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アイドルに憧れて  作者: 詩鈴
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               アンジェ&紹



 「こんにちは、お加減はどうですか?」

 そう声をかけると、ベッドにいた紹君が手を振る。

 先日見た時より元気そうに見える、良かった。



 ドアがノックされて開く、挨拶の声がかかる、アンジェの顔が覗く、なんだか気分が上がっている、彼女に向かって手を振る。

「やあ、来てくれて有難う、アンジェのおかげでかなり楽になったよ、今日も宜しくね」

 にっこり微笑んでそう言うと彼女はすこし照れたような様子になる



 紹君の力になれているみたいだと私は嬉しくなる、素敵な笑顔をもらう

「はい、宜しくお願いします」

 そう言って頭を下げる。




 挨拶の後、彼女は傍にやって来る、まだあちこちに痛みが残っているが、彼女に触れてもらうとそれが和らぐのだ、医者も治りが早いと言っていた、何時までもベットで過ごすのは、勘弁して欲しいので、有難い限りである。

「時間を取らせて悪いね」

 そう言うと彼女が返事をくれる。



「大丈夫です、学校は休みに入っているし、今年は元々日本に来る予定でしたし、やらなければいけない事もこの後の合間の時間でできるようにエドに 手配してもらっているので、何も支障ありません、むしろ紹さんに会ってお話できるのは幸いです、お怪我は心配ですが・・・」

 私はそう伝える、本当に大丈夫なのだ、紹君優先で手配が進んでいるのだった。


 

 彼女の返事を聞く、そうか日本に旅行に来ても会えないものな・・・そう思うと怪我の功名ってやつなのか?と思えてくるから不思議だ。

「そう言ってもらえると僕も気が楽だ、有難う」



「はい、それじゃ始めますね」

 私はそう言ってオーラが濁っている部分に手を当てる。



「宜しく」

 僕はそう言い彼女の手を見つめる、本当に不思議だ、調子が悪い部分が解っているように、痛い所に手が当てられる、彼女の顔を見る、真剣に手元を見ている、先日も思ったけれど、あの美しい目には何が見えているのだろう?



 私は手元のオーラの色を見ながら手を当てる、これには、特別力は必要が無い、手を当てているだけで、オーラの色が健康な色に変わって来るのだ、ある程度すると色が変わらなくなるので、次の場所に移動する、ただそれだけの作業である。

 ある程度の場所が終わり足に移動する、ふっと顔を上げると、紹君がこちらを見ている、恥ずかしい・・・ついつい俯いてしまう、足に移動だ移動、どうしてもあの直視にまだ、耐えられないのだ、耐えられる日が来るのだろうか???



 僕が彼女の顔を見ていると、ふと彼女の顔がこちらを見る、びっくりしたように目を見開きすぐに俯いてしまう、もう少し見ていたかったな、そういえば、この間も同じ事考えてたな、そう思って足に手を当てる彼女を見ていた。



 紹君に見られてる、えっとどうしよう、ああ・・・恥ずかしい、嬉しい、だめだ、思考が、私の思考が・・・私は考える事ができなくなって、思わず座り込んでしまった。



 彼女の様子がなんだかおかしいなと思っていると、いきなり座り込んでしまった。

「え?」

 何故?いきなり?そう思っていると、生見さんから声がかかる。

「紹、あんまり女の子の顔を見つめるんじゃないよ、アンジェちゃんが困ってるだろう?」

 え?困ってる???そうなんだ?困ると座り込むのか?なんとも可愛い子だな。

 そう思った時ふいに気がつく、僕・・・・1回り以上も年の離れた、彼女の事が好きなんじゃないんだろうか?顔を見ていたいとか、可愛いとか、マズイこれはとってもマズイかもしれない、あり得ないし、もう少し考えてから。        

 結論は、もう少し考えてからだ。

「生見さん、僕そんなに見てました?」

「うん、見てたねぇ」

「そうなんですか、アンジェちゃんごめんね、失礼な事して、本当に不思議でついつい見てしまったんだ」

 僕はそう言いつくろう。



 ああ、そういう事だったんだと納得した私は、すぐに立ち上がる

「そうだったんですね、こちらこそ失礼しました」

 そう言ってペコリと頭を下げる。



 彼女がペコリと頭を下げて謝る

「いやいや、謝るのは僕の方だよ、これからは気を付けるね」

 そう言うと彼女は、はにかむように少し笑うのだった。

 一通り終わったらしい作業を見て生見さんが言う

「アンジェちゃん今日も、有難う、ホテルまで送っていくよ」

 病室に長居するのは、お勧めできない、ある程度、人が来ない時間を選んでいるけれど、誰に見られるか解らないのだ、用心は必須である。



 生見さんがそう言った。

「はい、解りました、紹さんまた来ます、しっかり休んでくださいね」

 後ろ髪を引かれながら、病室を後にしようとすると声がかかる



 帰ろうとする彼女をつい僕は呼び止める

「アンジェちゃん、もう少し僕の体調が良くなったらお話ししようね、今日も有難う」



 彼女は振り返り、嬉しそうに頷くのだった、彼女の嬉しそうな顔を見た僕は、思ってしまった、これは手遅れかもしれないと。



               アンジェサイド


 今日も紹君の手当が終わった、ほんの少ししか一緒にいられないけれど、幸福の時間だ。

 ぼけーと車窓を眺めているとふいに生見さんから声がかかる

「紹の事どう思う?」

「早く元気になって欲しいです、そしてまた活躍して欲しいです」

「あ~ファンならそう思うよね、確かに」

 ん?なんだか変な受け答えだったかな?どう思うってどういう意味だろう?ファンなんだから応援したいよね!

「そうです!復帰したらまた、どんどん応援しちゃいます、また会えなくなるのは少し寂しいですが、仕方が無いです、毎日動画を見ます。

 紹さんを見ると幸せになるんです、自分でも不思議なんですが、紹さんが頑張ってる姿に励まされます、何時までも活躍を見ていたいです!」

 力強く語る、なんたってファン歴はだてに長くないぞ!

「有難う、君のようなファンに支えられて紹は幸せだね」

 生見さんがおもわず苦笑しながらそう言う、何故苦笑?まぁいいや気にしないでおこう、かなり熱く語りすぎたかなと反省したのだった。

 生見さんとは、ホテルの玄関で別れた、部屋に戻ると、なんとそこにはジムさんがいた。早やすぎる!

「やあアンジェちゃんおかえり~」

 陽気にジムさんが言う

「ジムさんお久しぶりです、なんだか今回の動画は日本で作るとか?とりあえず、こちらのスケジュールに合わせてお仕事をさせて頂けるとの事で有難うございます、とっても助かります」

 そう言ってペコリと頭を下げる私

「いやいや、こちらこそ無理を言ってごめんね、でもね日本って聞いて素晴らしいアイデアが湧いて来てさ、どうしてもこっちで撮影したくなったんだよ、宜しくね!!!」

 相変わらずジムさんのパワーってすごいな、素敵な物を作り出す人のパワーは素晴らしい。

「ご迷惑をかけるかもしれませんが、どうぞ宜しくお願いします」

「はい、宜しくね」

 お互いの顔を見合わせてにっこり笑いあった。

 

 私が病院へ行っていた間にも準備はちゃくちゃくと進んでいたらしく、ジムさんからダンスのお手本の動画が渡される。

「今回はねせっかくの日本なので、日本の要素を沢山入れたいんだ、今までとは違うダンスだけど大丈夫かな?」

「はい!頑張ります」

「うんうん今回は音楽にも日本の楽器を使う予定だよ、曲は録音中だから、出来上がったら届けるね、歌詞はアンジェちゃんだから、すぐに入るけど手元に有るので今渡しておくね、それから衣装は日本の着物をの生地使うようになってるから今までの衣装と雰囲気が変わる、採寸はエドさんに頼んでおいたから、今夜にでも、もらいに来るね」

 ジムさんの説明が止まらない、こちらに来るまでの飛行機の中でもどんどんアイデアが溢れて止まらなかったらしい、現在録画スタジオと録音スタジオの確保の交渉中だそうだ、何せ顔出しNG歌手が使うのだ、情報がもれないように、最新の注意が必要だ。

 ジムとエドに任せておけば大丈夫だ、ただ私は精一杯歌って、踊るそれだけだ。

 楽しそうにジムさんは、またねと言って帰っていった。

 私は、ダンスのお手本を見ながら練習を始める、頑張ろう!



 

                  紹サイド


 アンジェが帰って暫く僕は、ベットの上で窓の外を眺めながら、どうしてこうなった?と自問自答していた。

 一旦自覚すると、どうも一番最初に彼女に会った時から彼女に恋をしてたらしいと気が付く。何に引かれているのか解らないと思っていたけれど、引かれてるんじゃなくって、魅かれていたらしい。

 余りにも彼女が若すぎて、僕自身があり得ないと思っていたから、自分の気持ちに全く気が付かなかった、という事だ、僕はかなり若い頃に芸能界に入った、最初は必死で恋愛などする暇も無かったし、歌と踊りの事ばかり考えていた。

 その後は人気が出て、案の定、恋愛御法度になった。

 いいなと思う人がいない訳では無いれど、本音を言えば恋愛に費やす時間が惜しいと思っていた。なので今まで恋愛経験がほぼ無い、小学校の時に好きな子はいたけど、しょせん子供の恋心で、中学が別になってその思いは成就する事無く終わった。

 恋人がいた事は無い、恋人未満の人はいたが、思い出したくない人だ芸能人はファンが恋人を地でいってたのだ。

 アンジェに初めて会ったのは僕が29歳の時、アンジェは14歳だった、15歳も年の差が有るんだな・・・苦笑するしかない。

 美和に恋してると思ってた時期もあったが、すでにアンジェに恋してたとは、まいったね。本当にまいった。

 いったいどうすればいいのか・・・そう苦悩していると、ドアがノックされ生見さんが戻って来た。

「お疲れ様です」

 そう声をかける

「ただいま、体調はどう?」

「はい、かなり良くなったような気がします、本当に不思議です」

「あんな子が世の中にはいるんだね、知り合いで本当にラッキーだったね」

「ええ、本当に、彼女に出会う事ができて幸いです」

「ところで」

「はい?」

「さっきから、悩んでるように見えるけど、やっと自覚した?」

「え?何の事ですか?」

 少しだけ心臓が跳ねた

「アンジェちゃんの事だよ、解ってるよね?」

「あ~何時から気づいてました?」

「ん~彼女とデートして戻ってから?」

「え??そんなに早くから?」

「うん、長年紹を見て来てるからね、年がどうのとか言ってたから、まだ確信は無かったけれど、連絡先を交換する程度には気に入ったんだとね」

「そうだったんですね、僕ついさっき気づいたんです、気持ちの整理ができなくって、どうしたらいいか全く判らない、小僧のような事言ってるのは解ってるんだけど、どうしよう・・・・」

「う~~ん、紹も紹だけど、彼女の方がちょっと問題かも?」

「え?どういう意味ですか?」

「ん~と、僕から見ると、彼女も君の事が好きなんだと思うんだよね、長年君のファンだったって言ってたよね?なのでファンの枠から出られないみたいだ、さっきもちょっと聞いてみたんだけど、ファンとしてこれからも応援したいと、そう言ってたよ」

 そう聞いて僕はがっくり項垂れる、僕の気持ちの整理どころか、この恋はかなり前途多難だ。

 彼女を諦める選択肢も頭に入れておかなければいけないかもしれない、そう考えるだけで胸の中がもやもやするけれど。

 恋愛だけは、1人ではできないのだ、物語のように運ぶはずも無い、役者としては何度も経験し演じてきたけれど、空想の中の恋愛は現実にはあり得ない事が多すぎる。

「ああ・・・・なんだか気持ちの整理とか言ってる場合じゃない気がする」

「そうだね、彼女を手に入れるのは、かなりハードル高そうだね」

 にやにや笑っている、この人、時々こういう所が有る、

「手に入れるって・・・物じゃあるまいし」

「恋愛っいうのはね、そういう物、積極的に何か行動しないと、他の誰かにさらわれてしまうよ?彼女はお年頃なんだから、自分の気持ちに気が付かないまま、他の男の子と仲良くなってしまったりする場合だって有るんだよ、それで無くっても遠距離すぎるだろ?彼女が日本にいるうちになんとかしなくちゃね」

 ハア・・・思わずため息が出る、自分の気持ちの整理もできないうちに、彼女を振り向かせるとか、今後の展開は、かなり厳しい事になりそうだ

「ため息ついてないで、とりあえず少しでも早く元気になる事だね」

「そうですね、頑張ります」

「いやいや、そこは頑張らないで休息を取ろうね?」

 ハァ・・・当分この人のおもちゃにされそうな気がしてきた。前途多難・・・




                 アンジェサイド


 紹君の治癒に行った次の日マネージャーの生見さんから連絡が来た、どうやらこの後3~4日は映画の関係者の方々の謝罪とお見舞いのために人の出入りが多くなるため、5日目以降にまた治療をお願いしたいとの事。了承の返事をして、エドに報告する。

 少し日にちができたので、エドがジムに連絡を入れると、待ってました!とばかりにジムが迎えをよこす、私はお面を付けて、顔を隠すとフードをかぶり車に乗り込む、スタジオに着いてまず着替えだ、衣装合わせはやっていない、極力他のスタッフが私に近づけないようにしているので採寸から、着替えまで、エドとカレンがやってくれる。

 目隠しを付ける、何時ものように紗の生地では無いので少し見えにくい、そして今回は口元は、鼻から顎の下側までを覆う形だ頭の後ろで結ぶ、忍者装束の頭巾の頭の部分が無いような感じであると言えばいいだろうか?蒼色なので違って見えるけれど。

 衣装は、着物とは少し形が違うが、柄が着物だ、濃い蒼の生地に、散るような桜と流水。なんて綺麗な柄 。

 上は前合わせの着物と良く似た形だが、袖は、踊りやすいように上腕部分が細く、ひじから先が大きくリリーのようになっている。

 ドレス自体は、上下に別れていて、腰は帯のような生地でしっかり止められる、後ろリでリボン結びが出来上がる。

 スカート部分は横にスリットの入ったまるでチャイナ服のようだ。 スカートの下は良く似た色のスキニーパンツだ、今までの衣装とは全く違う衣装になっている。 

 鏡に映る自分の黒髪を見てああここは間違い無く日本なのだと実感する。

 準備が整ったのでスタジオに入る。

 何時もと雰囲気がかなり違う私を見てスタッフからザワつきが聞こえる。 

 部外者はもちろんシャットダウンしている。

 今回はエンジェルプライムのチームはいないので、撮影は、ジムのチームに頑張ってもらわないといけない。

 撮影が始まる、音楽が流れる、琴と笛が入るので、少し東洋的な曲に仕上がっている、音楽に合わせ、ダンスを踊る、何時ものように歌を口づさむが、顔の回りの布のせいで歌いにくい。

 今回は、テイク数が少し多かった、汗が流れてくる、頑張らなくては、そしてついに終了の合図が出される。

 私は何時ものようにスタッフの皆さんに深くお辞儀をしてスタジオを後にする。

 着替え用の部屋に入り、衣装をはずす、珍しく吐息が漏れる。

 衣装が違うとなかなかに大変なのが良く解った。

「お疲れ様アンジェ」

 エドからねぎらいの言葉がかかる

「うん、今日はさすがに疲れた」

 素直にそう返す、日本の夏は暑い、湿度も高い、温度調節はされているが、衣装を着て踊るのはかなり疲れるのだ。それを今日実感した。

 とにかく早くホテルに戻るに越した事は無い、アメリかよりは警戒しなくていいだろうけれど、油断はできない。

 迎えの車に乗り込みスタジオを後にする。

 ホテルの部屋に到着すると仮面をはずしてほっと一息つく、ソフィがお茶を入れてくれる、部屋には身内しかいないので何の問題も無い。

 後は録音である、こちらは動画が出来上がってからになるので、少し間が開く、紹君の方もあと、2日程は、尋ねて行けないのだ。

「エド、観光は、する予定?」

「観光したいのかい?」

「うん、せっかくだから、日にちも2日有るから、近場で観光したいかも」

「解った、多分アンジェの方が地理や、観光スポットを解っているだろうから行っておいで、遅くなるようなら必ず連絡しなさい」

「はい、エド有難う!」

「私は久々にソフィとデートでもしようかな」

 エドはそう言って笑った。

 相変わらずラブラブな夫婦である。

 翌日観光にでかける、ラフな服装と帽子、サングラスも忘れずに、もちろんカレンも一緒だ。

 タブレットで調べたところ、近くにかなり大きなショッピングモールが有る、今日はそこで買い物だ!

 日本の地理や地名は記憶から消えている。タブレットで覚えなおしだ。

 関西にも行ってみたいが、2日しか無いので、東京圏内からは出る事ができない。

 とりあえず、ショッピングモールへ向かう、さすが夏休みなのですごい人出だ。カレンとはぐれないようにしなくては。

 迷子になってもまぁホテルの場所は頭に入ってるので大丈夫だ。

 日本の小物は、本当にかわいい物が多い、友人達へのおみやげにどんどん購入していく、服もなかなかに素敵だ。

 欲しい服が沢山あったが2着に絞った。靴とバッグも選ぶ。

 さすがに買い過ぎたかと思いつつ、休憩のためカフェに入る。

 さすがにカレンも少し疲れたようで、座ると息を吐く。

 休憩と軽い食事をしていると、視線を感じる、誰かが携帯で撮影しようとしている、カレンがすぐに止めるに入る。

 少しマナーの悪い人がいるようだったので食事もそこそこにお店を出る事にする。

「アンジェどうする?」

 広間のベンチに座りながらカレンが聞いて来る・・・どうしようか、ちょっと予想より人が多いかもしれない。

 さっきのように写真を無断で撮られるのは、嫌だしなぁと考えていると、声をかけられた。

「こんにちは、ちょっとお話しいいですか?」

 英語で話しかけられたので、こちらも英語で返す、知らない人には警戒必須だ。

「こんにちは、何のお話ですか?内容によってはお断りします」

「えっと私は怪しい者ではありません」

 そう言って名刺を差し出す男性、名刺には、英語と日本語でエージェント、事務所名 サイエージェンシー 名前 斎賀 優と有る、あれ?サイエージェンシーって・・・これはマズいのではないだろうか・・・・

「サイエージェンシーはそこそこ大手の芸能事務所です、君のように美しい人は見た事がありません、出来ればほんの少しでもいいので、モデルのお仕事をしてみませんか?」

 うへ・・・いきなりだなこの人

「ごめんなさい、そういうのには興味が有りません、私は観光客です、修業ビザも無いです、すぐにアメリカに戻ります」

 そう言ってお断りした。

「それじゃあ、写真を1枚だけ撮らせてもらえませんか?絶対に使用しないと約束します、ダメでしょうか?事務所の上司に見せたいので」

 この人めっちゃ押しが強い

「お断りします、知らない人に写真を撮らせる趣味は持ち合わせていません」

 かなりきつい言い方で断った

「そうですか、すいませんでした」

 そう言って彼は去って行った、しつこうくされなくって良かったとほっと胸を撫でおろす。

「師匠、ホテルに帰ろう」

 私はカレンにそう言ってショッピングモールを後にするのだった。

 翌日は、さすがに懲りたので、近くの観光名所と言われる所を少しだけ見て回った。この日は何事も無く過ぎたのだった。

 夜に生見さんから連絡が入った、来客は一旦終了したので、明日は予定が空いているかと聞かれたので、大丈夫だと答えた。

 また生見さんが迎えに来てくれる。

 紹君に会える、るんるん気分で新しく買った服のどちを着ていくか選ぶのだった。


                

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