表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/41

エピソード9:崩壊

あの日から10日が過ぎ私とフェリチタの仲はもっと良くなって行った

約束の通りヘリアンサスを見に行ったりしたもちろん2人っきりで

そして今…私は正座させられていた…


「ちゃんと聞いでますか!?ロヴィーナ様!」


「も、もちろん聞いてるよ!」


「いーえ聞いてませんでしたね!」


「ゔっ…フェリチタの感が良くなってる…」


「もちろんです!まだ日は浅いですがロヴィーナ様のことならなんでも分かります!」


「前もそんなこと言ってたね」


私はそう言い少し笑う


「そうでしたね」


フェリチタも少し笑う


「って!話をそらさないでください!誕生日のドレスの採寸しに行きますよ!」


「やだ!」


私はそういいプイッとそっぽを向く


「わがまま言わないでください!そもそも何が嫌なんですか!?」


「…女の人に体触られる」


私は頬を赤らめそう答える


「ロヴィーナ様も女性だからいいじゃないですか!」


「ダメ!元とはいえ男なんだよ!いくら今女だから言ってまだハードル高いよ!」


「えっ?」


フェリチタはキョトンとしている


「あれ?言ってなかったっけ?」


「言ってません!説明してください!」


そうフェリチタにせがまれたので訳を答える


「それはおかしいですね…転生なさる勇者様は神の力によって性別は変わらないはずです…」


「えっ!?そうなの!」


「はい…転生後性別が違ったなんてどこの資料にも乗ってません…」


「へぇ〜なんでだろうね」


「意外と深く考えないんですね…」


フェリチタはそういい苦笑いする


「だってもうすぐ6年経つし別にいいかなって」


「それもそうですね…さて!それでは採寸に行きましょう!」


「いやー!」


「ダメです!今日しないとドレス間に合いません!」


「別に間に合わなくていい!そもそもドレス好きじゃない!ナイフ隠すのにはいいけど動きにくい!」


「わがまま言わないでください!さぁ!行きますよ!」


「ゔっ…わかった行くから〜!」


「ほんとですか!では行きましょう!」


「そ、その代わりフェリチタが採寸して…フェリチタならいいよ…」


私がそう答えるとフェリチタの顔が真っ赤になる


「わ、わかりました!行きましょう!」


フェリチタはそういい私の手を引っ張って採寸室まで行き採寸をした。


それからは私とフェリチタはお茶をしながら一緒にお話をした

これも今には日課となった

そして幸せな時間はあっという間にすぎる


「今日はもう失礼しますね!ロヴィーナ様!」


「うん…また明日」


私はそう少ししょんぼりとことえる


「はい、それでは失礼しました」


フェリチタはそういい部屋を出た

フェリチタがいなくなった部屋は止めも静かでそして寂しさで充ちていた


〜スパリーレ家〜


「ただいま帰りました」


そういい家に入るとフェリチタの父が出迎えてくれた


「おかえりフェリチタ…」


フェリチタはすぐに父に元気がないことに気がついた


「どうしたのですか?お父様?」


フェリチタはそう恐る恐る聞く


「すまない…フェリチタ…お前の婚約が決まった…」


フェリチタは一瞬驚きそしてすぐに冷静さを取り戻した


「お相手はどこ御方なんですか?」


「子爵家の次男なんだ…しかも45のな…」


スパリーレとは男爵家、子爵家より下の身分その婚約を断れるわけがなかった


「本当にすまない!お前を33も年の離れたやつと結婚されるなど…本当にすまない…」


フェリチタの父は只々謝ることしか出来なかった


「いえ、大丈夫です…お父様…私なら平気です」


そういうとフェリチタの父はフェリチタを見てもう一度


「本当にすまない…」


と、そう言った…


〜次の日〜


(フェリチタまだかな〜)


私はそう思いながらお菓子をつまみながらアニメを見ていた


(いつもならとっくに来てる時間なのに…)


そう考えていると部屋のドアが叩かれ「失礼します」と言ってフェリチタが入ってきた

一見いつもと変わらないように見えるフェリチタだったがロヴィーナにはすぐにわかった


「どうしたの?フェリチタ…いつもより元気がないけど…」


私がそう聞くとフェリチタは泣きそうな声で


「やっぱり…ロヴィーナ様にはバレちゃいますね…」


と言うと


「私の…婚約が決まったんです…」

と言った


「え…?」


その瞬間




私の頭は真っ白になった

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ