エピソード***Q.愛とは A.ーーー
本日はエイプリルフールなのでフェリチタが自殺を選ばなかったルートを書きました
まぁまぁ暗いですし登場人物の命を軽視している訳ではありません
自分が考えるストーリーには必要なことしか基本自分は書きません
その事をわかった上でお読みください
王城内の廊下に足音が響く
急いでるようだが決して走ってる訳ではなく礼儀はわきまえている
ここは王城でもほとんど人が立ち寄らないようにロヴィーナが言い聞かせている
その結果ロヴィーナの貴族からの評価はさらに下がる
とはいえロヴィーナからすれば無いに等しい評価など気にしてなどいない
だがロヴィーナのことを愛し、心から思う者は違う
自身の存在がどれほどロヴィーナの評価を下げているかわかった上で命を絶つことが出来ずに今を生きこれ以上ロヴィーナの迷惑になるまいと日々部屋に閉じこもっている
「帰ったよフェリチタ」
「お帰りなさいませヴィ…ロヴィーナ様…」
「…うん…ただいま」
フェリチタは丁度部屋の掃除をしていた
フェリチタの1日のは掃除と勉学、それとロヴィーナとの食事やお茶である
あの事件以降ロヴィーナと一緒のベットで寝ることを強く拒んだフェリチタのためにロヴィーナは部屋を改造してカーテンを掛けれるようにしたりと以前の部屋とは明らかに違った部屋となった
ロヴィーナが爵位をたわ待ったことをきに屋敷に引っ越すことも考えたがロヴィーナが設立した黒百合団が国家の騎士団以上の戦力が揃ってしまったため領地を与えて王都を離れた場合反乱の可能性もある
そのため監視するためにも目の届く範囲に置いておくことが必要になる
その事をロヴィーナは理解していたためここにほとんど人をこさせないようにすることが出来た
「そのブレスレットがロヴィーナ様の…」
「そうだよ、元々剣だったんだけどさ〜まさかブレスレットになるとは…しかも意識しても剣にならないし名前も分からないし本当にどういうことなんだろう…それに…」
「?」
「…うんうん…なんでもない、ご飯は食べた?」
改造された部屋にはカーテンだけでたく台所にくわえIHクッキングヒーター
水道に冷蔵庫もある
料理の材料は町で買ったりスイーツ同様買ってきてもらったりといいものを揃えられる
あとこのことを知っているのはアムールとレクレールだけだ
家族にすらこのことは言っていない
このことからロヴィーナの中の優先度がわかる
「はい…頂きました…」
「じゃあお茶入れてくれるかな?前買ったマリトッツォ食べよ」
「…はい」
フェリチタは前々から精神的に病んでいた
愛する人に釣り合わない自分を憎みそれでもどうすることも出来ない運命を呪った
世界は厳しい
愛する人と添い遂げられることが決まっているフェリチタがそういえば他の者から様々な視線が向けられるだろい
恨み、妬み、怒り…決して綺麗な感情では無いのは確かだ
フェリチタが淡々とお茶の準備をしていると扉の向こうから大きな足音が響いてくる
「姫様!」
「…何、レクレール?」
「姫様のそばにいたいだけです!」
「…はいはい」
なんの躊躇も迷いもなくロヴィーナに触れ、抱きつくレクレールをフェリチタは妬ましく思う
自分にはできないことを…自分がしては行けないことができる
アムールの存在が心の負担になっていたフェリチタからするばレクレールという存在はアムール以上の心の負担になっている
「…そろそろ離れてくれる?」
「姫様は…私のことが嫌いですか?」
「嫌いじゃないけど…」
「なら好ましく思っているということですね!なら問題ないです!」
レクレールの努力は素晴らしい
言葉遣い、マナー全てはロヴィーナの隣にたちたい一心で頑張ってきた
しかしロヴィーナの前では素の自分でいる
「…アムールさん私もお茶頂けます?」
「は、はい…」
レクレールはフェリチタのことを嫌ってる訳では無い
ただフェリチタの『ロヴィーナの婚約者』という立ち位置が羨ましくて仕方ない
それだけである
それでもレクレールはロヴィーナの妾でいいと本気で思っているためこのまま行けば正妻であろうフェリチタへの対応は畏まっている
しかしそんなことはフェリチタには伝わってはいない
なぜならフェリチタの目と前だろうとレクレールはロヴィーナに触れたり抱きついたりとしており傍から見れば畏まっているようには全く見えない
「そういえばアムールは?」
「姫様が色々ほっぽり出して行ったので後始末してます」
「ロヴィーナ様」
「…だって早くフェリチタに会いたかったから…」
本来嬉しいはずの言葉も何も感じない
フェリチタの心は限界を迎えていた
それでもロヴィーナの愛と優しさに甘え続けている
死の恐怖はそれほど巨体なのだ
だが一番の理由は自分が死んだあとロヴィーナが他の人に自分に向けていたもの全てがその者に向けられる
それが嫌、つまり独占欲だ
その独占欲がさらにフェリチタを追い詰めていく
「あ、もう夕暮れだ」
「そうですね〜」
「何時までいるの?」
「え?」
「帰りなさい」
「や〜だ〜!」
こんな光景も日常とかしている
ロヴィーナがレクレールを帰らせようとするがレクレールがただをこねる
それを仮面を被ったような笑顔で見ているフェリチタ
そしてこのタイミングで来るのがアムールである
「帰りますよレクレール」
「や、やだ!もうちょとくらいいいじゃん!」
「…帰るぞ」
「お兄ちゃん!?なんでいるの!確か任務で教育中断して国境に」
「国境付近の敵は殲滅しましたので戻ってきました」
そのまま2人に連れていかれたレクレールは連れていかれた
二人っきりの時間
昔はずっと二人っきりと言っていいほど二人の時間を過ごしていた
今はアムールが加わりレクレールも入ってきた
そしてついに勇者が集結した
ロヴィーナは勇者として圧倒的な力を見せた
教育者としての実績もできた
故にロヴィーナは勇者の教育係になる
二人の時間はさらに減っていく
そのためこの二人きり時間は今までより重宝される
「さてと、晩御飯にしよっか」
「はい」
「マリトッツォ食べたし晩御飯はヘルシーなのがいいよね!ん〜じゃあお豆腐ハンバーグにしようかな。ちょっと待っててね」
ロヴィーナは確かに王位継承は捨てたが力とカリスマ性、地位はある
評価こそ低いが婚約者の座が空席なら貴族は群がるだろう
ならば邪魔なのは誰なのか
フェリチタだ
フェリチタが死ねば自動的に婚約者の座は空席となり自身の家計のご令嬢がそこに座れるかもしれない
そこで終わればいいが汚い貴族は迷いなく行動に移る
刺客を送ったとしてもロヴィーナがいるため不可能
情報操作をしようとしてもロヴィーナは気にもしない
付け入る隙はただ一つ
ロヴィーナがいないところを狙う
つまり毒殺だ
しかしロヴィーナは毒のプルフェッショナルとまでは行かないが色々な毒を自身のからだで試している
そのため解毒剤は一通り揃っている
そうなると使われる毒は即効性の高いもの
となると解毒は困難になる
故にロヴィーナはフェリチタが口にするものは自信で調達したものと自信で調理したものに絞っている
「美味しかった?」
「はい、とても美味しかったです」
「そっか、そろそろお風呂湧いた頃だから先に行ってくるね」
私は今も…いえ、あの日から一日たりとも考えなかっ日はありません
私の選択が正しかったのか
やはりあの日に命を絶つべきだったのではないか
ロヴィーナ様に触れることも…一緒の空間にいることですら私は拒絶してしまっている
「…私は…あの時に死ぬべきだった…でも怖くて出来なかった…私は…ヴィーナ様のために…この命を捨てることも…できない…!」
私には涙を流す資格もない
それはわかっているつもり…でも…流れてしまう…
いっそ誰かに…殺して欲しい…ッ!
「上がったよ」
「はい」
そう言ってフェリチタは入浴しに行った
フェリチタが泣いてることも…死にたがってることも知っている…
それでも私はフェリチタのことが好きだ
一緒にいて欲しい
…でも…そんな私の気持ちは届かなかった…
戦争が近い
勝つ自信がある…嘘でもあり本当でもある
戦争は基本的に数だ
数はこちらが少ない
それに加え元クラスメイトは…使えない
精神的成長が乏しい
戦場に行ってもほとんど全員が死ぬのは間違いない
「あの頃が恋しいな…私が好き勝手してフェリチタに怒られて…いつか…戻るのかな」
不安要素はそれだけじゃない
あの時私の中の何かが漏れそうだった
あれからはすごい力を感じた
でも私だけじゃ扱えない
「守りたい…そのための…全てを滅ぼせる力が…」
私とフェリチタの部屋に朝日が少し差している
それだけで私は目が覚めるようになった
朝は軽めなものにするようにしている
フェリチタがいなかったら私は今も寝てたかも
「…おはようございますロヴィーナ様…いつもすみません…」
「昨日も言ってたね、私が好きでやってるんだからいいの」
たしかに昔は幸せだった
きっと今も幸せでもある
フェリチタが私のそばにいて、世界が平和で美味しいものを食べて…
そんなちょっとした贅沢な日々はとても幸せだった
でもこれはきっと私の押しつけだろう
いつかはフェリチタも前みたいに戻って幸せだと思わせられる
私の驕りだ
「ロヴィーナ様大変です!!!」
「どうしたの」
「国境付近に待機していたタート達が…全滅しました…ッ!」
それが何を意味するか…簡単だ…
戦争の開始だ
「全隊員招集、元クラスメイトも集めて」
「はい!」
「フェリチタ…行ってくるね」
「はい」
ロヴィーナ様は今から戦場へ参られる
私は待つことしか出来ない…
…神様…私に願う資格などないことはわかっております…ですが…ッ!
私に勇気をお与えください!
死を望んだ私に…ヴィーナ様の人生を狂わせてしまった私に…一度だけ
『いいよ』
「ヴィーナ様!」
「!フェ、フェリ…チタ…?」
「私を置いて逝ったらお説教ですからね」
「…絶対戻ってくる」
ありがとうございます…神様…
「全員揃ったみたいだね、指示は一度きりだよく聞け!我々はこの王都を守る部隊と戦場へ向かう部隊の二手に別れる!レクレールとアムール隊、それと勇者共は残れ!それ以外はついてこい!そして最後に!お前ら!大切なもののために命をかけろ!以上!」
ともクラスメイトがワーワー騒いでいるがそんなものは知らない
生きるか死ぬかを味わったことの無い雑魚が戦場にいるだけで足を引っ張る
それに敵のレベルはおそらく…
考えない方がいいか
「姫様!」
「…師匠の次は姫?いい加減にして欲しいんだけど」
「俺…私を戦場に連れていってください!」
「お前婚約者守りたいんだろ?なら婚約者がいるここを守れ」
こいつは確かに強くなった
けどまだ足りない
それに私は言った
大切なもののために命をかけろと
「…わかりました」
「はぁ…婚約者を守り抜いてもし次があったら…あって欲しくないけど考えてあげる」
「ありがとうございます!」
大切な人をそばで守れる
これ程安心して戦える状況は無いと私は思う
私は常に最前線に立たなきゃ行けない
そばで守れない
…私らしくないけどこれしかないな
「そこの二人」
「「ふぇ?」」
「お願いがあるんだけど」
私はルーク嬢とプリュイに頼むことにした
私じゃ守れないフェリチタのおことを
「わ、わかった…黒百合くんのこ、婚約者はワ、ワタ、ワタシガマモルネ」
「…安心して行ってきてって言えないけど私とこの子でしっかり守るからね」
「ありがとう、行ってくる」
私は隊員と騎士団の人たちを連れて戦場の国境についた
そこには敵の死体が沢山ころがっておりタート達がどれほど頑張ったのかよくわかった
正直相手の力の度合いは分からない
敵の死体の数からして今の味方の数とレベルを考えるとなんとかなる計算になる
問題は未完全体がいるかどうかだ
いた場合二人までなら私で何とかできるくらいには強くなれた
だが未知の完全体
一体どれほどの力を秘めているのか
…想像もつかない
「…来たか」
敵が少しづつ見えてくる
数は約四万
対してこちらは約一万五千人
数は負けているが見た限り相手の中に未完全体はいない
このことだけで私の心の余裕ができる
さて…
「戦争の始まりだ」
「…そうですか…お二人はロヴィーナ様のことを色々と知ってるのですね」
「はい、少なくともあなたよりかは知ってるつもりです」
「喧嘩売らない」
ここはロヴィーナと元クラスメイト達がこの世界で初めてあった部屋
この部屋にフェリチタ、プリュイ、ルアーナ
この三人がこの部屋にいる
と言ってもプリュイとルアーナはフェリチタを守るためにここにいる
「痛い!そんなつもりは無いよアーちゃん!」
「いや、そう聞こえるような言い方の時点でアウトだからね」
「二人はロヴィーナ様のことを愛しているのですか?」
そう聞かれた二人は鳩が豆鉄砲を食らったような顔をする
そんな顔を見てフェリチタは悟る
フェリチタの心は多少余裕が持てるくらいの状態に戻ったため耐えれている
これが昨日のフェリチタなら心は壊れていた
「違います」
一番最初に口を開いたのはプリュイだった
「…違います」
次に口を開いたのはルアーナだった
しかしルアーナはプリュイのことを二度ほど見てから答えた
この時フェリチタはプリュイはロヴィーナのことを愛しているとわかった
「そ、そうですか」
「…フェリチタさんは…黒百合君のことが心配じゃないんですか?」
「ロヴィーナ様の前世の名前は黒百合というのですか…心配かと言われたら正直心配ではありません。なぜならロヴィーナ様は一番強いと私は知っているからです」
そう堂々と言い切るフェリチタを見て二人はこの人にはかなわないと思う
心の底から信じてることが伝わってきたからだ
そしてロヴィーナは現在
片足を切断され
両手は粉々に骨折していた
「テメーーよっわ!そんなんでよう戦場出てきたな!」
「そうですね、これなら簡単に滅ぼせそうです」
…完全に想定外だった
未完全体はまだ想定内だ
だがまさか完全体が出てくるとは思わなかった
それに…
「体は幼いが穴はあるよな、犯していいか?」
「ダメに決まってますよ時間の無駄です」
「…未完全体なテメーが俺様の言うことを否定すんじゃねぇ」
「なら最初から聞かないでください。それにあなた完全体のくせに未完全体の私より弱いじゃないですか」
「ッチ…わーたよ。さっさと行こーぜどうせこいつもうすぐ死ぬんだから」
完全体の圧倒的強さ
更にこいつらの強さの基準がそもそも違うことを想定していなかった
一度戦った未完全体を基準強さを考えてしまった
…完全に…私のミス…
やばい意識が…まだ…し…ねな…い…
「いえ、念の為トドメを刺しときましょう」
「それこそ無駄だろーがよ、両腕は粉々片足切断。こんな重症魔法で治せねーよ」
「…それもそうですね。さて、王都を潰しに行きましょう」
王都を…潰す…?
フェ…リ…チタが…ア、ムール…が…レク、レールが…し…ぬ…
ここ…は…わ、わたし…しか、い…きてい…な…い
あいつ…ら…は、行っ…た…
これい…じょう、失い…くたない…
なお…っ…て…
なおっ…て、なおって…治れ、治れ!治れ!!!!
な、、お…れ、
「何…あれ…」
「この、先は、、通さない!」
「ざっこ、あの女って強かったんだな」
半壊した王城
額から血を滴らせるアムールとレクレール
結界を貼って部屋を守っているプリュイとルアーナ
そんな四人を見て嘲笑うオレンジ髪の男
戦況は最悪
勝率は間違いなく0だ
「まだ遊んでたんですかさっさと終わらせてくださいよ」
「いいじゃねーか少しくらい」
そこに青髪のメガネの男も現れる
「嘘…でしょ…」
「負け…た…?ロヴィーナ様の次に強い団長が…」
青髪のメガネの男は両手に生首を持っていた
騎士団長の首、国王の首、女王の首、サージ王女の首、スゥール王女の首
ロヴィーナの家族が全員殺された
ならばもしかしたらロヴィーナ様も…その場の四人の頭に同時に同じことがよぎる
「そろそろ殺すか」
そういいオレンジ髪の男は人差し指で決壊に触れる
すると結界はバリバリバリと音を立てて壊れる
一歩一歩近づいてくるが誰も動けない
四人ともロヴィーナが死んだかもしれない
そのことで頭がよぎったあと埋め尽くされた
「じゃ死ね」
一番最初に刃が向いたのはレクレールだった
振りかざされた剣はそのまま振り下ろされる
しかし振り下ろされた剣はレクレールには届かなかった
レクレールに振り下ろさ剣はアムールに刺さっていた
「ア、アムール…なんで、なんで!?」
「一応、副団長ですから…下っ端を守って、当然」
「…お前邪魔」
そう言った瞬間アムールは蹴飛ばされていた
「あ〜ウッザ…そういえば頑張ってそこ守ってたな…よし!壊そう!」
「やめろ」
「あ?」
「やめろ!」
無いに等しい力でスキルを使うが抵抗虚しく殴り飛ばされる
プリュイとルアーナは動けない
人の死というものを初めて体験したのだ
仕方ないと言えば仕方ないだろう
「吹き飛べ」
「させないっ!」
「テメー生きてたのかよ」
空からロヴィーナが現れてオレンジ髪の男の攻撃を受け切る
だが生やした足、足りない血、スキルの過剰使用
ロヴィーナはまたもに立つことさえままならない状態だった
戦況は未だ劣勢
勝機は無いに等しい
勝利は不可能
「…アムール…お姉様…お父様、お母様…」
瀕死のアムール
生首状態の家族
一瞬の隙を見逃すほど敵は甘くはなかった
ロヴィーナは背後を取られた
「…やはりトドメを刺しとくべきでしたね。ま、殺せるからいいですが」
間に合わない
腕にあまり力が入らない
避けるにしても軸足は魔法で生やした足
まだまともに動かせない
何より血が足りない
頭もギリギリだ
…せめて相打ちに!
「ヴィーナ様!」
血が目の前で飛び散る
傷つけたくないと
守りたいと思った…大好きな人の血が
ロヴィーナの目の前で飛び散る
「また邪魔ですか、なぜ君たちは守ろうとするのか分かりませんね」
「フェリチタ!」
無意識に距離を取ろうと体が動いた
しかし体は限界
受け身も取れずに転げ回るように距離をとる
幸か不幸か転げ回った先にはアムールも血を流して倒れていた
「アムール…」
「ロ…ヴィー、ナ…様…さいご…にひとつだけ…いいですか?」
「なに、言ってるの?最後なんかにさせング」
「ヴィーナ様…愛しています…」
なに…それ…?
最後にキスして愛してる?
なんで今?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?
「ヴィーナ…さ、ま」
「フェリ…チタ…」
「私も…愛してますよ…ヴィーナ…ヴィーナ、は…どう…?」
なんで?どうして?
どうして最後みたいなこと言うの?
まだ終わりじゃないでしょ?
まだ助かるよね?
「ヴィーナ…さま?」
「私も…大好きだよ…!」
「…愛してると入ってくれないのですね」
「言って欲しかったら生きてよ…フェリチタ…!!!」
ロヴィーナの声は届かない
最後の力を言葉にしたあとフェリチタは命を落とした
ロヴィーナを愛する人二人はロヴィーナの腕の中で命を落とした
自分は守れなかった
力を手に入れたのに使えない
私には何ができるの?
戦場にともに行った仲間は全員死んだ
私を愛してくれた人を守れなかった
私が好きな人を守れなかった
私の家族を守れなかった
私に何ができるの?
何が何が何が何が何が何が何が何が何が何が何が何が何が何が何が何が何が何が何が何が何が何が何が何が何が何が何が何が何が何が何が何が何が何が何が何が何が何が何が何が何が何が何が何が何が何が何が何が何が何が何が何が何が何が何が何が何が何が何が何が何が何が何が何が何が何が何が何が何が何が何が何が何が何が何が何が何が何が
グシャッ
直してもらった物に思いっきり圧がかかる
一気に漏れ出る
自分が飲み込まれる
右手のブレスレットが光腕から離れて禍々しい光を放つ剣になる
無意識に腕が伸びる
「力をよこせ、全てを破滅させるほどの力を!!!!!!!」
「あーあー世界の皆さん聞こえてますか?神託国家女王のロヴィーナ・サルヴァトーレ・クロユリです」
魔法でこの星の国全てに対する配信
玉座に座っているのは髪に血のような赤のメッシュが入ったロヴィーナ
「我々は英雄国家から侵攻を受けました!そこでサルヴァトーレは私以外死にました!私の仲間も死にました!私のことを愛してくれてた人も死にました!私の大好きな人も死にました!なので!報復だ」
今までは明るい声を保っていたロヴィーナだったが最後だけ感情を全て乗せた
少しとはいえ開放されたロヴィーナから放たれる圧はこの配信を見ている者全てが血に膝を着いた
「私はね、幸せに暮らせるだけでよかったの…それをこいつらは奪ったならすることは一つだけだよね!」
ロヴィーナの右手のブレスレットが剣とかす
上からドス黒い光の柱がロヴィーナを包む
その柱を切りロヴィーナが出てくる
そして剣を上に振り上げ感情の籠ってない目をし剣を振り下ろす
その瞬間映り出されたのは英雄国家だった
英雄国家は一瞬のうちに平地とかした
人が住んでた家も木々も人も
何もかも残らずに破滅した
「私の国に手を出すな。これを破ったやつは問答無用で滅ぼす。心に刻んでね!」
「間に合ったー!!!」
「ギリギリですね」
「ほんと危なかったよ!」
「さて、本日はエイプリルフールなのでフェリチタが自殺を選ばなかったルートを書きました」
「エイプリルフールなので本当の部分もあれば嘘の部分もある!どこが本当でどこが嘘か楽しみにしていてください!」
「でもちょっと暗すぎますね」
「大丈夫!本編の最終回は全てをひっくるめるハッピーエンドで締めます!」




