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転生王女の進む道!〜彼女たちに出会って幸せになるまで〜  作者: 妃白
第一章 勇者集結編〜覚醒への一歩〜
18/41

エピソード18:ヒーローになるな、化け物になれ!

「それでは只今より国王様による新たな騎士団長の任命に加え爵位の授与です!」


そう司会の人が元気よく言う

しかしこの司会は先程までロヴィーナから出されていた圧に耐えられなく気絶していたのである

その結果司会者としての仕事をほとんどしていない

それはともかくこの司会の声と共にロヴィーナが国王の元へ行き跪く


「我が娘よ、よくぞここまで登り詰めた」


そうロヴィーナを褒める

なぜ勇者だと言わないのかと言うと勇者だと世界に発表するのは十歳になってからと決まっている

理由は転生される勇者は最大でも十歳になってから覚醒する

もちろん国の一部のお偉いさんは知っているが広まってはいない


「は、ありがたき幸せ」

「それではまず爵位だな、好きなものをいいなさい」

「必要ございません」


周りが凍りつく

爵位を得られる、しかも好きな爵位を

こんなチャンスを逃すことに周りは驚き困惑する


「悪いがそれは出来ぬ。一国の騎士団長が爵位も持たぬ事があった場合国が下に見られる」

「…かしこまりました。それでは伯爵の地位を頂戴します」

「ふむ、伯爵で良いのか?」

「ええ、公爵など私のような赤子には務まりません」


ロヴィーナはそうしっかりとした返答をする

この一件で欲を見せず、自分のことを理解しようとするロヴィーナの姿勢に周りの、特に平民の中でロヴィーナの株が爆上がりした瞬間である


「家名はどうする?お前はもう立派な独立貴族決めなければならない」

「それなら…これがいいです」

「そうか、申してみよ」

「クロユリでお願いします」


周りの貴族は絶句する

クロユリの花言葉は『呪い』

それを家名にするなどきっと貴族達は頭がイカれてると思っているに違いない


「…いいだろい」

「「「なっ!」」」


国王の返答に思わず貴族達は声を出してしまった

それを国王は軽く圧をかけた視線を貴族に向ける

すると直ぐに貴族達は青ざめ視線を逸らす


「それでは騎士団の名前も申せ」

「黒百合団です」


先程まで青ざめ目を逸らしていた貴族達はもう一度ロヴィーナを見る

しかし今回ロヴィーナが向けられためは先程と全く違うものであった

今回向けられた目は簡単に言えば激しい軽蔑

国を守る騎士団の名前の花言葉が呪い

認められない貴族も少なくない…いや、きっと誰も認めないだろう


「はぁ…娘よお主はもう少し周りを気にしたらどうだ?」

「私は私です。周りなど関係ありません」

「…そうか」


どこか投げやりになった国王であった


「なら演説がてらお主の騎士団の目標でも語ってもらうか

ロヴィーナ・サルヴァトーレ・クロユリよ」

「かしこまりました」


そう応えたあとロヴィーナは立ち上がり堂々とした雰囲気で周りに視線を移す

貴族達は未だに軽蔑のような視線をロヴィーナに向ける

平民からは期待の眼差しを


「皆様、改めまして新たな騎士団長に任命されましたロヴィーナ・サルヴァトーレ・クロユリと申します。

まず私の騎士団、黒百合団についてですが…私はヒーローを望んでいません」


周りの人達は全員頭に?が浮かび上がったような顔をする

騎士団はモンスターから民を守り安全を保証する

まさにヒーロー的な存在である

それなのにロヴィーナはヒーローを望んでいないと答えた

周りは誰一人と理解出来なかった


「ヒーローは遅れてやってくる…そんな言葉があります」


もちろんこういう言葉は全て歴代の勇者たちによって広まった言葉である

故に一般的に広がっている


「そんな言葉が…私は…大嫌いです」


すると周りはさらに意味がわからないと言った顔をする


「ヒーローは遅れる…そんな事は許されません

ヒーローは遅れてからしか現れない…それじゃあ遅れてる間に死んだ人はどうなるんですか?尊き犠牲ですか?

私は思うのです…そんなものは必要ない!」


今まで丁寧な言葉使いだったロヴィーナだったが

ロヴィーナはそれをやめたロヴィーナの迫力は凄まじく、周りはただただ聞き入れるしかなかった


「ヒーローが遅れるなら…私が!私たちクロユリ団が間に合わせる!

たとえどんな方法であろうと!絶対に敵を殲滅する!

たとえ呪われようと!私たちが絶対に助ける!そのためなら命も惜しくない!

故に!私はヒーローを望まない!私が望むのは化け物だ!敵を殺す化け物だ!賛同する者よ!命を差し出せ!

守るために!死なせないために!そのためなら誰でも構わない!だが覚悟がない者を受け入れる気は無い!」


周りの反応は色々だった

涙を流すもの、俯いたままただただ聞いてる者

何かを決め決意するもの

だが断言出来る、先程までのロヴィーナに対して悪い印象を抱いていたものは

今ここではどこにもいない


「全てを救え!間に合え!そして殲滅しろ!化け物となれ!

私たちはもう誰一人と不幸にはさせない!そしてその覚悟をもて!何一つ奪わせるな!

私は今ここで宣言する!『勇者』の名の元私は皆を守り通す!」


周りは静かに、誰も音を立てなかった

いや、誰も出せなかった

誰もがロヴィーナの言葉に賛同し心を突き動かされたから


「私からは以上だ」



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