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転生王女の進む道!〜彼女たちに出会って幸せになるまで〜  作者: 妃白
第一章 勇者集結編〜覚醒への一歩〜
27/41

【幕間】知らないあなたと知ってる私

私の生前の名前は夜桜舞華

私の家族は別に虐待や育児放棄するような家族ではなかった

しかし目に見えるように私より妹を愛していた

誕生日やクリスマス、お年玉にお小遣いどれをとっても私より妹の方が上だった

理由は至ってシンプル

妹は文武両道だった

テストでは九十五点より下はとったことがなく運動もとてもでき、何かを習えばすぐに上達した

それに対して私は普通だった

特別できるわけでもなく少しづつちょっとづつだった

それでも私には妹より上回ることはあった

容姿とコミュニケーション能力だった

クラスが変わったりする度に私は大人気だった

それでも家族が求めているものは全て妹が持っていた

学校に行ってる間はとても楽しかった

でも家ではとても寂しかった

私のイメージを崩さないために友達や幼なじみにすらこんなことは話したことは無かった

そんな時私は導かれるようにアニメや漫画、ライトノベルにハマって行った

理想に近い登場キャラクター

幸せな家族風景

苦しくても最後には幸せなハッピエンドを迎えるストーリー

私を魅了するには十分だった

そんなある日私は運命の日を迎えた


「みんなおはよぉー!!!」

「おはよう夜桜さん」

「舞華ちゃんおっはよー!」


私に挨拶してきたのは生徒会長の高三正義くんと幼なじみの知崎香美ちゃん

二人のあとを他のクラスメイトからも続々と挨拶される

やっぱり私の居場所は学校だといつも思う

しかし最近私には二つの意味で気になるクラスメイトがいる


「おはよう黒百合くん」

「ん、おはよう」

「「…」」


私の顔を見ることなくそういうと黒百合くんはライトノベルを読んでいた

これが私が彼の気になることの一つ

彼は私に全く興味が無い

そしてもう一つは…


「見ろよあいつ、夜桜さんが挨拶してるっていうのに」

「ほんとほんと顔は女の子みたいで可愛いって思うけど性格悪いよね〜」

「わかる〜!なんかお前たちと住んでる世界が違うって感じで見下してるみたい」

「なにそれ厨二病?はっず〜」


もう一つの気になっていることはクラスメイトが言ってるような事じゃなくて黒百合くんが読んでるライトノベルが私が読んだことの無いものが多いのと私がすっごく気になるようなタイトルだということ

ちなみに私が好きなライトノベルの八割は黒百合くんが読んでたものだ


「…」

「…なに?」

「え、えっと…何も…ごめんね邪魔して」

「そう」


私たちの会話はいつもこのように黒百合くんが終わらせてくる

そして一部のクラスメイトはそんな黒百合くんの態度が気に入らないのかわざと本人の目の前で悪口を言う

本当はやめさせない方が黒百合くんへのヘイトが少なくて済むのだけれど私のキャラとしては止めるべきだ

最初はそれで悩んでいたがそんな私の悩みを知る由もなく高三くんが止めに行く

そして黒百合くんにヘイトが集まる

私は一体どうすればいいのかな?


「…」

「舞華ちゃん食べないの?」

「へっ!?た、食べるよ!」

「また考え事?もーしーかーしーてー恋の悩み?

「違うよ!ってこのくだり何回目!」


香美ちゃんは観察能力が高い

さらに情報収集能力もあるからいつか私の秘密がバレるんじゃないか心配だな

でもま〜そんな感じはないしたぶん大丈夫のはず…たぶん…!


「そういえば今度の土曜日にコスプレ大会?みたいなのあるらしいよ

しかも貸し出しもしてるから結構行きやすいんだって」


へ〜そういうのもあるのか…

でもそういうところってハードル高そうだし…行かないかな


「ちなみに前回優勝者は黒百合くんだよ」

「ゴホッゴホッ!」

「だ、大丈夫!?ほらお茶飲んで!」

「ありがとう…でさっき言ったことってほ、ほんと?」

「ほんとほんと、私の情報力を信じなさーい。しかも黒百合くん本名で出てるんだよ」


黒百合くんってコスプレもするんだ

やっぱり今話題の鬼退治のキャラかな?

いや、黒百合くんが今読んでる最弱から最強になる作品の主人公かも…

まって!なんで私は男性キャラ前提なの!?黒百合くん漢娘だから女性キャラっていう可能性も

…ちょっと引っ張っちゃったな


「黒百合くんってすごいんだね」

「ねー」


よし、行こう


「こ、ここが会場だね」


ゆ、勇気出して来たけどやっぱり恥ずかしいかな…

でもこれで黒百合くんのことがもっと分かれば!

…あれ?なんで私恋する乙女、しかもちょっと過激派みたいなことしてるんだろう?

ま、いっか!お!なんでか分からないけど平気になった!このまま勢いで受付に行こう!


「ん〜似合ってるかな?」


私は今アイスグレーのカツラをつけて淡い青色のカラーコンタクトをつけてフリフリがないシンプルな白のワンピースを着ている

最初はアニメキャラクターのコスプレにしようと思ったけどそのキャラクターになり切れるか不安でやめた

あくまで個人の感想だけど似てなかったりしたら作品に失礼だしね!


「広いな〜…パートナーどうしよう…さすがに初対面の人といきなり組んで出場なんてできる気がしないし…」


私が受付を済まし入場しようとした時まさかの展開この大会は二人一組らしい

もし決まらなかったらランダムで決まるということ…ほんとどうしよう…


「君、そこのアイスグレーの君」

「は、はいぃ!」


私が振り返ると仁王立ちで手を組んでる赤髪のツインテールの女の子がいた

一目でわかるほどの完成度

鞭まで携帯している、そしてまさかの声までもが同じ!

この人すごいな〜それだけあの作品好きなのかな


「あなた一人?パートナーはいる?」

「一人です!パートナーはいません!」

「そう、それじゃあ私のパートナーにしてあげるわ。ありがたく思いなさい」

「はい!ありがたく受けさせて頂きます!」

「そ、そう…」


はっ!しまった…すごすぎてついつい手を握って顔も近ずけちゃった…

ひ、引かれちゃったかな…


「それであなた名前は?」

「えっと星華と言います」

「そう、私は黒百合っていうの。黒百合心夜よ。よろしくね」

「っ!は、はい!よろしくお願いします!」


く、黒百合くんって女の子ぽいって思ってたけどこうしてみれば女の子にしか見えないな

それに声も似てる…いやもうそのキャラクターの声にしか聞こえない

ほんとすごいな黒百合くん


「黒百合く…さん」

「なにかしら」

「黒百合さんはどうして私とパートナーを組もうと思ったのですか?」

「勘よ勘」

「…そうですか」


そこは夜桜さんだと一目でわかったとかそういうの言って欲しかったな…

…って!また恋する乙女みたいなこと考えてる!


「星華」

「なんでしょうか」

「まだ時間あるから少し二人で話さない?」

「わかりました」


黒百合くんについて行くと昼間なのに誰もいない公園に着いた

そしてベンチに座ると「座りなさい」と言って隣を左手でポンポンとただく

そして私は言われた通りに隣に座った


「私ね、物心着いた時に父様と母様が死んじゃってね。そのまま引き取られたのだけど次の年に仲の良かった子が目の前で死んでね、さらにその次の年に私を引き取った人も死んで私は呪われた子なんて言われて嫌われたわ」


突然話された黒百合くんの過去

何一つ話してきてくれなかった彼の初めての情報は信じられないほどのものだった


「でもね、それでも私にはたくさんのいい人達が手を差し伸べてきたわ」

「…その人たちは?」

「死んだ人もいれば…入院した人や生きた人もいるわ」

「そう…ですか…」

「…私と組むのやめる?」

「え?」


黒百合くんの質問はきっと私のことを気遣ったのだろう

じゃないとこんな悲しそうな目をしない

本当はいなくなって欲しくない…でも自分にそんな資格は無い…

そんな感情が混ざりあってると私は感じた

私も辛い思いはしたからこういうのには敏感だ

だから私がとる行動は一つだけ…彼を否定しない!


「いいえ、私はあなたと組みたいと思ったのです!そんな私の想いを否定しないでください!」

「…生意気ね」

「へ?」

「そろそろ時間よ、行きましょう」

「ところでなんでそんな話をしたのですか?言わなければ…「なんとなくよなんとなく」

「なんとなくあなたに言いたいなって思ったのよ」


その時の黒百合くんの顔はコスプレしてるキャラクター関係なしに心から笑っていて見たことの無い顔をしていた

私が知っている彼はほんの少しだと改めて実感する

しかしあくまでこれは本当の自分を偽ってる時のあなただと私は思う

いつか必ず素のあなたを今のような顔をさせたい

これが私の運命の日となった

はい!とういわけで幕間の使い方が合ってるか分かりませんが幕間です!

本当は先週投稿する予定でしたがWiFiルーターが不具合を起こしまして今週になりました!

なにぶん初めての体験でどうしたら良いのか分からず戸惑ってしまいました!

久しぶりの真面目な後書きになりましたが最後に一言…伏線ムズい!!!

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