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94.鳥リベンジと印刷魔道具

5月21日8時、アキトたちはゲートを使ってLv5ダンジョン地下1階に来ている。アキトの今日の装備は大盾+大槌、戦闘時銃に持ち替えである。


アキトは今日も戦闘は皆にまかせ大槌でワームを叩き起こして進んでいく。アキトも銃で攻撃はしてみたものの、ペチペチ音がするだけで全くダメージは入らなかった。壁沿い10メートルを反時計回りに周っていると、午前の探索4時間、午後の探索1時間ほど進んだところで地下2階へのの階段に到着した。



《銃士》ジョブを入手しました。


《銃士》ジョブLvが5に上がりました。HIT+5 小回転スキルLv5


《銃士》ジョブが《強銃士》ジョブLv0に変化しました。


《強銃士》ジョブLvが5に上がりました。HIT+10 中回転スキルLv5


《強銃士》ジョブが《銃将》ジョブLv0に変化しました。


《銃将》ジョブLvが1に上がりました。HIT+11 大回転スキルLv1


《銃》熟練Lvが10に上がりました。 HIT+100% ヒットオーラスキルLv1



《○回転》は小から大に行くにつれ上位互換のようでスキルが上書きされていった。銃弾に回転を加えるスキルのようだが、銃が弱すぎて結局意味がない。銃はまともに武器として使える日が来るのだろうか。《ヒットオーラ》Lv1は10分間SPDを半分にする代わりにHITを倍にするスキルだ。


「入り口から東に行って時計周りするより大分早く階段についたね」

「前回は5日目に到着したんだっけ? 今回まだ3日目だから大分違うね」

「また最初からはないと思うけど次来る時は1日か2日で行けそう! 」


そんなことを話しながらアキトたちは地下2階へ下りて行く。


「地下2階は前回東方面に向かって壁に到着する前に指名依頼になっちゃったんだよね」

「そうだねー! 」

「今回も東方面でいいかな」

「うんうん」


アキトたちは東方面に進み始める。アキトは武器を弓に持ち替え周囲を伺っている。


「アキト、一体何探してるの? 」

「今日こそあの忌々しい鳥を撃ち落そうと思って」

「やる気あるねー! 」

「HITも115まで上がったからね。そろそろ当たるはずだ」


アキトは前回地下2階に来た時、鳥相手に全く弓が当たらず役立たず状態だったことを根に持っていた。


アキトたちがしばらく東に進んでいると10羽ほどの鳥が高速接近してくる。3匹ほどがそのまま攻撃態勢にうつり、残りは上空で旋回し隙を伺っている。ヨンが1匹、2匹と撃ち落しレンとダスカーが止めを刺す。1匹はアキトが撃った矢が羽にかすったのか速度が落ちゆっくりと落ちてくる。速度が遅くなったところをアカリのファイアーが撃ち落した。


「かすっただけでも当たりは当たりだ。もうちょっとLvさえ上がればヨンのようにできるようになる! 」

「アキト、話してないで残りも撃ち落してよ」


アキトが喜んでいる間にヨンが3匹、4匹、5匹と撃ち落す。アキトも「ごめん」と言いながら弓を撃つと今度は命中したようで鳥が落ちてくる。その間にヨンが残り全てを撃ち落した。


「ちゃんと当たるようになった! 」


アキトが胸を張っているが、周りは生暖かい目で見ていた。


「あとはもうちょっと矢を番える速度上げないとね」

「そうだな、本職のようにはなかなかいかないな」


そんなことを話しながら東に進むこと5時間、壁に到着できなかったがアキトたちは屋敷にゲートで戻ることにする。



《弓将》ジョブLvが5に上がりました。HIT+15 強射スキルLv5


《弓将》ジョブが《弓王》ジョブLv0に変化しました。


《弓王》ジョブLvが1に上がりました。HIT+16 貯射スキルLv1


《弓》熟練Lvが14に上がりました。 HIT+140%



《貯射》は矢にSPPを貯めれば貯めるほど威力が向上するスキルらしい。SPPを貯めるには時間がかかるので連射はできない。


「ダスカーさん、クロエさん、はやくはやくまどうぐやいこう!!! 」

「そんなに急ぐと転ぶぞ」


アカリが急かすので帰宅早々、アキト、レン、ヨンがギルドへ。ダスカー、アカリ、クロエが魔道具屋に向かうことにする。


アキトたちは乗合馬車でギルドに到着、受付さんのところへ向かう。


「魔石の換金お願いします。ポイントは3分割で」

「承りました、換金総額は3884万ポロンになります。ポイントは3分割しておきます」


アキトたちはお金を受け取り乗合馬車で屋敷に帰宅した。まだダスカーたちは帰宅していないようだ。アキトたちは食堂でダスカーたちを待つ間お茶を飲んで待つことにした。


「ダスカーたち遅いねー、何してるんだろう」

「またアカリが暴走してるんじゃない? 」

「ありえる・・・」


そして時間は少し遡る。


――――――ダスカー視点――――――


本日私は旦那様より大事な任務を承っている。アカリ様の使う印刷用の魔道具を安く買いつけると言う任務だ。アカリ様は見た目より大分行動が幼い、行動には細心の注意をはらわなければならない。


「ダスカーさんクロエさん、はやくはやく!! 」


急かすアカリ様に手を引かれ、私とクロエは魔道具屋に向かっている。転びそうになるアカリ様をさり気なく支えたりしながら魔道具屋に到着した。アカリ様は1人で販売員のところへ駆けていく。


「いんさつようのまどうぐどこですか!? 」

「印刷用といいましても色々なタイプがございますが、どのような物をご希望でしょう? 」

「『インクジェットプリンターの多機能タイプ』がいいです! 」

「その『いんくじぇっどぷりんのあきおうたい』とはどういう物でしょう? 」

「えーと、そのー、せつめいがむずかしい!! 」


アカリ様は凄い興奮した様子で販売員に話しかけている。販売員も目を白黒させて話を聞いているようだ。にほんご?という旦那様の故郷の言語を使っているのだろう話が進んでいない。クロエがすかさず間に入る。


「とりあえず色々見せて貰えばよろしいのでは? 」

「そ、そうですね。ご案内致します」


販売員の先導で印刷用魔道具の売り場に向かう。色んなタイプがあるようだ。価格帯も300万から800万ポロン、旦那様の出費を如何に抑えるかが私の任務、頑張らなければ。


「こちらがいいのではないですか? 」


アカリ様に一番安い300万ポロンの物を勧めてみる。アカリ様の目がクワッと開いた。時々アカリ様は物凄い迫力を出すことがある、ちょっと怖い。


「これじゃ、『葉書サイズ』しか、いんさつできないでしょ!? 」


よくわからないがアカリ様は気に入らないようだ。怯んではいけないと思うがあの人食鬼と呼ばれるオーガと対峙した時よりも大きなプレッシャーを感じる。負けじと睨み返すがアカリ様も睨みかえす。


馬鹿な!気づかぬうちに私は下を向いてしまっていた。これでは私が負けを認めたようではないか。アカリ様はフフンと言いながら一番高い800万の横縦幅80センチ高さ50センチもある大型の物を持ってきた。


「これがいい。ダスカーさんこれ、かって」

「それはちょっと高すぎますし大きすぎるのではないでしょうか? 」

「ねだんは、わたしが、さげるから、これがいい」


アカリ様はギラギラした目で販売員を見ながら言っている。販売員はすでに及び腰だ、どこまで下げるものか見てみるのもいいかもしれない。今のアカリ様に逆らいたくないわけではないのだ。合理的な判断の結果そうするのだ。


「これこっちのとおなじねだん、300万ぽろんにしなさい」


アカリ様は抉るように顔を販売員に近づけている。どこの無法者かと言わんばかりの振る舞いだ。タダにしろといわれないだけマシかもしれない。


「そ、それは無理でございますよ」

「いいから、さげろや。なあ、なあああああ」


少しばかり販売員に同情してしまう、販売員はすでに涙目だ。私はクロエの方を縋るように見てしまった。クロエが私のほうを見て首を縦に振った瞬間、クロエがアカリ様を小槌で殴った。アカリ様の頭には中身が少ないのだろうか、スカーンといういい音がしてアカリ様はバタッと倒れた。


「うちの者がご迷惑をおかけしました。600万ポロンまで出しますのでそれを譲ってください」

「わ、わかりました」


アカリ様を顔色1つ変えずに殴ったクロエに怯んだのだろうか、販売員は即決で200万も値下げしてくれたようだ。旦那様の言う最大3割引はできなかったが、25%も引ければ満足してくださるだろう。


私はアカリ様をおぶさって屋敷に帰る事にする。結局私がついていった意味はアカリ様を連れ帰ること以外になかったようだ。これでは旦那様に合わせる顔がないではないか。


――――――ダスカー視点終了――――――


アキトたちがしばらくお茶をしていると、どこか落ち込んだ様子のダスカーがアカリをおぶさって食堂に入ってきた。


「すぐにお食事の準備致します」


気絶したアカリをソファに下ろし、ダスカーとクロエは厨房へ向かう。


「一体何があってアカリが気絶してるんだろうな? 」

「さあ? 」



アキトは気絶したまま涎をたらしているアカリを見ながら食事を待つのだった。

《名前》 アキト・ホウジョウ  ギルドランク:B

《称号》天才の異世界人(成長速度100倍)

《ステータス》

ATK 12 +15 +16 +10 +20 +130% +140% +100% +180% = 474

DEF 10 +12 +15 +15 +110% +130% +130% = 244

VIT 10 +15 +13 +130% +110% = 129

DEX 12 +15 +130% = 62

INT 13 +22 +15 +190% + 130% = 210

MEN 12 +22 +190% +130% = 142

SPP 10 +17 +6 +150% +60% = 102

SPD 12 +12 +15 +100% +130% = 128

HIT 11 +16 +11 +140% +100% = 129

《加護》女神の加護(仲間の成長速度10倍)

《ジョブ》《拳王》Lv2《上忍》Lv2《剣王》Lv0《神聖魔法》Lv1

     《深淵魔法》Lv1《槍王》Lv0《斧王》Lv0《大剣王》Lv1

     《槌将》Lv0《防将》Lv2《大槌神》Lv0《盾王》Lv0

     《棒王》Lv0《大盾王》Lv0《司書長》Lv0

     《大斧将》Lv3《弓王》Lv1《銃将》Lv1

《特殊ジョブ》《魔物使い》《ダンジョンマスター》《鑑定士》

     《精霊使い》【地の大精霊】《空間使い》

《生産ジョブ》《調薬士》Lv1

《熟練度》《格闘》Lv15《短剣》Lv10《剣》Lv13《杖》Lv19

     《槍》Lv13《斧》Lv13《大剣》Lv14《槌》Lv18

     《小盾》Lv11《大槌》Lv10《盾》Lv13《棒》Lv13

     《大盾》Lv13《本》Lv13《薬》Lv6《大斧》Lv11

     《弓》Lv14《銃》Lv10

《スキル》《豪拳》Lv5《投げナイフ》Lv5《隠蔽》Lv5《速斬》Lv5

     《強斬》Lv5《特級回復魔法》Lv5《特級攻撃魔法》Lv5

     《速突》Lv5《強突》Lv5《強撃》Lv5《爆撃》Lv5

     《重斬》Lv5《爆斬》Lv5《強打》Lv5《爆打》Lv5

     《堅固》Lv2《遮断》Lv2《豪蹴》Lv5《岩砕》Lv5

     《受流》Lv5《庇う》Lv5《連撃》Lv5《三連撃》Lv5

     《壁砕》Lv5《城砕》Lv5《防砦》Lv5《四連撃》Lv5

     《弾飛》Lv5《十字斬》Lv5《薙払》Lv5《地響》Lv5

     《執筆》Lv5《鑑定》Lv5《速読》Lv5《滅斬》Lv5

     《獄斬》Lv1《山砕》Lv5《木撃》Lv5《岩撃》Lv5

     《鉄撃》Lv3《速射》Lv5《三連射》Lv5《強射》Lv5

     《蘇生魔法》Lv1《消滅魔法》Lv1《強気》Lv2

     《大回転》Lv1《貯射》Lv1

《特殊スキル》《アタックオーラ》Lv1《自動回復量アップ》Lv1

     《大型殺し》Lv1《中型殺し》Lv1《魔防》Lv1《致命》Lv1

     《格闘マスター》Lv1《防御無視》Lv1《物防》Lv1

     《スピードオーラ》Lv1《物攻》Lv1《ガードオーラ》Lv1

     《器用》Lv1《マジックオーラ》Lv1《重増》Lv1

     《集中》Lv1《ヒットオーラ》Lv1

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