エピソード34:囁き
エイプリルフールエイプリルフール!
はい、半年放置の影響で毎年ifルート書く予定が崩れました
ということで普通に更新!正直に言いましょう!無茶してます!頭痛い!
あ、予定が変わったのでエピソード28ちょっと変更しました
ほんのちょっとなんですけど一応報告しておきます
戦地に着いた時には遅かった
バカ5人が生き残って2部隊壊滅
唯一トネールにまだ息があったが出血量と欠損から助からない
魔法は万能じゃない
適性がある人でも腕をはやすことも切れた腕をくっつけることも出来ない
最低限の回復力しかない
「…トネール…」
「プラン000…プラン000…」
消えそうな声で呟き続けている
自分が助かることよりも未来のため、私にこのことをが届くことに全てを賭けた
私は何も考えられなかった
いっぱいいっぱいだった
自分の傲慢さに嫌気がさして現状に絶望して怒りに身を任せそうになっていた
「…いたぞ!殺せ!殺せ!」
敵の声が聞こえる
嬉しい、だってこの怒りをぶつける対象ができたから
酷い殺し方にしよう
助からないけど痛みが続くように意識がながく持つように殺そう
やり方はたくさん殺してきたからわかる
抑えられない
抑える必要は無い、だって憎いんでしょ?だったら殺そ
「アハ!」
なんで笑ったかなんて分からない
でもなんでだろう
心から笑ったような気がする
…いっか、殺すことだけ考えないと
「ロヴィーナ様!だいッ!」
アムールが話しかけてくる
でも言葉に詰まったなんでだろう?
あ、そっか私がこいつらの髪引きづって帰ってきたからか
だってしょうがなかったんだよ
こいつら
『さっさと来いよ』『使えない奴らだった』『私たちが死にそうになった』
って言うんだよ?僕、我慢できなかった…うんうん、我慢しなかったの方が合ってるかな
「なに?」
「い、いえ…」
「心夜君が帰ってきたの!?大丈夫だった!?」
「部外者は引っ込んでてください!姫様!お兄ちゃん!おか、え…り…」
レクレールも言葉が詰まる
なに?ただ髪の毛引っ張ってるだけじゃん
プリュイは…なんで皆同じ表情するんだろ、まぁいいか
「それじゃあお前らわかってるよね?」
「な、何よ!私にこんなことしていいと思ってるの!?」
「…今回の軍法違反は極刑…わかってるよね?」
軍法で命令権1位は国王、2位は団長となっている
団長の命令を聞かないならまだしもこいつらは国王の命令を無視した
それだけならしばらく地下牢で監禁くらいで済むことだがこいつらは負けた
戦果を上げれていればまだしも私が行かなければ5人の勇者は死に敵国は勇者を打ち破ったことで士気が上がる
それだけで被害が大きくなる諸々合わせれば極刑は間違いない
「は?何言ってんだよ!こんなことで極刑なわけねぇーだろ!」
「そうよ!あなたいい加減にしなさいよ!」
「それより怪我してんの!早く医者呼んで!」
もういいか
本当は国王に了承必要だけどいいよね
…殺そ
「死ね」
「ぐはっ!」
剣は使わない
ただ蹴る血を吐いても目ん玉潰れても骨が折れても苦しむように加減しながら蹴り殺す
さっきの虐殺より簡単
ただ蹴るだけだから
「ロ、ロヴィーナ様…ロヴィーナ様!おやめください!」
「へーアムール僕を止めるの?偉くなったねー?」
「そ、それは…」
「黙っとけ、命令だ」
「は、はい」
1人逃げようとしてる
逃がすわけない
髪を掴んで転ばせて蹴る
「…やめなさい」
「…これはこれは宰相殿、一体なんの御用で?」
「あなたのその行為は看過できません、おやめなさい」
「残念ですが今回あなたに私への命令権はございません…引っ込んでていただけますか?」
「…あなたのそういうところが気に食わないんですよ…小娘…」
「お互い様ですね…爺さん」
団長が頭を下げるのは基本国王にだけとなっている
昔に王位争いで一悶着ありそれ以来団長は国王の命令しか聞けない
ただ例外として一部の人間には最低限の命令権はある
爺さんはその一部の人間にあたるが今回に関しては発生しない
今僕を止めることが出来るのは国王だけとなる
「ロヴィーナ団長」
「はぁ…お久しぶりですね、サージ様」
「酷い顔してますよ…」
「酷い顔?ご冗談を…それで?ご要件は?」
悲しさで泣きそうな顔をしている
なんでみんなそんな顔をするんだろう
僕は僕なのに
すこぶる体調がいい、今までみたいに苦しくない
人を傷つけることに苦を感じない
こんな感覚初めて…楽だ…
「もうわかっているでしょう」
「やめる気は無いですよ、そもそもあなたにも命令権はない」
「姉として…お願いしてもですか…?」
「ただ血の繋がりがあるだけでなぜ聞かないといかないのですか?」
ただ血が繋がってるだけ
それ以上でもそれ以下でもない
それなのになぜ言うことを聞かないといけないんだろう?
それで終わりなら邪魔しないで欲しい
僕は今…気分がいいから…!
「そう…ですか…わかりました、ですがそれでもやめてもらいます。国王様からの言伝です、『全て身を瞑る』と」
納得いかない!いくはずがない!
目を瞑る!?全てなかったことにすると!?
アイツらよりもこのバカどもをとると…
そんなの受け入れていいわけが無い…だけど…
「…わかりました…」
「私も…こんなの間違っていると思います…こんなの…ですが…」
黙って欲しい
言い訳なんて聞きたくない
ここにいたら我慢できずに殺しそうになる
良かった気分が引いていく、もういいここにいる必要も無い
僕は誰とも目を合わさずにその場を去った
レクレールside
お兄ちゃんが死んだ
本当に死んだかなんて分からない、でも…きっと死んだ…
姫様が…姫様じゃなかったから…
目が見開いていて…血まみれで…目が…怖かった…
それからいろいろあったけど私は見てるだけだった…
姫様に話しかけていたアムールと宰相のお爺さんとサージ様がすごいと思った
でもどうやら私の感はあってた
『そう…ですか…わかりました、ですがそれでもやめてもらいます。国王様からの言伝です、『全て目を瞑る』と』
『…わかりました…』
当たった…当たっちゃった…
お兄ちゃんが…死んじゃった…
悲しい、泣きそう
それでも我慢しないといけない
私なんかよりも、助けられなかった姫様の方が辛いに決まっているから
…私は…そばにいたい…
「ひ、姫様…私…」
足を止めるとゆっくりこちらに振り向いた
笑っている…けど…目が…怖い
でも私は姫様が好きだから、怖くても受け入れる
好きって言う気持ちで私は一歩踏み出せる
だから私は!
「いっ!」
「…姫様じゃない…団長と呼べ」
な、なんで…なんで私は髪を掴まれてるの?
怖い、声が出ない…
でも何か言わないと…!
そうしないと…きっと後悔するから!
「ひ、めさ…ま…」
「言うことを聞け、これからは僕のことを姫様と呼ぶな…わかったか?」
躊躇いもなく手が私の首にかかる
苦しい息ができない
怖い苦しい
命を握られてる感覚と見開いてる目で私は恐怖で…頷いてしまった…
「ぐ、は…ごほ…かは…」
こんなことされたの初めてだった
いつも優しくて可愛くて笑って許してくれるような姫様じゃなかった
私と目が合っているはずなのに私を見ていない、そんな感じがした
「次は無いから、わかった?」
「はい…だん、ちょう…」
団長が…離れていく…
ねぇ…なんで…なんで!?
お兄ちゃんもいない姫様もいない…!私は…なんのために生きればいいの!!!
もう嫌だよ…苦しいよ…なんで…離れていくの…
一緒にいてよ…私も背負うから、私も家にまみれになるから…
だから、1人にしないで…
『ふーん…そお、で?終わり?』
は?
『それで終わりかって聞いてるの、無様にじべたで寂しく1人で縮こまってるだけ?そもそも本当にあの子のこと好きだったの?口だけじゃない?』
そんなことは無い!私は!…姫様が好き!
『名前も呼ばないのなよく言うよねー。あ、そっか〜あなたじゃ釣り合わないもんね〜小汚いスラムの小娘と王女様だもんね〜』
そ、れは…
『ねぇどうする?どうする?行っちゃうよ〜』
うる、さい…
『はぁ、腰抜け。もういいかな〜、黙って見てれば?このまま誰かのものになるあの子を。あなたじゃない誰かを見てるあの子を。あなたじゃない!誰かのものになるところを!!!』
うるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさい!
言われなくてもわかってる!私が怖がってることも!私が腰抜けなことも!このままじゃ…このままじゃ…もう見て貰えないことも…全部全部わかってる!!!
『じゃあ追いかけなさいよ!今すぐに!思ってること全部!言ってきなさい!』
…ほんとなんなの…あんた…
でもそんなのどうでもいい
息はとっくに整った、怖くもない
私は …ロヴィーナに見てもらうために!
「…離して」
「離さない!絶対に!」
もう怖くない!
…嘘!ちょっと怖い!
でもこの手を離したら絶対…絶対に後悔する…戻れなくなる!
だから、たとえ切り落とされても…絶対離さない!
「よく言ったレクレール、私も離しませんよ、ロヴィーナ様」
「わ、私も離さない!離したら…心夜君が…戻ってこない気がするから!」
アムールとプリュイも私が掴んだロヴィーナの手を掴む
わ、私がの役目が…3等分…
もういい!なんでも!ロヴィーナが戻ってくるなら!
「離して、さもないと折る。悪いけど砕くのは得意だけど綺麗に折る自信はない」
「「「離さない!」」」
「離さない離さない離さないー!」
「ロヴィーナ様はお優しいですね、切るじゃなくて折ると言ってるんですから」
私は震えてないけど2人は震えてる
わかる、だってロヴィーナの目ガチなんだもん
さっき経験したから2人の気持ちがよくわかる…だから煽る!
「2人とも離していいよ〜、私は…切り落とされても絶対離さないから!」
私の言葉で2人の覚悟が決まったぽい
3人でまっすぐロヴィーナを見る
どこか目が優しくなっているようだけどまだダメな気がする
でもいい、さっきまでと比べたら
後…少し…!
3人で真っ直ぐロヴィーナを見る
たとえ私を見てないなら見ざるおえないようにする!
絶対にその目の中にわたしをうつしてみせる!
「そんな目で…そんな目で僕を見るなよ!僕は捨てたの!全部捨てたの!もういいの!幸せも要らない!夢も希望もいらない!この世界に来て思ったの!ここなら幸せになれるかもって!それでも同じだった!消えて消えて消えて消えて消えて消えて消えて消えて!それで今回やっとわかった。最初から間違ってた。僕が僕じゃなくなったら大丈夫なんじゃないかって…ダメだった…私に関わって…最初にヴィティム兄様がヴィクティム姉様を殺した、ポーヴゥ兄様も殺した。そして私がヴィティム兄様を殺した…大変な役割をサージ姉様とスゥール姉様に押し付けて幸せになろうとした…でも…無理だった…フェリチタが襲われて…自殺した…」
ロヴィーナが空いてるほうの手で前髪をかきあげてあたまを抱える
こんな荒々しい喋り方をしてるのを初めて見た
泣いてる顔も…初めて見た…
元の世界で色んな人がいなくなって行った
この世界に来て希望を見て砕かれて…辛くて苦しかったに違いない
なら私がすることはひとつ
「私も…スラムで育ったのですこしわかります。仲良くしても死んじゃったり…裏切られたりして…でも、あなたに出逢えたから、もういいんです。悲しみも、裏切りも全部いい。だって今が幸せだから」
私は手を離してロヴィーナの顔に添える
そして顔を上に向かせる
やっと目が合った気がした
私を見てる、そんな感じがする
「だから乗り越えましょう?私は…ロヴィーナの傍にいる、絶対消えないから」
ロヴィーナの目から涙がこぼれる
自然とお互いの顔が近ずいていってそして軽く唇が触れる
「私…いいのかな…?」
「いいよ、絶対」
ロヴィーナが目をゆっくりと目を閉じる
私を受け入れてくれたのが嬉しくて目を閉じてキスをしようとした
が
「そ、そこまで!なんで目の前でキ、キスするの!?」
「レクレール…それ以上はダメだ」
邪魔された!
クソ〜2人のこと忘れてた〜!
いい雰囲気だったのに!邪魔された!
「ねー空気読んでくれない!今ロヴィーナとイチャイチャしてるの!部外者はどっか行って!」
「行かない!わ、私だって心夜君とイチャイチャした…い…」
「恥ずかしがるんだったら言わなきゃいいのに」
「レクレール!不敬だぞ!」
あーもうせっかくロヴィーナがキス迫ってきたのに!
うぅ…流れが止まっちゃったじゃん!
「いいよ、私は」
「で、ですが…」
「みんな、ヴィーナって呼んで?す、好きな人にしか…許してない呼び方…なの…」
…あ、無理
ヴィーナかわいい…
好きなのがさらに好きになっちゃう!
「ヴィーナ、もう1回目、閉じて?」
「う、うん…」
「ダメ!つ、次私!私の番!ヴィーナ!チューしよチュー!」
「てかそもそもあなた誰!?私とヴィーナの甘々な時間を邪魔しないで!」
「私も消えませんよ、ヴィ、ヴィーナ…」
「…!ありがとう、アムール…私…頑張るよ」
ヴィーナから目を離して何処の馬の骨か分からない小娘と話しているとヴィーナがアムールに抱きついていた
…はぁ!?もー!私が!私がヴィーナといい空気だったのに!
「アムール!私のヴィーナから離れて!」
「いつからヴィーナがあなたのものになったんですか」
「私とキス!したから!私たちは恋人なの!だから離れて!」
「勝手に決めないでください、ヴィーナから何も言われてないでしょう」
「わ、私は…いい…よ?」
嬉しい…
ただただ…嬉しい
私じゃ届かないと思ってたから…そんなヴィーナが恋人でもいいって…
おかしいなぁ…涙が…
「レ、レクレール…だ、大丈夫?」
「大丈夫…大丈夫…嬉しくて…」
「そうですか〜じゃヴィーナお風呂行こ!早く汚れ洗い落とそ!」
「そうですね、行きましょう」
「あなたたち…もうちょっと…優しさってもの…」
「行こ、レクレール」
ヴィーナが手を差し伸べてくる
初めてあったあの日みたいに
泣いてる暇じゃないよね!
「うん!行こ行こ!」
「ところでヴィーナ、その…私も…」
「…私も、アムールのこと好きだよ?」
「私!私は!?」
「…保留」
「な、なんで2人はいいのに私だけ!?」
「お風呂誘ってくるから…セクハラ…」
「え?え?な、なん…で?」
「同性でも結婚してことも作れる世界だから…」
「…ご、ごめん…」
こ、今度は小娘といい雰囲気!?
「むぅ!」
「拗ねないで」
「一緒に寝てくれるなら許す…」
「いいよ」
「…うん!行こ!」
1番になってみせる
正々堂々勝負して、私がヴィーナの1番に!
…お兄ちゃん…絶対…幸せになるから…
お兄ちゃんがくれた時間で…絶対…
ロヴィーナside
「…お兄ちゃん…なんで…なんで…」
雨の中行われた葬式レクレールが泣いている
私はそんなレクレールをただただ見守ることしか出来ない…
黒百合騎士団初の死人は全て私の…私の判断のせいだった
私が殺したのだ…レクレールのたった一人の家族を…沢山の誰かの大切な人を…
全員私が!!!!
殺してしまった…
「もう…いいの…?」
「うん…悲しいけど…お兄ちゃんなら…ヴィーナと幸せになれよって言いそうだから」
「そっか…私…本当に幸せになれるのかな…」
怖くて無意識にレクレールに腕を絡めてぎゅっとする
正直怖い気持ちがまだある
また…消えちゃう気がして…
「大丈夫…絶対に幸せになろう」
「…うん」
「ずっと傍にいよう」
「…うん」
無意識にレクレールと向き合う
前と同じように手を私の顔に添えてくる
するとついつい目を閉じてしまう
絶対守ってみせる
もう奪わせない
今度こそは…!
「ん」
ただ触れるだけの軽いキス
それが…嬉しくて…幸せで、心がいっぱいになる
でも正直関係があやふやでもある
私が…怖いから…でも…
「レクレール…好きだよ」
「アムールのことも好きなんですよね〜あーあーさらに増えそうだな〜」
「えっと…ごめん」
「でもいいよ、私が絶対ヴィーナの1番になるから!」
「あり、がとう…!」
『あーあーこの子絶対また出遅れるよ〜。はぁ…また私がいい感じに手助けしましょう。全く世話になる子ね。今回も私が色々手回ししたのに諦めそうになっちゃって…ま、あの子のためにも私が頑張らないと』
「うー書けた〜」
「そんなに疲れましたか?」
「がちがち!なんで疑うの!?」
「あなたの心に聞いてください」
「ルートがあるの!前に考えたのが今のと離れてるのに気づいた時生きた心地しないの!」
「今回はたまたま気づけたけど他にもあると思うと怖い…!」
「昔はノリと勢いみたいなところありましたからね、今はある程度構成考えられてますし行き違いもありますね」
「…いつから過去の自分と喧嘩しそう…」
「はいはいそうですか」
「なんで冷めてるの!?前回から優しかったのに急に…」
「慈悲です慈悲」
「うぅ…」




