*~*~*~*



「ごっはん~、ごっはん~♪」


 只今、冒険者組合の食堂へ向かって、移動中でっす♪

 お昼寝してお腹もこなれてきたので、ちょっと遅めのお昼ご飯を食べるのです!


「うふふ。ギルド(うち)のご飯は、なかなか美味しいのよ♪」


「やったぁ~♪ おいちいごはんを、みんなでたべまちょう~♪」


 街の美味しいご飯屋さんを、モル兄に聞いたら、ギルドにも食堂があって、モル兄は大抵そこで食べるんだって。

 メニューも豊富で、値段も安いので、冒険者になると、老いも若いも関係無く、ギルド内の食堂を使用する人が、殆んどらしいです。


 どんな場所で、どんな料理があるのかなぁ。

 楽しみです♪



 *~*~*~*~*



 席に着いてから、メニューとにらめっこをして、2つのメニューの間で揺れ動く意思…。

 むぅ~。うどんか焼そばか…。

 麺が食べたいので、パスタや拉麺(ラーメン)──クラウディアにも、拉麺ありました! しかも、味噌!?──も捨てがたいのですが、気分的には甘じょっぱい麺が食べたい…。

 となると、醤油かソースが優先です。


「ん~、ん! きめました! おうどんにちましゅ♪」


 メニューから顔を上げて、堂々と宣言します。


 あれ? 私が最後ですか?

 すみません。お待たせしました。


 お昼時から、ちょっとずれてるとはいえ、食堂は結構な賑わいをみせてます。


 雰囲気は、大衆食堂というか、社員食堂かな?

 それぞれ数人の集まりで食事をしつつも、誰も彼もが知り合いみたいな雰囲気なのに、一定の距離感は常にある感じですね。

 昼間はこんな風だけど、夜は酒場みたいになるらしい。

 居酒屋さんな雰囲気かな?

 レグルスに念話で聞いてみたけど、『居酒屋?』と疑問が返ってきました。

 そりゃそうですね。

 いつか自分で確認しましょう♪


 注文品が運ばれて来たので、今は取り敢えず、ご飯です!


「ほわぁぁぁ。おだしのいぃ~におい♪」


 出汁を確りきかせた透き通る様な(つゆ)、麺を隠す様に盛り付けられた豚肉と長葱、彩りに蒲鉾さんが並んでます。

 見た目は肉うどん? といった感じで、関西風のおうどんみたいですね。


 さてさて、お味の程は?


 先ずは、お汁を一口。

 ほんわり香る出汁の味が、口いっぱいに広がります。

 お次は、麺ですね♪

 ちゅるるんと麺をすすり上げ、モグモグと良く噛みます。

 こしがあって、弾力が強いので、確り噛みますよ~。

 ただし、おうどん独特の歯切れの良さは、完璧でした。


「おいち~♪」


「うふふ。気に入った? 美味しいでしょ♪」


 ごっくんと飲み込んで、ホッと一息つくのと同時に、嬉しさが口から溢れます。

 美味しいご飯は、幸福の証ですねぇ。


 モル兄が微笑ましげに私を見て、楽しそうに聞いてきます。

 勿論、気に入りましたとも♪

 出来ればメニュー全制覇とかしてみたいです。

 お肉も長葱も、美味し~ぃ。

 ぁ、でも…。


「ぁい♪ …でも…かきあげ、のしぇたい…です…」


 あやややや。

 ポツリと滑り落ちた我儘は、聞かなかった事にしてください!

今月の投稿は、ここまでかな。

うわぁ…中途半端な。

(-""-;)


体調不良とストック切れが重なりました…。

書こうと思っても、目が回る~。

(@_@;)


次の投稿予定は、11月の16日。

では、毎度の事ながら、ストック作りに行ってきます。

暫くお待ちください。


根気強く、物語の続きを楽しみにしてくださる読者様、感想をくださる読者様、本当に有難う御座います。

弱音ばかりのヘタレ作者ですが、まだまだ頑張る所存です!

最後までお付き合い頂ければ幸いです。

(⌒∇⌒)ノ"♪

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