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70.物件探し1

アキトたちはギルドに到着した、現在時刻は14時だ。いつも通り受付さんのところへ行く。


「魔石の換金とギルドカード更新お願いします。ポイントは3分割で」

「承りました。魔石の換金額は3198万ポロンとなります。ポイントは3分割しておきます」


受付さんがお金を取りに裏に移動する。


「もう8000万ポロン超えだな、あと数日頑張れば1億たまるけどそろそろ不動産屋周る?」

「んー、今日は疲れたからパスしたいかも。1億たまってからでいいんじゃないかな! 」

「私もー。ぐだーっとごろごろしたいです」

「だらだらしたい」

「私は旦那様のご用命さえあれば何なりと」


さすがに皆お疲れのようだ。だがダスカーだけはむしろアキトの役に立てると目が使命感に燃えていた。


「ダスカー、不動産屋を周り中古、新品建売相場を調べて来い。家のサイズは最低6LDK、お前の娘のことも考えればもっと大きな方が望ましい」

「畏まりました。6LDK以上の相場調べてまいります。では早速」


ダスカーは1人で不動産を調べに行った。受付さんも戻ってきたようだ。


「こちら3198万ポロンです。お受け取りください。また、Lv4ダンジョンクリアおめでとうございます。ギルドカードの更新作業も済ませておきました。1億ポイント達成でBランクへは自動的に昇格されます」

「わかりました、ありがとうございました。では」


アキトたちはお礼を言って白熊亭に戻ると、受付のお姉さんから声をかけられた。


「アキト様、所有奴隷のダスカーさん宛にお手紙が届いております」

「あ、ありがとうございます。ダスカーさんの姉か娘さんからかな?お風呂の予約お願いします」

「承りました。今の時間でしたら今からでも入浴可能ですよ」

「では今からで」


アキトは部屋に手紙を置き、風呂で汚れと疲れを落としてから仮眠を始めた。コンコン!アキトはノックの音で目が覚めた。


「失礼します。不動産価格調べてまいりました」

「入れ」

「お休みでしたか、失礼しました。こちら不動産価格の表でございます。ご確認ください」

「わかった。後でゆっくり確認しよう。ダスカー、手紙が来ていたぞ」


アキトはダスカーに手紙を渡した。早速ダスカーは食い入るように読んでいる。


「何て書いてあった? 」

「はい、5月の半ば頃にこちらに到着予定だそうです。姉も借家を引き払い、こちらに移住するとか。こちらで仕事を探すつもりのようです」


今は5月9日だ、ダスカーの姉と娘は1週間前後で来ると言うことだろう。


「お姉さんもこっちに移住予定か。仕事は見つかりそうなのか?」

「どうでしょうか。服飾の仕事を以前の場所ではしておりましたので、こちらでも何かしら求人はあるとは思いますが」

「ふむ、ダスカーがダンジョンに潜っている間娘さんの面倒を見てもらう人も必要だよな。どうせだからダスカーの姉さんもメイドとして雇ってしまうか。当然人柄を見て問題なければだし、ダスカーの姉さんがメイドとして働くと言えばだが」

「恐らく姉はメイドとして働けるのなら喜んで働くでしょう。旦那様、奴隷にここまでして頂いて感謝にたえません。今後も粉骨砕身精一杯尽くさせて頂きます」


ダスカーは土下座せんばかりにアキトにお礼を言った。アキトは少し気まずさを感じたので話題を変えた。


「そういえば今は何時だ? 」

「はっ、今は18時頃です。私が宿についた時は17時45分ほどでした」

「じゃあ全員起こしてきてくれ、夕食を食べながらダスカーの調べた不動産を皆で検証しよう」

「はっ、行ってまいります」


ダスカーに皆を呼びに行かせ、アキトはその間に着替えて宿の食堂に向かった。しばらくして食堂に全員そろった。


「ダスカーの娘さんが1週間前後でこちらに来るらしい。ダスカーのお姉さんも一緒にこちらに移住予定だそうなんだが、皆さえよければ面接した結果問題なければメイドとして雇いたいと思うんだがどうかな? 」

「ダスカーさんのお姉さんなら大丈夫じゃないかな! でもメイドとして雇うって相手の意見もあるんじゃない? 」

「ダスカーが言うには喜んでメイドとして働くと思うだそうだ。まぁ断られたら断られたでその話は終わりにする予定でいるよ」

「なるほど、それならいいんじゃないかな! 」

「私も反対する理由ないです」

「もんだいない」

「それでは次がダスカーが調べてくれた不動産情報だ、皆で良い物件があるか探そう。予定では6LDKだけどもうちょっと広い家がいいかな」


皆で手分けして探すことにする。


「6LDKは中古で3000万から6000万ってところかな。建売で8000万から1億2000万だ」

「こっちには8LDKで1億5000万っていうのあったよ! やっぱり部屋数増えると高くなるね」

「こっちにあるのは7LDK中古で7000万。これなんかちょうどいいかも」

「もときぞくのおやしき、4億ポロン、たかすぎてむり」


まずは値段だけ見て可、不可と分けていく。


「これなんでこんなに安いんだろう?」


ヨンが疑問の声をあげたので皆で見てみた。


「元男爵家のお屋敷か、広い庭に倉庫と井戸付き、部屋数1階に10部屋+風呂1トイレ2+厨房付、2階にも12部屋+風呂1トイレ2ついている。なのに8000万ポロン?」

「明らかに何かある危険物件だよね。どう見ても5億越え、下手したら10億いきそうな物件だし」

「でも安すぎてこのままスルーするのももったいない気分になるよね」

「他にも何個か候補考えてこの物件も明日見にいけばいいんだよ! 」

「そうしようか」



アキトたちはとりあえず明日は物件を見に行くことに決定した。夕食を終え、アキトはアカリに授業をしてから寝ることにした。

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