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在宅勤務で倒せ大魔王!~または30過ぎ無職うつ病魔法使いの異世界リハビリ生活~  作者: 於田縫紀
第4章 雨期は農繁期。でも他にも色々と

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第24話 女の子は難しい?

 翌日、朝食の時。

「食べ終わったらちょっと行商人の処に行ってくる」

 そう言ったらファナが露骨に嫌な顔をした。

「昨日あれだけ買ったのにですか」

 ファナは倹約家なのかな。

 そう思いながら理由を説明する。

「あの後一つ別の注文をしたんだ。それを受け取りに」

「本当ですか?」

 ファナ、ジト目で俺の方を見る。

 そんな表情でもやっぱりファナは可愛い。


「ああ。ちょっと思いついてさ。何なら一緒に行くか」

「行きます!」

 断固として行くぞと主張している。

 まあいいか。

 特に問題も無いだろうし。

 どうせ村人がいる環境では秘密の話なんかも出来ないだろうしな。


 そんな訳で朝ご飯を食べたら村長の家までお出かけ。

 行商の方はもうすぐ出発というのにまだまだ賑わっていた。

 何せ日々あまり変化が無い村だからさ。

 ちょっと変化が娯楽になる訳だ。

 なおうちの使用人連中にも行っていいぞと言ってある。


 さて、昨日ファナが美人と言っていたのでちょっと顔を観察してみよう。

 確かに改めて見てみれば美人だ。

 でも彼女の姿はアバター。

 だから実物はどんなのかは保証できない。

 ネカマの可能性すらある。

 だから俺は別に食指がわくような事は無い。

 それにファナはそんな事していないけれど可愛いからな。

 俺にはファナがいれば充分だ。


 さてと。

「すまない、サクヤだけれど昨日注文したものはありますか」

 ローサはすぐ気づいたようだ。

「サクヤ様ですね。お待ちしていましたわ。こちらになります」

 巻物(スクロール)にされたものを渡された。

 魔法で地図を複写して書き込んだ後、そのまま丸めたようだ。

 家に帰ったら広げて確認しよう。

「それではまた、何かあればよろしくお願いいたしますね」


 そう言われて、そしてついでにちょっと思いついたものを聴いてみる。

「そういえば初等学校の教科書みたいなものはありますか」

 ファナに教えるのにあれば便利だなと思ったのだ。

 魔法や算数は教えられるけれど、歴史とか国語とかはちょい自信ないしな。


「今は在庫はありませんわ。でも必要なら今度来るときに仕入れて参ります」

「なら各学年各教科3セット位ずつで。あと中等学校以降のものもあれば1セットずつくらい欲しいな」

 3セットというのはファナの友達ミラちゃんとルスちゃんの分だ。

 この辺の子供には必要ないかもしれないけれど、友達と一緒の方がファナも楽しいだろうしさ。

 ファナが文字を教えたりもしているようだし。

 まあ念のためという奴だ。


「かしこまりました。では次、それほど遠くない時期に持ってまいります」

 よしよし、これでファナの教育も捗るぞ。

 乾季に時々来る行商人は農作物や日用品は豊富だがその辺の在庫は無いからな。

 そもそも文字を読むのもやっとという感じだし。

 うん、ローサさんなかなか有能で宜しい。

 まあ本業の方はゲーム世界に慣れ過ぎていていまいちのようだけれどさ。

「それじゃお願いします」

 そう言って家へ。


「サクヤ様、やっぱりあの人と会うと機嫌がいいみたいですね」

 ファナがそんな事を言う。

「欲しいものが色々手に入ったしファナの教科書も手に入れて貰えるようだしね」

「やっぱりああいう大人の女性がいいんですか」

 えっ?


「何で?」

「あの行商人さんは大人の女性で美人だし愛想もいいですし」

「確かに美人な女性の方が商売には便利かもしれないよな。その分注意しなきゃならない事も多いだろうけれどさ」

 それがどうかしたのだろうか。

「サクヤ様はあの人をどう思っているんですか」

「今までの行商人さんと違うものを色々入手できてよかったと思っているけれど」

「それだけですか」

 ファナが納得いかないという顔をしている。


「それだけというか、まあ珍しい物も一杯あったしいい布があったからファナの服も新しく作れるし、まあそんな処だよな」

「本当にそれだけですか」

 同僚として情報交換が出来たのは良かったけれど、それはこっちには関係ないし。

 俺としては思い当たることは特にない。

「多分それだけだと思うけれど」

「ならいいです」

 何だろう。

「もしファナが必要なものがまだあったら買ってきていいぞ。お金は渡すから」

「それは大丈夫です」

 いったい何なんだろう。

 俺にはよくわからない。 

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