異世界鉄道よつばー
はい、本日は2037年3月のダイヤ改正です。
私は現在N古屋駅のリニアC央新幹線S大阪行を目の前にしております。
私は常に作業着を着て、鉄道を紹介することから作業着君と呼ばれている。
鉄道系よつばーです。よろしくお願いいたします。
今日は息子の、作業着ジュニアと一緒に動画撮影をしております。
やはり延伸を一番最初に乗るのは鉄道系よつばーとして、当然の事ということが言えます。
見てください。私のジュニアも嬉しそうにリニア高速新幹線を撮っております。
「作業着ジュニアは、このリニアの見どころはどこだと思いますか?」
「やっぱり、この流線型の先頭車両がいい感じだよ。」
ジュニアも血筋のお陰か、すっかり鉄道に詳しくなってしまった。
出発5分前か、もう少し撮っておきましょう。
まだまだ撮影する時間はあります。
ふと遠くの方を見ると、怪しい人影が。
なんなんですかあの男は、包丁のようなものをホームで取り出して、
あぁジュニアが危ない。
私はとっさに男とジュニアの間に入り込んだ。
「よし、やったぞ。17年前のチャンネルバンの恨みを晴らした。因縁の作業着をやっつけたぞ。」
私は薄れゆく意識の中、とっさに彼の事を思い出しかけたが、無我夢中で彼を殴り飛ばして
意識を手放した。
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気が付くとベッドで寝ていた。
知らない天井が見えますが、どうやら私は無事のようでした。
刺さりどころが良かったようです。
聞くと犯人は殴り飛ばされた時に、もう1本の隠し持っていた包丁のような物に刺さって、、、
彼の言っていた17年前の事は、思い出せないな。
私は心配する、妻と作業着ジュニアの頭をなでながら、ふとそう思って考えていた。
Side 犯人。
「よし、やったぞ。17年前のチャンネルバンの恨みを晴らした。因縁の作業着をやっつけたぞ。」
「やったついに、ついにやっつけたぞ。」
ドン。
痛い。脇腹が熱い。どうして。
すべてあいつの信者が悪いのに。
俺は悪くない。
悪くないんだーー。
俺は気づくと、知らない土地にいた。
「ここは?」
空を見上げる、複数の月があるようだった。
「異世界か。信じられない。ステータスでも見てみたいな。」
ステータス。
名前。 決めてください
職業。 電車系つばー
スキル。 鉄道召喚。
線路召喚。
電車運転。
鉄道録画。
ナレーション。
広告収入。
チャンネル登録者数増大。
「鉄道スキルばっかりか。これじゃ異世界鉄道系よつばーじゃないか。」
ここなら、誰も見たことのない異世界鉄道を紹介できるのか。
「もう誰にもネタを被されることはないんだ。俺は最強の異世界よつばーになれるのか。」
こうして、俺の異世界鉄道ライフが始まろうとしていた。
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あとがき、
この作品はフィクションです。
ファンタジーです。
登場の人物、所属、団体は架空の物です。
あの時、謝っていればと後悔することは
いっぱいあるかもしれません。
この場を借りて、すいませんでした。
寝かせていた作品ですが、公開します。
よろしくお願いいたします。
何年ぐらいか熟成させたので、読める作品になっているといいですね。