17.ゴブリン虐殺4
ゴブリンの500匹集落に到着した。事前に説明した作戦通りに準備し、アキトとレンはゴブリン村に潜入を始めた。
100人集落ではゴブリンの死体に気づいたゴブリンの鳴き声で気づかれていたようなので、今度は殲滅速度重視で走りながら切りつけ、薙ぎ払い進んでいく。ゴブリンのぼろい建屋から人間の女性の苦悶の声が聞こえてきた。まさかと思い、突入する。目の前が怒りで真っ赤になった。ゴブリンに犯されている女性がいたのだ。衝動のまま腰を振っていたゴブリンを切り殺した。
「大丈夫ですか?動けますか?」
女性は虚ろな目でアキトを見ている。その時ゴブリンの鳴き声の大合唱が始まった。さすがに今すぐ女性を連れて行く余力はない。迷っていると
「アキト、ゴブリンの群れが来ちゃう!一度撤退して全滅させてから救出に来よう」
レンの冷静な指摘に我に返り、岩に向かって走り出した。戻りながらも怒りを抑えることができずゴブリンに怒りを叩きつける。岩の上に登ってから無心で全力をたたき出し、1時間後にはゴブリンは全滅していた。
《強剣士》ジョブLvが5に上がりました。ATK+10 強撃スキルLv5
《強剣士》ジョブが《剣将》ジョブLv0に変化しました。
《剣》熟練Lvが9に上がりました。 ATK+90%
《白魔術》ジョブLvが5に上がりました。MEN+10 中級回復魔法Lv5
《白魔術》ジョブが《白魔法》ジョブLv0に変化しました。
《黒魔術》ジョブLvが5に上がりました。INT+10 中級攻撃魔法Lv5
《黒魔術》ジョブが《黒魔法》ジョブLv0に変化しました。
《杖》熟練Lvが9に上がりました。 INT+90% MEN+90%
「アキト君、大丈夫?」
レンが心配そうに見つめてくる。ヨンも何があったのか大体察しが付いたようだ。
「早く助けに行こう」
アキトは何故ここまで怒りが抑えられないのか自問自答しながら歩き出した。
「あー、そうか。前の私と同じように理不尽に自由を奪われていたのを見てしまったからか」
アキトは犯されることはなかったが、理不尽な暴行は何度も食らってきた。感情移入してしまっていたようだ。フーっと息を吐き出し冷静になる。
「ゴブリンって弱いんだけど時々人間を捕まえて、女性なら3日ほど犯してから食べられちゃう、男性だったら直ぐに食べられちゃう。今回は運が良かったんだよ。食べられる前に助けることが出来たんだから」
レンはこれでもアキトを慰めているようだ。とても不器用だが
「ゴブリン駆除に軍隊とか神殿騎士とか動かないのか?」
アキトは疑問に思った。弱いんだから駆除位できるだろうと。
「年に1回位駆除はしてるんだよ。それでも出現地域は多いし全滅させたと思っても少数が残っていればあっという間に増えちゃうんだ。3日もあれば倍の数に増えるの」
何だその生態は。あまりの増殖速度に絶句する。ネズミよりひどい。
「軍とか神殿騎士様たちはゴブリン以外の魔物相手もしないといけないし、ギルドでもゴブリン駆除は常時依頼として出されているし民間が中心に動いてるのよ」
ゴブリンのぼろい建屋に入り、女性の介抱を始めた。
《名前》 アキト・ホウジョウ
《称号》天才の異世界人(成長速度100倍)
《ステータス》
ATK 12 +10 +90% = 41
DEF 10
VIT 10
DEX 12 +3 +30% = 19
INT 13 +10 +90% = 43
MEN 12 +10 +90% = 41
SPP 10 +1 +10% = 12
SPD 12 +7 +60% = 30
HIT 11
《加護》女神の加護(仲間の成長速度10倍)
《ジョブ》《拳士》Lv1《忍者》Lv2《剣将》Lv0《白魔法》Lv0
《黒魔法》Lv0《槍士》Lv3
《熟練度》《格闘》Lv1《短剣》Lv6《剣》Lv9《杖》Lv9《槍》Lv3
《スキル》《豪拳》Lv1《投げナイフ》Lv5《隠蔽》Lv2《速斬》Lv5
《強斬》Lv5《中級回復魔法》Lv5《中級攻撃魔法》Lv5
《速突》Lv3
 




