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ヒーローキングダム③

作者: 明地雫

縛りワード 田舎町 晩酌 寒い夜


冬の寒い夜田舎町のとあるバーでひとり晩酌をしていた

黒人青年アレックス・モルガンは白人女性エマ・アルヴィナに話しかけられ、意気投合し晩酌をしていた

エマは白い髪と肌、吸い込まれるような神秘的な瞳で無垢な少女のような性格をしているが酔うとボディタッチが多くなり、


『あなたと私相性最高だと思うわ?』などと誘ってくる。


硬派なアレックスが『おいおい、襲っちまうぜ?』と

冗談をいうと


『そうして?』とさらに乗ってくる。


そして気がつけばタクシーで近場のホテルに行き、身体を重ね合わせていた。


純粋無垢な少女のような見た目とは裏腹にエマは熱い抱擁と口づけをせがむと、すぐにアレックスに馬乗りになり、ロデオボーイのように激しく揺れてくる。


『おいおい落ち着けって…イキナリ激しかないか?』


と言うがまんざらでもないアレックス。


しかしアレックスが股間の辺りに妙な冷たさを感じたと思うとその声が悲鳴へと変わる


『う、うわぁああウソだ…ッあ俺のイチモツが凍って…

おっ折れたぁあああッ⁈‼︎』


『クックック…どいつもこいつも男なんてちょろいわね…私は雪女の怪人スノーフェアリーレディよ‼︎これまで折ってきた男のイチモツは107本!お前で108本目さ‼︎』


怪人スノーフェアリーレディは夜な夜な男を誘惑しては局部を凍らせて切断するのが趣味であった。

しかし、次に悲鳴を上げたのは彼女のほうであった。


『え?な、なんだいこれはわ、私の股間が…

内側から燃えてるぅうだとォオオオ‼︎』


『お前の噂は聞いてるぜスノーフェアリーレディ。

俺はヒーロー、ファイアーサラマンダー。

特技は人体発火と〝シッポ“の再生だ。』


解説しながらもアイス棒のように凍って折れたはずのアレックスの局部が綺麗に生えて元の形に戻ってゆく。


『クッソおおおおおこの私がああああッ‼︎』


と股間から炎が全身に燃え移ったスノーフェアリーレディが

暴れくるう。


『残念だったな。お前にとって俺は相性最悪の相手だったってことさ』


アレックスがパチン、と指を鳴らすと怪人スノーフェアリーレディは消失するのだった。

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