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9.不穏な空気

3人は無事に村に到着した。


ヨンはフードを取った。レンは身長160センチのオレンジ髪ポニーテルの欧州美人だが、ヨンはまだ幼さが残る感じで身長150センチ、オレンジ髪ショートカットのかわいい系だった。姉妹はよく似ている。


門番のおっちゃんが話しかけてきた。


「レン、ヨンお帰り。そっちのあんちゃんもお帰り。しばらく村にいるんかい?」

「ええ、しばらくこの村を基点にしてLvを上げようかと。そういえば森の浅い場所にはゴブリンしか出ないと言う話でしたが、オークが1匹出てきました」


門番はぎょっとしているように見える。そんなに珍しいことなんだろうか。


「オークが出てきただって!1匹だけならいいんだが大移動を始めたら大変なこった!レン、村長さんに知らせて森の巡回を増やすように言ってきてくれ。最悪な場合はこの村を捨ててベルンの町まで逃げなければいけねえ」


「わかりました!急いで行ってきますね」


どうやら非常事態らしい。確かにオークの群れに襲われたらこの小さな村ではどうにもならないだろう。


「それでは私はこれで」

「アキト君、今日はありがとねー!助かったよ」

「ありがとうございました、またね」


アキトは気にはなったがまずは薬草と魔石の売却と装備の入手を優先し、2人に別れを言い道具屋へ向かった。


全部で2万ポロンになった。オークの魔石の値段が高かったらしい。その金で剣と杖とリュックを買うことにしよう。1万ポロンを支払った。今日はもう宿に戻ろう。


宿に戻った。夕食の注文を済ませ、部屋で[知識の書]を読むことにする。


「この世界は魔物に人類が押されてるって話だったし、今この村はかなり危険な状況なんだろうな。」


どうにかならないだろうか。そう言葉に出しながら[知識の書]をいじっていると文字が浮かび上がってきた。どうやらこの村への魔物の進行状況を教えてくれるらしい。まさか回答をもらえるとは思わなかった。かなり使えるアイテムなんじゃないだろうかと今更ながらに思えてきた。


今から5日後にオークに押されたゴブリン集団がこの村に到達、8日後にはオークの集団が来るらしい。だが[知識の書]は誰にも見えないしこのことを言っても誰も信じてくれないだろう。見捨てて逃げるという選択肢もあるがさすがに寝覚めが悪い。侵攻時期がわかるのだし出来るだけのことをしてから逃げるべきだろう。どうすれば村を救えるか。深く思索にふけっているとノックの音が聞こえてきた。食事をもらい、食べながら考える。


出来るだけ自分のステータスを上げておくべきだろう。何をするにも高いステータスは必要だ。仲間を募るべきか?加護や称号のことがばれてしまうリスクが高すぎる。今は却下すべきだ。さらに考える。


5日後のゴブリンの侵攻に備えて森のゴブリンを出来る限り減らすのは有効だろう。事前に村人に森のゴブリンが増えている原因はオークの侵攻のせいじゃないかと警鐘を鳴らせておけば、ゴブリン襲撃後には避難しようとなるかもしれない。


不自然にならないように明日大量のゴブリンを狩り、魔石を村長に見せればゴブリンが増えている危険性をわかってもらえるだろう。



明日の指針も決まったのでアキトはもう寝ることにした。

《名前》 アキト・ホウジョウ

《称号》天才の異世界人(成長速度100倍)

《ステータス》

ATK 12

DEF 10

VIT 10

DEX 12

INT 13

MEN 12

SPP 10 +1 +10% = 12

SPD 12 +7 +60% = 30

HIT 11

《加護》女神の加護(仲間の成長速度10倍)

《ジョブ》《拳士》Lv1《忍者》Lv2

《熟練度》《格闘》Lv1《短剣》Lv6

《スキル》《豪拳》Lv1《投げナイフ》Lv5《隠蔽》Lv2


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