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転生王女の進む道!〜彼女たちに出会って幸せになるまで〜  作者: 妃白
第一章 勇者集結編〜覚醒への一歩〜
21/41

エピソード21:災厄への足音

馬が走る音と馬車の車輪の音がする中二人の少女が雑談をしていた

一人はピンク色の髪の少女

もう一人は茶色の髪の毛の少女

雑談してるうちに茶色の髪の毛の少女がピンク色の髪の少女を問いただし始めた


「ねーねーリューちゃん、さっきはなんで遅れたの?」

「…え、えーっと」

「えっーと?」


い、言えない…

自分に少し見惚れてたなんて言えない…

前世から可愛い女の子キャラとか好きだった影響か自分なのにすっごく可愛く見えてついつい見惚れてしまうなんて…絶対に言えない!

たとえそれが親友のアーちゃんだとしても!


「あ〜!わかっちゃった!」

「ッ!」


え…ウソウソウソ!?

なんで!?

バレた!?

ま、待て!落ち着け私!バレるはずがない!

学校ではオタクなのを完璧に隠せてる!バレる要素がない!


「王女ちゃんのこと考えてたでしょ」


違うけどなんでそれ知ってんのー!?!?!?

なんで私が王女キャラのこと考えてるって知ってるの!?

前世の話だけど好きだよ!好きだけど!

でも王女キャラならクールな方が…って!それどころじゃなーい!


「確かに考えちゃうよね〜かっこいいし」


そこまでバレてる!?

前世の私そんな分かりやすかったの!?


「私たちと同じ転生者だし、ねぇリューちゃんは誰だと思う?」

「…え、えっと何の話?」

「だから!王女ちゃんは誰の転生かって話!」

「そ、そうだね…誰だろうね…」


…よかっっっった〜!!!バレてなかった!

それにしても王女に転生したのって誰なんだろう?

どこかに情報落ちてないかな、そうしたら割り出せそうだけど…


「ほんと誰だろうね〜。聞いた話によるとねなんでもスキルでも解けない毒を作ったり、その毒を使ってこの国家の騎士団長に勝っちゃったんだって!」

「えっ!?ほんと!?」

「うん、一部の貴族にしか知られてないんだけどね」

「…じゃあなんでアーちゃんは知ってるの?」

「…」


アーちゃん!その笑顔やめて!怖い!

いくらルーク辺境伯の権力が強いからってやっていい事といけないことの一線は越えちゃダメだよ!

越、越えてないよね?


「他にはね〜」

「…う、うん」


な、無かったことにされた…


「騎士団長になってギルドとかが後回しにしてる仕事を片っ端からやっててランクがもうXIVなんだって!」

「すごいね!ⅠからXIVなんて!」

「えっ!?知らないの?私たち転生者のランクはXからなんだよ」

「そうなの!?」


確かに私たちはレベル10ごとにスキル貰えるからそんなに高くからも納得かな

フフフ私とアーちゃんのレベルはなんと11!

みんな驚くだろうな〜


「どうしたの?急にニヤニヤして」

「ウソ!顔に出てた?」

「うん、ガッツリ」

「ちょっとね、私たちのレベルが11って知ったらみんな驚くんだろうなーって考えたらつい…」


私がそう言うとアーちゃんは「ん〜」と考え事をしながら顎に手を添える

ってそれする人いるんだ、初めて見たよ


「それはないかな〜」

「なんで?」

「真面目な生徒会長君は私たち以上に頑張ってそうだし、あの時騒いでたヤンキー君は「俺様最強!」ってイキるために頑張ってそうだし」


アーちゃん!言い過ぎ!ヤンキー君可愛そう!

あれ?ヤンキー君の名前なんだっけ?

…いっか!どうせ名前変わってるんだし


「それに…」

「それに?」

「王女ちゃんがいるし」


へ〜王女ちゃんレベル高いんだ〜

言われてみれば騎士団長なんだしそれなりにレベルは高いはずだよね

40くらいかな


「レベルってどれくらいなの?」

「…最低でも70以上」

「…」

「私も聞いた時そうなったよ」


な、70!?は?どうやって?

私達もそれなりに頑張ったのにレベル11!

なのに70以上って…しかも最低でも!


そうしてリューちゃんことプリュイ・ヴェガは頭から煙が出るくらい考えた末

諦めた


「…寝る」

「おやすみ」


そうしてプリュイは眠りについた

これから始まる地獄を知らずに…


〜ロヴィーナside〜


ロヴィーナはいつもどうりフェリチタと共にすごした部屋でアニメを見ていた

伯爵の立場であるロヴィーナがなぜこの部屋にいるかと言うとロヴィーナがそれを拒んだからである

そのためロヴィーナは今もこの部屋を使っている


コンコン

「ロヴィーナ様、アムールです」

「どーぞー」


アムールが入ってくると呆れたようにため息をついた

それもそのはず

ロヴィーナの格好は誰がどう見ても王女では無いからだ


「ロヴィーナ様、もっとしっかりした服装をしてください」

「どうして?」

「未婚の女性がそんな格好をして見られたらどうするんですか」


平然を装っているがアムールの頬は赤くなっていた

今のロヴィーナの服装は下着の上に大きなTシャツを着てるだけだった

いつものクールな姿とは違いだらけていた

アムールだけが知っているロヴィーナの姿であった


「その心配はないってわかってるでしょ」

「ですけど…」

「はいはい、これから気をつけるよ。で、要件は?」

「はい、2日後に勇者様たちが集まります」


ん〜もうそんな日か…

えっと…誰だっけ?

あのパクリ君を基準に考えると…

使えないな


「んー…」

「どうしました?」

「…入れなきゃダメ?」

「はい、これは決定事項です。いくらロヴィーナ様でもこれに関しては諦めてください」

「はぁ〜…これだから頭の固いお偉いさん方は」


ロヴィーナにそういい見ていたアニメを一度止めた

スキル『異次元空間』から白い机と椅子を取りだした

続けてポットとティーカップを取り出して机の上に並べる


「ほら、座って」

「私はロヴィーナ様を守る騎士です。そんな私がロヴィーナと座るなんてなりません」

「私は騎士団長そしてあなたは副団長立場はほぼ一緒のはずなんだけど」

「それでもです」


アムールはそう堂々とした振る舞いで答える

しかしアムールは忘れていた

ロヴィーナという人がどういう人かを


「…上官命令、座りなさい」

「…」

「ほら、早く」


アムールはバツが悪そうな顔をするがロヴィーナは満面の笑みである

これは一時的にアムールがロヴィーナがどんな人かを忘れていたことが原因である

しかし、そもそもロヴィーナは立場的に自分がアムールより上なのを利用できるとわかった上でアムールが言いそうなことを考えてそれを言わせて最終的に恥ずかしそうなアムールを見て楽しんでいる

つまり全てロヴィーナの手の上だということだ


「わ、わかりました…」

「うんうん!」


いつもは可愛いと思える笑顔は今は悪魔の笑顔に見えた

アムールが座るとロヴィーナはスキル『異次元空間』から箱と茶葉を取りだした

そして水魔法で水を出し茶葉を入れ炎魔法の火力を調節しポットを温めだした

これをなぜアムールが止めないのか、一言で言うと餌付けだ

アムールはロヴィーナの騎士になってからロヴィーナの入れた紅茶を飲んできた影響でそれ以外の紅茶だと物足りなくなっていた。もちろん理由はそれだけではない。


「…」

「我慢できない?」

「ッ!」


ロヴィーナが紅茶を入れるためにアムールに近づくと耳元でそう囁いた

アムールは図星をつかれたためか目を逸らした

それをイタズラっぽく笑うとロヴィーナは紅茶を入れ席に戻りスキル『異次元空間』からフォークを取り出した

そして先程取り出した箱を開ける

そこには綺麗に並べられた美味しそうなマカロンであった

マカロンを見たアムールの視線は釘付けになった

するとロヴィーナはマカロンをフォークで刺しアムールに向ける


「あ〜ん」

「ッッッ!」


今アムールはロヴィーナからマカロンを「あ〜ん」で食べさせてもらえる喜びと理性が戦っていた

しかし今まで理性が勝ったことは一度もない

アムールは黙ってロヴィーナから「あ〜ん」で食べさせてもらった

嬉しさと恥ずかしさが混み上がってきたがとても幸せな顔をしていた

それを見てロヴィーナはアムール以上に幸せそうな顔をしていた


「こんなの誰にも見せられないね」

「そうですね…誰にも見られたくありません…」


そうしてこのようにロヴィーナは元クラスメイトたちの到着を待っていた


〜2日後 プリュイside〜


馬車の窓から外を見たプリュイは驚きに満ちていた

一つは王都の活気だった

東京都にも負けないほど王都は人で賑わっていた

二つ目は勇者への態度だった

自分たちの馬車が王都に入った瞬間周りからは喉がかれるのではないかと思うほどの歓声が聞こえてきた


「アーちゃんアーちゃん」

「なーに?リューちゃん」

「外騒ぎすぎだよね」

「そう?」


わ、私がおかしいのかな?

…いやいや!絶対騒ぎすぎだよ!

いくら勇者だからってここまでなるわけない!


「うん!絶対騒ぎすぎだよ!」

「王女ちゃんが色々やってるから平民からは人気なんだよ。だからその影響なんじゃないかな」

「ほんと何者なのよ王女ちゃん…」


〜ロヴィーナside〜


ロヴィーナの部屋の前の廊下

いつもは静かな廊下では音が響く程の急ぎ足の足音が響く

それがドアの前で止まるといつもは聞こえるはずのノックの音はせず勢いよくドアが開く

入ってきたのはもちろんアムールだった

しかし服装はロヴィーナが作った軍服だった


「ロヴィーナ様!!!!早く準備をしてくださ…い…」


場先程までのアムールの雰囲気はベットの上で寝ているロヴィーナを見た瞬間消えた

いつもはクールな雰囲気をまとっているロヴィーナ

しかし今のロヴィーナを一言で言うと


天使


だった

少し大きめの猫のぬいぐるみを抱いて「スースー」と可愛らしく寝ている

そんな姿を見てアムールはロヴィーナを起こせるはずもなくただ寝ているロヴィーナを見ていた

しかしアムールが入ってきた音と声でロヴィーナは目を覚ましてしまった

猫のぬいぐるみをギュッと抱いて眠そうな目を擦りながら「アミュールゥ?」としっかり名前を言えないというオプション付きで


「…」

「…どうちたの〜?」


アムールはロヴィーナの可愛さにやられ見続けるしかできなかった

そして3分後、ロヴィーナがようやく頭が働き始めると顔を赤らめ猫のぬいぐるみをすぐさま『異次元空間』に放り投げた


「…」

「…」

「勘違いしないでね、最近目覚めが悪いだけだから」

「は、はい…って!それどこれでは無いです!早く準備をしてください!」


するとロヴィーナの顔が少しづつ青ざめる

しかし何を思いついたようで顔色が良くなっていく

たが顔はイタズラする子供のあれだった


「アムール…終わったらさ〜」

「…はぁ〜わかりました。あの部屋に連れていけばいいんですね」

「さっすがアムール!だ〜いすき!」

「ッ!そ、そういうのは心臓に悪いのでやめてください…それじゃ行きますね、準備をしっかりしといてください…」

「うん」


〜 プリュイside 〜


「ひっろーい」


私が住んでいた屋敷も広かったけど王城はレベルが違うな〜

これから王様と会うのか〜

どんな人だろう?

それに王女ちゃん!早く会ってみたいな!


「プリュイ様、言葉遣いがはしたないですわよ」

「!!!アーちゃんどうしたの?」

「ここは王城ですのよ。言葉遣いは基本の基本ですわ」

「そ、そうですわね、気おつけますわ」


と二人はそう悪役令嬢がしてそうな言葉遣いをしている

幸い二人は小声で話していたので周りには聞こえていなかった

そして二人は小部屋で少し待機させられ10分後小部屋を出て玉座のある部屋へと案内された

案内されていくうちに少しづつ合流していきそしてついに玉座のある部屋へ着いた

そこに入ると二つの玉座があったが国王しか座っていなかった


「まずは歓迎しよう、我らが勇者よ」

「滅相もございません国王様」


国王様への答えがカッコよすぎるよアーちゃん!

私なんて反応出来なかったのにすごい!


「そうか自己満でも良い。お前たちのような優秀なものたちにそんなことさせられんよ」

「ありがたき幸せ」

「それではお前たちの今後の話をしよう。我が国家最強の騎士団、クロユリ団に入って活動してくれ。

そこの団長は我が娘、お前たちと同じ転生者が団長をしている」


周りがザワザワしてきたな

私も知らなかったらこんな感じだったんだろ〜な〜

ん?なんかすっごい震えてる人いる?まーいっか!


「それではあとはお前に任せよう」

「はっ!クロユリ団副団長アムール・マルウールーだ、よろしく頼む」

「「…」」


アムールのかっこよさと凛々しさで周りは誰一人反応できなかった

それを察したようで国王は口を開いた


「本来なら我が娘、騎士団長が対応するはずが色々あったようでな」

「申し訳ありません」

「お前が謝る必要は無い、それより早く案内してやれ。騎士団長も待っているだろう」

「はっ!それでは勇者方付いて来てくれ」


アムールはそう言って歩いていく

プリュイたちはアムールの少し後ろを歩いていた

男子は「綺麗な顔だな」「ああ、胸もそこそこあるしな」

と下品な会話をしている

女子はそんな男子を軽蔑する人とアムールを見て「お姉様…」とほほを赤らめて呟く人で別れていた


「あの、アムールさん」

「どうしましたか?」


プリュイがアムールに声をかける

アムールはプリュイの方へ振り向くが歩くスピードは落としていない

ちなみにプリュイは王女ちゃんの騎士団の副団長ならあんな喋り方でなくてもいいのでは?

と考えて話し方を元に戻した


「どこへ行くのですか?」

「今から騎士団長、ロヴィーナ様の元へ行きます」

「王女ちゃんの所に」

「…話してる間に着きましたね、ここです」


そう言ってアムールが足を止めたのは大きめのドアにある部屋の前だった

そしてドアをノックすると中から「入れ」と声が聞こえる


「失礼します、勇者方を連れてまいりました」

「ご苦労」


そういったのは綺麗に風になびかれている黒髪

キリッとした綺麗な黄金の目

そして黒をベースとしたスカートの軍服を着て腕を組んでいる

彼女は凛々しく、美しかった


「久しいな、元クラスメイト達よ」



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