表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
60/103

59.救出クエスト

アキトたちは西門の兵舎で借りた馬に乗って街道沿いを進もうとしたのだが、アカリは馬に乗れなかった。


レンとヨンは乗馬経験があったのか普通に馬に乗れた。アキトは抜群のバランス感覚であっという間に初めての乗馬になれていた。


しかし、アカリは最初こそ乗って「おっおっ」とか言いながらゆっくりこわごわと進めたものの、10mほど進んだところで落ちて「グエッ」と鳴いた。こんなところでも才能の差があるらしい。


仕方がないので1匹馬は返し、レンの前にアカリを乗せることになった。


「ギルドを出たのが8時少し前だったから今は8時半位だろう。急いで進もう」


アキトたちは全力で馬を飛ばし、街道を疾走した。ピヨちゃんは馬なんかよりずっと早かったので、先頭はピヨちゃんだ。馬もプライドを刺激されたのか必死に追いすがっている。ピヨちゃんは後ろの馬を見ながらドヤーという顔をして煽っていた。


街道を西に5キロほど進んだろうか、冒険者の死体が3つあった。血痕が向かって右方向に進んで垂れている。冒険者との戦いで盗賊も手傷をおったのだろう。


アキトたちは血痕の後を追いかけていく、森の中に続いているようだ。近くには中身のない荷台が置いてあった。盗賊には他にも仲間がいたのだろうか、10人程度ではこのサイズの荷台にある荷物を全て手荷物として回収するのは難しいだろう。予想より大きな規模の盗賊団のようだ。


馬で森の中へ行くのは大変そうなので少し離れた場所に馬をつなぎ、徒歩でしばらく追いかけていくと盗賊の死体が1つあった。追跡手段がなくなったようだ。


こういう時は便利な[知識の書]の出番か!と調べてみるが魔物と違い、人間の位置は教えてくれないようだ。さて、困った。歩いて探すしかないかとアキトが考えてるとピヨちゃんが鳴いた。


「ピッピピピィー!」


こっちだよーと言ってそうな気がしたのでアキトたちはピヨちゃんについていくことにした。匂いで追えるのだろうか。


1時間ほどピヨちゃんの後をついていくと、洞窟を発見した。入り口には盗賊らしき男が2人警備している。ここがアジトかもしれない。


レンとアキトが森の中を左右に別れ、盗賊の左右から投げナイフLv5で頭にナイフを食らわせた。見張りは死んだようだ。しばらく待ってみるが中から出てくる盗賊はいない。


盗賊たちに気づかれていないようなのでアキトたちは洞窟に侵入する。


アキトが遮断Lv1を使い気配を消して先行すると、盗賊が酒盛りをしているのを確認した。盗賊に酌をしているのが攫われた娘なのかもしれない。娘は尻を触られたり胸をまさぐられたりと、泣きそうな顔で酌をしている。


アキトは一度戻り、皆と打ち合わせをすることにした。


「確認した限り盗賊は全部で16人で酒盛りをしていたよ、娘さんが酌をしてた。普通に襲撃したら娘さんが人質になってしまいそうだね」

「うーん、盗賊倒すだけなら簡単なんだけどね!アキトがギガファイア1発ぶち込んだら洞窟ごと殺せるんじゃない?」

「お姉ちゃんそれやったら娘さんも死んじゃうよ」

「むすめさん、たすけないと」

「そうだ。アカリのサンダーで娘さんごと盗賊撃っちゃえばいいんだ」

「えええええ、いくらなんでもその作戦はないでしょ、アキト」

「盗賊に人質にされるのとサンダーで痺れるだけで五体満足とレンはどっちがいい?」

「サンダーのがいいです・・・」

「じゃ決定だね」

『アカリ、先制攻撃でサンダーを娘さん中心に撃ち込んでくれ』

「わかった」

「盗賊が怯んだ隙に、娘さんに当たらないように私とヨンでファイアーLv5連射しよう。娘さんに近づこうとした盗賊がいたらレンとピヨちゃんで倒してくれ」

「「わかった」」「ピピィ!」


作戦が決まったのでアキトたちは早速決行することにした。


酒盛りをして油断しているところにアカリのサンダーが轟く。ズビビビビィー、娘さんを巻き込んで5人ほどの盗賊が痺れたようだ。すかさずヨンとアキトが左右からファイアLv5を中央に向かって連続で放っていく。


アキトたちの襲撃に気づいた盗賊が何人かこちらに向かってきたがレンとピヨちゃんが倒した。さくさくっと痺れて動けなくなった盗賊にもとどめを刺し、救出任務はあっけなく終わった。


ついでとばかりに盗賊団のアジトを家捜しし、鞄にできるだけ金目の物を詰め込んだ。アキトは魔法の鞄を買っておいてよかったと本気で思った。鑑定総額2000万ポロン以上の荒稼ぎだ。盗賊うまーだった。鑑定してみて対した価値のないものとかさばる食料はそのまま捨て置いた。



アキトたちは痺れた娘さんをピヨちゃんに括り付け、馬を回収し、西門の兵舎に向かうのだった。

《名前》 アキト・ホウジョウ  ギルドランク:D

《称号》天才の異世界人(成長速度100倍)

《ステータス》

ATK 12 +14 +10 +10 +11 +120% +100% +100% +100% = 296

DEF 10 +12 +13 +12 +110% +120% +110% = 206

VIT 10 +10 +100% = 40

DEX 12 +9 +80% = 37

INT 13 +12 +110% = 52

MEN 12 +12 +110% = 50

SPP 10 +10 +100% = 40

SPD 12 +11 +12 +100% +110% = 108

HIT 11

《加護》女神の加護(仲間の成長速度10倍)

《ジョブ》《拳将》Lv0《上忍》Lv1《剣将》Lv4《白魔法》Lv2

     《黒魔法》Lv2《強槍士》Lv4《斧将》Lv0《大剣将》Lv0

     《槌将》Lv0《防将》Lv2《大槌将》Lv1《盾将》Lv3

     《棒将》Lv2《大盾将》Lv2

《特殊ジョブ》《魔物使い》《ダンジョンマスター》《鑑定士》

《熟練度》《格闘》Lv10《短剣》Lv10《剣》Lv12《杖》Lv11

     《槍》Lv8《斧》Lv10《大剣》Lv10《槌》Lv10

     《小盾》Lv11《大槌》Lv10《盾》Lv12《棒》Lv11

     《大盾》Lv11

《スキル》《豪拳》Lv5《投げナイフ》Lv5《隠蔽》Lv5《速斬》Lv5

     《強斬》Lv5《上級回復魔法》Lv2《上級攻撃魔法》Lv2

     《速突》Lv5《強突》Lv4《強撃》Lv5《爆撃》Lv5

     《重斬》Lv5《爆斬》Lv5《強打》Lv5《爆打》Lv5

     《堅固》Lv2《遮断》Lv1《豪蹴》Lv5《岩砕》Lv5

     《受流》Lv5《庇う》Lv5《連撃》Lv5《三連撃》Lv5

     《壁砕》Lv5《城砕》Lv1《防砦》Lv2《四連撃》Lv2

     《弾飛》Lv3《十字斬》Lv4

《特殊スキル》《アタックオーラ》Lv1《自動回復量アップ》Lv1

     《大型殺し》Lv1《中型殺し》Lv1《魔防》Lv1《致命》Lv1

     《格闘マスター》Lv1《防御無視》Lv1《物防》Lv1

     《スピードオーラ》Lv1《物攻》Lv1《ガードオーラ》Lv1

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ