36.ギルド登録
アキトたちはヤクトの街の中に入り周囲を見回した。
街の入り口周辺は大きな広場が出来ており、数多くの屋台や露店がひしめきあっていた。昼時だからだろうか、人ごみも凄まじくまるでテレビで見る祭りのような喧騒だった。
アキトたちはスリに気をつけつつ進んでいく。進む度に屋台のおっちゃん、おばちゃんやらから大きな声でセールストークが飛んでくる。
「おっちゃん、それ何の肉?」
香ばしく美味しそうな匂いがする謎肉を売ってるおっちゃんに聞いてみる。
「リザードマンの腿肉よ!うまいで。嬢ちゃんら美人さんだから安くしとく!さ、食べてけ!1本100ポロンだ!」
ここでは魔物の肉も食べるらしい。アキトは人型の肉にはちょっと抵抗があったがうまいでうまいで!としつこいおっちゃんに押されて3人+1匹で1本ずつ買って食べてみる。
「お、確かにうまいな。鶏肉をジューシーにしたかんじ?」
「ピーピッピーッ」
意外にもうまかった。ピヨちゃんがお代わり要求したので追加で2本ほど買って与えてやる。
色々屋台を冷やかしながら進んでいくと皆お腹いっぱいになったようだ。そろそろこれからどこ行くか決めよう。
「まずどこから行こうか?ギルドに登録行くか宿探すか、武器防具屋冷やかすか、やりたいこと結構あるんだよね。さすがに今日はダンジョン行く気はないけど」
「うーん、まずはギルドからがいいんじゃない?宿とかお店とかのお勧めとか教えてくれそうだし」
レンの意見を採用してギルドを探すことにした。広すぎてどこにあるのかさっぱりわからなかったので、アキトは[知識の書]で調べることにした。
「えーと、ギルドの場所はっと。大きな町だから東西南北の4箇所に支部と中央に本部があるらしい。ここからだと西の支部が近いかな」
皆しておのぼりさん状態できょろきょろ周りを見ながらギルドに向かっていく。ナンパしてくるうざい男どもを無視しつつ進んでいくとギルド西支部があった。アキトは最近男だと主張する気すらなくなっていた。いじけてた。
「ここだ、早速登録に行こうか」
魔道具なのだろうか、自動ドアだった。中に入るとめちゃくちゃ広い市役所みたいな感じで受付が何人も並んでいる。
誰も並んでいないむさいおっちゃんのところに行く。美人の受付のところは長打の列が出来ていた。どこの世界でも顔が重要らしい。
「ギルドの登録したいんですけど、私たち3人分お願いします」
「はい、承ります。まずこちらの用紙にお名前、ご年齢、得意な武器等のアピールポイントをご記入ください。その後この機械に血を1滴垂らして頂きます。1時間ほどの審査後にギルドカードが発行されます。費用の方はお1人様2万ポロンとなっております。何かご不明な点等ございますか?」
顔に似合わず凄い丁寧な対応だった。しかも声が女声でキャピキャピしてる。ぶっちゃけ気持ち悪い。まさかの女性だったりするのだろうか。どう見てもおっちゃんなのだ、アキトはもし女性だったらと考えて戦慄した。とりあえずお金を3人分支払った。
「得意な武器は1つでいいのでしょうか?」
「いくつ書いてくださっても結構です。この情報はパーティーメンバー募集等を当ギルドが仲介させていただく際に使用します」
「わかりました」
アキトは仲介は必要ないので剣とだけ書いた。レンとヨンもそれぞれ剣、弓と書いたようだ。
「それでは指にこの針を使ってこの機械に血を垂らしてください。きちんと消毒されてますのでご安心ください」
順番に針で血をたらした。
「それでは時間になりましたら呼びますので、そちらの椅子に座ってお待ちください」
アキトたちは座って待つことになった。ピヨちゃんに顔をうずめたりピヨちゃんを枕にしたりしているうちに呼び出されたので、早速行った。
「はい、これにてギルドに登録されました。現在Gランクとなっております。これからのご活躍を期待しております。尚、ギルドカードを紛失された場合には再発行手数料として10万ポロンかかります。ご注意ください」
「あ、お勧めの宿とかありますか?」
「そうですね。白熊亭というところがギルドから出て右手に10分ほど行ったところにございます。そちらはペットの連れ込み可ですので、そちらの従魔も大丈夫だと思いますよ」
アキトたちはお礼をいい、早速白熊亭に向かった。
《名前》 アキト・ホウジョウ
《称号》天才の異世界人(成長速度100倍)
《ステータス》
ATK 12 +10 +10 +10 +3 +100% +100% +100% +30% = 193
DEF 10 +12 +5 +110% +50% = 70
VIT 10 +10 +100% = 40
DEX 12 +9 +80% = 37
INT 13 +11 +100% = 48
MEN 12 +11 +100% = 46
SPP 10 +10 +100% = 40
SPD 12 +11 +100% = 46
HIT 11
《加護》女神の加護(仲間の成長速度10倍)
《ジョブ》《拳将》Lv0《上忍》Lv1《剣将》Lv0《白魔法》Lv1
《黒魔法》Lv1《強槍士》Lv4《斧将》Lv0《大剣将》Lv0
《槌将》Lv0《防将》Lv2《大槌士》Lv3《強盾士》Lv0
《特殊ジョブ》《魔物使い》
《熟練度》《格闘》Lv10《短剣》Lv10《剣》Lv10《杖》Lv10
《槍》Lv8《斧》Lv10《大剣》Lv10《槌》Lv10
《小盾》Lv11《大槌》Lv3《盾》Lv5
《スキル》《豪拳》Lv5《投げナイフ》Lv5《隠蔽》Lv5《速斬》Lv5
《強斬》Lv5《上級回復魔法》Lv1《上級攻撃魔法》Lv1
《速突》Lv5《強突》Lv4《強撃》Lv5《爆撃》Lv5
《重斬》Lv5《爆斬》Lv5《強打》Lv5《爆打》Lv5
《堅固》Lv2《遮断》Lv1《豪蹴》Lv5《岩砕》Lv3
《受流》Lv5
《特殊スキル》《アタックオーラ》Lv1《自動回復量アップ》Lv1
《大型殺し》Lv1《中型殺し》Lv1《魔防》Lv1《致命》Lv1
《格闘マスター》Lv1《防御無視》Lv1
 




