『閑話』それぞれの思惑
『閑話』それぞれの思惑(誇張しております)
ある戦闘機不要論者。
艦爆艦攻さえあれば戦闘機など不要!
戦艦など敵ではなく、これからは空母こそが主敵であり主力だ!
ある大鑑巨砲主義者。
戦艦は魚雷に弱い。それは認めよう。
しかし!ならばこそ対策を講ずれば、戦艦こそが主力たりえる!
もちろん雷撃機には高角砲や対空機銃で備えよう。
しかし、雷撃機に煩わされる前に戦闘機で落としてしまえばよい。
直掩戦闘機が随伴しておるならば、迎撃戦闘機はさらに倍にすればいい。
潜水艦には航空機、偵察機や水上機で対潜哨戒を行えばよいという。
ならば巡洋艦等に水上機を多めに搭載すればよい。
戦闘機と対潜哨戒機どちらも航空機だ。
これからの時代、戦艦を活躍させる為には、航空機が不可欠だ!
そして制空権が重要で、制空権確保の為に戦闘機が必要だ!
ある航空主兵論者。
これからは航空機による消耗戦になる。
対策は色々講じてきた。
制空権と索敵の重要性も説いてきた。
戦闘機が重要だと主張した。
そして鉄砲屋を巻き込み、うまく乗せる事にも成功した。いや成功しすぎてしまった。
艦爆艦攻重視の傾向が逆転し、一気に戦闘機重視になってしまった。
艦爆艦攻搭乗員の育成数が目に見えて減ってしまった。
なんでこんなに極端なんだ!
ある戦闘機不要論者
ついに九七式艦上攻撃機が完成した。
九七艦攻が量産の暁には、戦艦などあっという間に撃沈してみせるわ!やはり戦闘機など不要!
ある戦闘機主力論者
ついに零式艦上戦闘機が完成した。
金星エンジンを指定したおかげで機体も頑丈だし、長銃身20ミリ機銃4挺で大火力だ。
零戦が量産の暁には、敵航空機などあっという間に撃墜してみせるわ!
ある戦闘機不要論者
ぐぬぬ
お読みいただきありがとうございます。
日本って、すごい艦攻を作ってたんですよね。