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90.サブマスターとの面談

アキトたちは食事を終え、アキト、レン、ヨンの3人は昨日取得した魔石の換金と先ほどアルバートから受け取った書簡を届けにギルドに向かうことにする。


乗合馬車に乗り、いつもの受付さんのところへ向かう。


「魔石の換金お願いします。ポイントは3分割で」

「承りました。換金総額は2076万ポロンになります。ポイントは3分割しておきます」


受付さんが後ろに下がろうとしたところをアキトは呼び止めた。


「少し待ってください。この書簡をギルド上層部の方に渡してもらえますか? 」

「承りました。少々お待ちくださいませ」


アキトはアルバートから受け取った書簡を受付さんに渡した。受付さんは今度こそ後ろに下がっていく。アキトたちが少し待っていると受付さんがやってきた。


「こちら2076万ポロンです。お受け取りください。また、当ギルドのサブマスターがお会いになるそうです。今から応接室で面談となりますがお時間の方大丈夫でしょうか? 」

「ええ、時間は大丈夫です」


アキトは受付さんからお金を受け取り、アキトたちは受付さんの案内でギルドの2階奥にある応接室の前にやってきた。コンコン!受付さんが部屋の扉をノックをする。


「どうぞ」


部屋の中からキリリとした落ち着いた女性の声が聞こえてくる。サブマスターは女性なのかもしれない。受付さんの先導でアキトたちは部屋に入っていく。部屋の中にはやり手の秘書官と見えるきっちりとしたスーツのような服装に赤い前髪を6:4で分けた眼鏡をかけた30代女性がいた。


「初めまして、アキト君。私が当冒険者ギルドサブマスターをしているメリッサと言う者だ。君の噂は聞いているよ」


アキトに向かって手を差し出してくる。握手なのだろう、アキトはメリッサと軽く握手をしてから挨拶をする。


「初めまして、アキトです。噂とは一体どんな噂なのでしょう? 」


メリッサは軽く笑みを浮かべながら話をする。


「そちらにいる君を案内してきたレイラと付き合っていると言う噂だよ」


アキトは一瞬レイラとは誰だと思ったが、少し考えていつもの受付さんのことなのだろうと理解する、見た目おっさんだが女性だと言うことはわかっている。受付さんは顔を真っ赤にして照れている。レンとヨンはまさか!と言う顔でアキトを見ている。アキトは「おい!そこ否定しろよ! 」と心の声で受付さんに叫んでいたが顔には出さないように努力をしつつポーカーフェイスでメリッサに返事をする。だがアキトの顔を良く見れば引き攣っていた。


「そんな噂があったのですね。ですが事実無根ですよ。仕事が丁寧なのでいつもレイラさんの受付に行っていただけです」


クックッと笑いながらメリッサは話しだす。


「冗談だ、冗談。噂になっているのは本当の話だがね。異常な早さのランクアップ速度に少人数でダンジョンに潜っている見た目美女の凄腕だと言う噂だよ。これはまだ噂になっていないが君はさらに空間使いだろう?話題性は豊富だ。しかも今回のアルバートからの書簡に書いてあったが魔物軍2万を1パーティーで討伐しただって?今後君の名前が有名になるのは当たり前な話じゃないか」


アキトも今回のことで知名度は上がるだろうことは考えていた。しかし、その前から噂に上っているとは考えていなかった。


「俺たちにそこまでの知名度があるなんて気づいてませんでしたよ。出来れば静かに暮らしていたいのですがね」


メリッサはやれやれと言う風に首を振る。


「それはもう無理だろう、この街にいる限り君の知名度は上がり続けるよ。あのアルバートに目を付けられてしまったんだ、すぐに二つ名も申請すると書簡にも書いてあるよ」

「二つ名とは一体・・? 」


アキトは嫌な予感がした。中二病っぽい名前がつけられるとかだろうか。


「領主が有能な働きをした冒険者にもう1つの名前をつける。閃光とか豪腕とかだな」


イヤダアアアアアア、アキトは心の中で絶叫している。


「拒否できませんか?それ」

「それは無理だろう。ギルドにも拒否権はない。だがメリットもあるんだぞ?魔石買取額が10%程度上がるしそれに伴いポイントも10%ほど増える、領主との面会権や領主公認の有名店への斡旋状等も貰えるし、それ以外にも細かい特典がある」

「どうせデメリットもあるんでしょう? 」

「この街の防衛戦時の強制徴兵、所謂首輪だな。今までも拒否することは出来なくとも街から逃げることは出来た。だがこの強制徴兵は拘束力を持つ。逃げれば敵前逃亡と見なされギルドからの資格剥奪になる」


あのクソ領主がああああ、アキトはアルバートを心の中で罵った。アキトの想定より簡単にアルバートは報酬の支払いに応じていたのだ。その方がアキトの心象は良くなる。最初から首輪をつけるつもりだったのだろう。


「強制徴兵以前に他の街に移動していれば、意味がないのでは? 」

「ギルドカードが通信機能と位置もおおよその場所が特定できる機能付の物に更新される。そのため近場にいれば声がかかる。通信機能と言っても冒険者ギルド本部にある大型魔道具とギルドカード間のみのものだし、位置追跡も本部の大型魔道具でしか確認できないから悪用はされない。呼び出しに間に合わないような他領や他国にいる場合には罰則はない」


アキトはこの街にいる限り逃げ道はないのだろう。だがどうせアキトは防衛戦には参戦するつもりだったのだ。どうしても逃げたくなったらギルド脱退や他領にあらかじめ移動すればいいだろう。


「わかりました。そういえば本題を忘れるところでした。領主様から今回の一件でギルドポイントを頂けると言う話でしたが」

「20億ポイント分申請されているな。分配はするのかな? 」

「こちらにいる2人と俺の分、3分割でお願いします」

「わかった。レイラ、更新作業をしてくれ」

「それでは俺たちはこれで」

「そうだな、また今度話をしよう」


メリッサに別れを言い、受付さん(レイラだと違和感がありすぎるので今後もこの呼び名)と共に1階受付に向かい、更新作業をしてもらった。


「おめでとうございます。皆さんランクBに昇格しました。ランクA昇格条件はLv5ダンジョンのクリアと10億ポイントとなります」

「ありがとうございます。それでは」


アキトたちは乗合馬車に乗り屋敷に帰宅した。風呂に入り寝るまでの間調薬を行う。



《調薬士》ジョブLvが1に上がりました。SPP+6


《薬》熟練Lvが6に上がりました。SPP+60%



アキトは変な二つ名がつかないといいなと思いながら寝るのだった。

《名前》 アキト・ホウジョウ  ギルドランク:B

《称号》天才の異世界人(成長速度100倍)

《ステータス》

ATK 12 +15 +16 +10 +20 +130% +140% +100% +180% = 474

DEF 10 +12 +15 +15 +110% +130% +130% = 244

VIT 10 +15 +13 +130% +110% = 129

DEX 12 +15 +130% = 62

INT 13 +22 +15 +190% + 130% = 210

MEN 12 +22 +190% +130% = 142

SPP 10 +10 +6 +100% +60% = 67

SPD 12 +12 +15 +100% +130% = 128

HIT 11 +14 +120% = 55

《加護》女神の加護(仲間の成長速度10倍)

《ジョブ》《拳将》Lv0《上忍》Lv2《剣王》Lv0《神聖魔法》Lv1

     《深淵魔法》Lv1《槍王》Lv0《斧王》Lv0《大剣王》Lv1

     《槌将》Lv0《防将》Lv2《大槌神》Lv0《盾王》Lv0

     《棒王》Lv0《大盾王》Lv0《司書長》Lv0

     《大斧将》Lv3《弓将》Lv4

《特殊ジョブ》《魔物使い》《ダンジョンマスター》《鑑定士》

     《精霊使い》【地の大精霊】《空間使い》

《生産ジョブ》《調薬士》Lv1

《熟練度》《格闘》Lv10《短剣》Lv10《剣》Lv13《杖》Lv19

     《槍》Lv13《斧》Lv13《大剣》Lv14《槌》Lv18

     《小盾》Lv11《大槌》Lv10《盾》Lv13《棒》Lv13

     《大盾》Lv13《本》Lv13《薬》Lv6《大斧》Lv11

     《弓》Lv12

《スキル》《豪拳》Lv5《投げナイフ》Lv5《隠蔽》Lv5《速斬》Lv5

     《強斬》Lv5《特級回復魔法》Lv5《特級攻撃魔法》Lv5

     《速突》Lv5《強突》Lv5《強撃》Lv5《爆撃》Lv5

     《重斬》Lv5《爆斬》Lv5《強打》Lv5《爆打》Lv5

     《堅固》Lv2《遮断》Lv2《豪蹴》Lv5《岩砕》Lv5

     《受流》Lv5《庇う》Lv5《連撃》Lv5《三連撃》Lv5

     《壁砕》Lv5《城砕》Lv5《防砦》Lv5《四連撃》Lv5

     《弾飛》Lv5《十字斬》Lv5《薙払》Lv5《地響》Lv5

     《執筆》Lv5《鑑定》Lv5《速読》Lv5《滅斬》Lv5

     《獄斬》Lv1《山砕》Lv5《木撃》Lv5《岩撃》Lv5

     《鉄撃》Lv3《速射》Lv5《三連射》Lv5《強射》Lv4

     《蘇生魔法》Lv1《消滅魔法》Lv1

《特殊スキル》《アタックオーラ》Lv1《自動回復量アップ》Lv1

     《大型殺し》Lv1《中型殺し》Lv1《魔防》Lv1《致命》Lv1

     《格闘マスター》Lv1《防御無視》Lv1《物防》Lv1

     《スピードオーラ》Lv1《物攻》Lv1《ガードオーラ》Lv1

     《器用》Lv1《マジックオーラ》Lv1《重増》Lv1

     《集中》Lv1

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