18.エイム村へ
ヨンに周辺の警戒をしてもらい、アキトはレンと共に女性のヒール、キュア等をかけ介抱していた。肉体的には傷は完治したが心の傷はやはりふさがらないようだ。気絶するように寝てしまった女性を背負いながらランド村まで戻ることを考えたが、日が落ちる前に戻れないだろう。
[知識の書]で一番近い村を調べることにした。3キロ北にエイム村があるらしい。2人にも確認し、エイム村に向かうことにした。
女性はアキトが背負い、レンとヨンが戦闘を行いつつゆっくりと移動する。
「そういえばいつの間にか《強剣士》Lv0になってました!《白魔》も3まで上がっちゃったんですよ。今までが苦労が嘘みたいにLv上がっちゃってますね。ヨンも大分上がったんでしょ?」
2人とも疲れを少しでもまぎらわせようと会話を始めたようだ。
「うん、私も《弓士》Lv4に《黒魔術》Lv0まで上がっちゃったよ。というかあんなにいっぱいのゴブリン倒すことになるなんて思わなかった」
「あはは、だよねー。2人だったら絶対無理な数だよ。アキト君色々おかしいよね」
レンはアキトをジト目で見ている。いきなり大きな集落に連れて行ったからだろう。
「明日も500の集落あと2つ潰して回りますからね?」
「えええー、いくらなんでもハードすぎるよぉ」
レンもヨンもぶーぶーいい始めた。
「ゴブリン5000位の集団がランド村に襲い掛かってきそうなんですよ。出来る限り今のうちに倒しておかないと村人が全滅しちゃいますよ」
オークとゴブリンの戦闘があるとしても半分にはならないだろう。以前調べた4000の集落はすでに5000まで増えていた。
「うーん、それ言われちゃうとねー。その後オークの襲撃が来るのもアキト君のスキルでは確定なんでしょ?皆がゴブリンが来るってこともその後オークが来るってことも信じてくれれば早く避難できるんだけどね」
レンはアキトのことを信じてくれているようだ。だが村人に言っても理解してもらえないことはわかっているらしい。
「お姉ちゃん、森が切れるよ。そろそろエイム村が見えるかも」
ヨンが駆け出した。さすがに早く村で休みたいらしい。
「よし、ペース上げていこう」
エイム村に到着した瞬間、門番のおっちゃんがアキトが背負っている女性に気づき、大声を上げた。
「おい!皆!ヨルムが帰ってきたぞー!その娘は昨日から行方不明になっていたんだ。森から連れてきてくれたのかい?」
どうやらこの女性はこの村出身者のようだ。正直に言っていいのか悩む。
「ええ、森で見つけました。この娘のご家族はどちらでしょう?」
とりあえず詳細は家族にだけ話すべきだろう。
遠くからヨルムの名を叫びながら走ってくるおばちゃんが見えた。
《名前》 アキト・ホウジョウ
《称号》天才の異世界人(成長速度100倍)
《ステータス》
ATK 12 +10 +90% = 41
DEF 10
VIT 10
DEX 12 +3 +30% = 19
INT 13 +10 +90% = 43
MEN 12 +10 +90% = 41
SPP 10 +1 +10% = 12
SPD 12 +7 +60% = 30
HIT 11
《加護》女神の加護(仲間の成長速度10倍)
《ジョブ》《拳士》Lv1《忍者》Lv2《剣将》Lv0《白魔法》Lv0
《黒魔法》Lv0《槍士》Lv3
《熟練度》《格闘》Lv1《短剣》Lv6《剣》Lv9《杖》Lv9《槍》Lv3
《スキル》《豪拳》Lv1《投げナイフ》Lv5《隠蔽》Lv2《速斬》Lv5
《強斬》Lv5《中級回復魔法》Lv5《中級攻撃魔法》Lv5
《速突》Lv3




