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2.女神様との出会い

アキトは死んだと思った瞬間目の前に現れた金髪碧眼の美女に絶句していた。目の前の美女はアキトを見てニコニコしている。周りを見回すと真っ白な壁に囲まれているようだ。一体ここはどこなんだろうか。


「はじめまして、アキトさん。私はあなたの認識で言うといわゆる女神様です。ちっぽけな人間と比べてとっても偉いので私の言うことはしっかり聞いてくださいね」


これはアレか、いわゆる頭のおかしいお姉さんという奴だろうか。その瞬間、ニコニコ顔の美女の顔に青筋が浮いた。


「頭がおかしいってどういうことですか!理解が追いついていないのかもしれませんが、状況判断が遅いと死ぬことになりますよ?つまり、私の逆鱗に触れた瞬間あなたの命が終わると言うことです」


アキトはまたも絶句した。心が読まれているのだろうか。ん、死ぬことになるということはまだ死んでいないということか。体はちゃんとあるようだ。


「少しは頭が回ってきたようですね。正解です。私は心を読めますし、まだあなたは死んでいません。今の状況を説明するとアキトさんが死ぬ寸前に私の精神世界に呼び出し、体の修復を済ませました。殺害現場にはコピーした肉体が置いてあります。あなたにはこれから私の管理している世界に行ってもらいます」

「ということは私は死んだことになっていて、元の世界には戻れないので今の肉体で異世界?で再スタートということでしょうか?」

「そのとおりです。私の管理している世界は魔物が増えすぎてしまって人類がこのままだと絶滅しそうなんですよ。そこで、あなたの出番ということです。アキトさんは今までの監禁生活で気づいていないようですがあなたはすごい才能の塊なんです。どんな職についても大成できるでしょう。なので、人類をまとめあげて魔物勢力を押し戻し人類を増やしてください」


あまりのぶっ飛んだ内容に理解が追いつかないがなんとか頭を整理する。


「魔物って言うのは空想上のゴブリンとかスライムとかでしょうか?異世界人を送って人類をまとめろって言うのもいくらなんでも無理じゃないでしょうか?言葉も通じないでしょうし知り合いもいない。魔物なんているならすぐ死んでしまう気がするのですが・・・」


「魔物はその認識で正解です。言葉の問題は頑張って覚えてください。あなたの才能なら3時間もあれば覚えられるでしょう。私の世界にはジョブレベルや武器魔法の熟練度というものがありまして、才能さえあればすぐに肉体性能所謂ステータスが上がるので魔物ともすぐに戦えるようになりますよ。さすがに何の知識もなしではすぐ死んでしまうかもしれないのでこの本を差し上げます」


[知識の書]と表紙にあるが中身は白紙だ。これでどうしろと言うんだろう。


「その本は神具で知りたい情報を知ることが出来る本です。初級制限がかかっていますので大したことはわかりませんが言葉を学んだり一般常識を学ぶのに使ってください。アキトさん以外には触れないし見えない透過属性がついています。それでは頑張って来てくださいね」


「あ、ちょっとま――」





視界が暗転した。気づいたら花畑の中にいた。

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