エピソード12:プロポーズ
あの告白の日から数日がたち私は誕生日を迎え今お披露目会の準備をしている
「とっても美しいです!ロヴィーナ様!」
「ありがとう、フェリチタ」
「でも良かったのですか?本当に黒のドレスにして…」
「いーの!フェリチタがくれたこれをずっとつけてたいから…」
「ロヴィーナ様…嬉しいです!」
なぜ私が黒のドレスを選んだのかと言うとフェリチタがくれたこの黒薔薇チョーカーと合わせたかったからである!
〜ロヴィーナの誕生日の日〜
「ロ、ロヴィーナ様!」
「ん?どうしたのフェリチタ?」
「は、はい!その…た、誕生日プレゼントです!」
そう言ってフェリチタが渡したのは黒薔薇のチョーカーだった
「なるほど…私がフェリチタの物っていう証?」
「ち、違います!ただ…フェリチタ様の綺麗な黒髪と金色の目と凄くあってるなと思って…」
「冗談だよフェリチタ…ありがとう…すっごく嬉しい!」
〜現在〜
「さて!じゃあ行こうか、フェリチタ」
「はい!ロヴィーナ様!」
私とフェリチタは部屋を出て広間に出る
周りからは「やっぱり美しいわね」という声や「隣のものはメイドか?場違いな」などと聞こえる
「これはこれはロヴィーナ様、本日もご機嫌麗しゅう相変わらずお美しい」
「ありがとうございます、それで…失礼ながらどちら様で?」
私がそう言うとおそらく貴族のお偉いさんは表情を崩してないがプライドが傷ついたのか少し表情が悪くなった
「こ、これは失礼ロヴィーナ…自分は侯爵家のイディオ・ストゥーピドと申します」
「そうですかそれでご要件は?」
「は、ロヴィーナ様申し上げにくいのですかそのチョーカーはロヴィーナ様には似合っておりません。私が別の物音取り寄せましょう。それに隣のものは控えさせた方が良いかと場違いです」
このイディオはそうペラペラと話しているしかも得意気にそれを余計ロヴィーナをイラつかせる
「それで…どうですかな?うちの長男とお見合いしてみては?」
この場の空気は凍りついた…このイディオという男は自分が思い描いたとおりに言えてきっと成功すると信じた自信に溢れる顔をしていた…ロヴィーナの顔を見ず…
「ストゥーピド殿…発言しても?」
「もちろんです!ロヴィーナ様!」
「まず1つ…お見合いはもちろんお断りです」
そういうとストゥーピドは訳が分からないと言った顔をしていた…
正直なぜこいつが侯爵なのかは謎である…どうせ先祖の栄光を未だ引っ張っているだけだろう
「ど、どうしてですか!?」
「それは2つ目につながっています、2つ目…このチョーカーは誰に言われようと変える気はありません」
そういい私は腕をフェリチタの腰に回してこちらに引っ張る
「私が愛したものがくれた唯一無二の宝物なので」
私はそう笑顔で堂々と答えた
「ロ、ロロロロロロヴィーナ様!こ、こここここんなところで!」
フェリチタは顔を真っ赤にし焦っていた
「ダメだった?」
私はそう悪戯っぽく答える
「だ、ダメというか…その…」
「フェリチタって焦るといつもみたいに堂々としなくなるね」
「だ、誰でもそうですよ!」
周りはついていけずに戸惑っている様子…だがそんな空気をものともぜず口を開いた者がいた…そうストゥーピドである!
「なりませんぞ!ロヴィーナ様!このようなものにロヴィーナ様は相応しくありませぬ!1度うちの息子に!いや娘でも!」
「ストゥーピド殿…」
「なんでしょうかロヴィーナ様!」
「口説いぞ…口を閉じろ」
ロヴィーナはそう言いストゥーピドに殺気を向ける
山賊を殺っていた時に少しづつ慣れていき自分でも出せるようになったのだ
当然ストゥーピドは耐えられるはずもなく惨めに腰を抜かしていた
「もう一度言う…私はフェリチタを愛している誰がなんと言おうと、わかったならもうそういうのはやめて頂きたい」
「わ、わかりました!大変失礼しました!」
そう言いストゥーピドは一目散に広間を出た…腰抜けめ
「どうしたのだ?騒がしい」
そう言って出てきたのは父様だった
「はい!皆さんに私の御嫁さんのお話をしてました!」
「はぁ…それはおいおいと思っていたのだか…仕方ない…皆!聞いてくれ!数日前ロヴィーナは私にフェリチタと結婚したいと言ってきた…ロヴィーナは兄の暴走を止めたそれからロヴィーナの笑顔が無くなったと私は思った…」
他の貴族は父様の言葉を静かに見入るように聞いていた
「そんな時ロヴィーナの笑顔を取り戻してくれたのがフェリチタだったこの二人の愛は本物だ
だから私はフェリチタと結ばれて欲しい、そう思っている…どうか…皆にはそれを認めて欲しい」
そう父様が言い終わると周りからはすぐさま拍手が巻き起こった
「ロヴィーナ、お前からも一言言え」
「はい」
「皆様ロヴィーナ・サルヴァトーレと申します、私はまだ若いですなのでかつての勇者様のようになれるかは分かりません…ですが皆様の支えと愛するものが隣にいれば私はそんな困難は簡単に乗り越えられると思っています。どうか私の我儘をお許しください、そして私をどうか支えてください」
これは私が1から考えたもので正直皆さんから賛同を貰えるかどうかわ分からないだがこれは私の正直な思いだ
受け入れてもらえるかは分からない…それでも私はこれにかける
パチ…パチ…パチパチパチパチパチパンチ
「ホッ」
思ったより受け入れて貰えたようだ
「ということだ皆どうかロヴィーナをよろしく頼む」
父様がそう言い周りは貴族同士の交流となった
そして今私は疲れて外の空気を吸いに行っている
「大変だな…王族って…」
「ロヴィーナ」
名前を呼ばれて振り向くとそこに居たのはサージ姉様だった
「サージ姉様!お久しぶりです!」
「久しぶりロヴィーナ…それにしても好きな人が出来たのなら教えてよ!ビックリするじゃない!」
「…すみません」
「うん!よろしい!」
どこかサージ姉様はヴィクティム姉様に似てきた気がする
「スゥール姉様も来てるんですか?」
「うんうん、スゥールは人見知りだから…ね」
「確かにこの場はキツイですね…」
それから少しの間雑談をしたフェリチタとの出会いとか好きになった理由とか…雑談というか恋バナだった
「さて…そろそろ戻らないと」
「サージ姉様…1ついいですか?」
「なーに?ロヴィーナ?」
「サージ姉様はサージ姉様です…自分を変えようとしないでください」
サージ姉様は少し驚いたがすぐに冷静になった
「やっぱり…分かっちゃう?」
「はい」
「私が1番上だからしっかりしないとって思うとどうしてもヴィクティム姉様の真似になっちゃうの」
「そうでしたか…」
「やっぱり…私ではダメね…」
「サージ姉様はサージ姉様のままでいいですよ」
「でも!」
「サージ姉様は!サージ姉様のままでいてください」
私は少し感情的にそう言うサージ姉様やスゥール姉様には変わって欲しくない、そのままで幸せでいて欲しいそう心からの思い出あった
「サージ姉様…私はもう誰にも変わって欲しくありません…それも苦しんでいるのならより」
「…ありがとうロヴィーナ」
そう笑ってサージ姉様は戻って行った
どうかこの気持ちが届いているよう願うばかりである
〜ロヴィーナの部屋〜
「今日は大変でしたねロヴィーナ様」
「そうね…」
「ん?どうしましたロヴィーナ様?」
「フェリチタ…もう一度言います…私が進む道を一緒に歩んでください」
そう言い私はよくあるプロポーズする時の指輪を渡すように膝を着いていた
「ロヴィーナ…アニメの真似とかじゃないですよね?」
「え、えっと…ちょっと?」
「むー…仕方ないですね…特別に良しとします!」
「ありがとう、フェリチタ」
そう言い私はフェリチタの左手の薬指に指輪をはめる
「これからもよろしくねフェリチタ」
「はい!ロヴィーナ様!」
「私たち恋人だよね」
「そうですね」
「じゃあまず敬語無し!」
「そ、それは…」
「あと様もなし!そうだね…ヴィーナって呼んで!」
「だ、ダメです!」
「フェリチタは私の事嫌いなの?」
「ロヴィーナ様は意地悪です…」
「じゃあ…ね」
「うう…わかったヴィーナ…」
「うん!フェリチタこれからもよろしくね!」
「こちらこそ…よろしく」
幸せの次は不幸
ロヴィーナの絶望はすぐそこまで迫っていた




